(出典:かものはしプロジェクトHP)
【2025/02/21 更新】
虐待に苦しむ子どもたちを支援するNPOや児童養護施設は数多くあります。そのなかで寄付先を決めるなら、どんな団体を選べばよいのでしょうか?
「虐待を受けた子どもたちを支援したい」「困難な状況にいる若者が安心して暮らせる社会をつくりたい」
そんな想いを抱いている方におすすめしたいのが、認定NPO法人かものはしプロジェクトです。
この記事では、かものはしプロジェクトが日本でどんな支援活動を行っているのか、そして私たちが寄付を通じてどのように貢献できるのかをご紹介します。
目次
日本国内における虐待の現状と課題
家庭の中で安心して過ごせない子どもたちが増えています。
児童虐待の相談件数は年々増加し、深刻な社会問題となっています。
こども家庭庁の調査によると、令和4年度の児童虐待相談対応件数は約21万9,170件。前年度より11,510件増え、過去最多を更新しました。

かものはしプロジェクトHP
虐待を防ぐために、どんな支援が必要とされているのでしょうか。
解決に向けた支援
虐待を防ぐ、または虐待を受けた子どもたちを守るための支援には以下のようなものがあります。
虐待の予防
虐待を防ぐためには、早い段階でのサポートが重要です。予期せぬ妊娠をした女性への支援、特別養子縁組の活用、経済的に厳しい家庭への子育て支援などが行われています。
例えば、妊娠期の相談支援や、低所得家庭向けの病児保育・食品支援、保育園でのソーシャルワーカー配置などがあります。
インケア:虐待を受けた子どもの支援
虐待を受けた子どもには、児童養護施設などでの保護が必要です。
施設では、安定した生活環境を提供し、生活・学習指導や家庭環境の調整を行いながら、子どもの健やかな成長と自立を支援しています。
アフターケア:施設退所後の支援
これまで、児童養護施設を退所した若者への支援はほとんどありませんでした。
退所後も安心して生活できるよう、住居・就労支援などのサポートが求められています。
誰もが戻れる居場所を。かものはしプロジェクトの挑戦
かものはしプロジェクトは2019年に児童虐待の課題に取り組み始めました。
「国や自治体が対策すべきでは?」「NPOには難しいのでは?」
そんな声もありましたが、現場を知るうちに、多くの人々が必死に取り組んでいる一方で、行政機関は増え続ける相談対応で手一杯な現状が見えてきました。
虐待を受けた子どもの保護は行政が担っていますが、児童養護施設を退所した後の支援は不足しています。かものはしプロジェクトは、この課題に焦点を当て、支援に取り組むことを決めました。
現在は、アフターケアに加え、虐待の予防に関する事業を行っています。
- 妊産婦支援事業:孤立しがちな妊産婦が安心して過ごせる居場所「ふたやすみ」を2024年に千葉県松戸市で開設。妊娠期から社会とのつながりを育むことで、心の余裕を生み出し、虐待の予防につなげる。また、支援団体や行政との連携を強化し、孤立することのない地域づくりを推進。
- アフターケア事業:児童養護施設などを退所した若者たちが、施設や支援団体とつながり続けられる社会の仕組みづくりを進めている。若者たちに寄り添う支援団体と協力し、現場の課題を制度に反映させるための政策提言も行う。

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誰もが「生まれてきてよかった」と思える社会をつくるために、かものはしプロジェクトは一歩ずつ歩みを進めています。
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寄付金控除の対象団体です
私がかものはしプロジェクトを応援する3つの理由
このようにかものはしプロジェクトは、虐待を防ぎ、子どもたちが安心して暮らせる社会をつくるために活動しています。
私がサポーター会員として毎月の寄付を始めたのは、2021年7月。それ以来、月1,000円を継続的に寄付してきましたが、特に以下3つのポイントに共感しています。
理由1:子どもたちの命と未来を守るために立ち向かっているから
虐待や孤立は、目を背けたくなるような現実。
しかし、かものはしプロジェクトは、誰もが避けがちなこの深刻な課題に真正面から向き合い、声なき声に耳を傾け続けています。
「東京都で5歳女児が暴行により…」「寒いなか、食事も与えてもらえず外に放置…」テレビや新聞で事件が報道される度に心を痛め、「何かできないか?」「なんとかしたい」と考えるようになりました。
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特に妊産婦支援やアフターケアといった、見過ごされがちな人々への長期的な支援に取り組む姿勢は、「誰かのために行動する勇気」を与えてくれました。
理由2:行政の手が届きにくい課題に、NPOだからこそ挑戦できるから
虐待の予防やアフターケアは、行政の支援が行き届きにくい分野です。
日本では、年間約50人のこどもたちが虐待死に至っているという悲しい現状があります。そして、深刻な虐待に至ってしまった人たちの多くが、出産以前からさまざまな困難(経済的困難、精神的不安定、予期せぬ妊娠やDVなどの複雑な事情など)を抱えていたにも関わらず、頼れる家族がいない、行政に助けを求められない等、社会から孤立していた、という特徴があります。
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かものはしプロジェクトは、NPOならではの柔軟性を生かし、支援が届きにくい子どもや若者たちに寄り添い続けています。
特に、妊産婦支援や施設を退所した若者のサポートなど、行政の手が届きにくい課題に注力し、NPOだからこそできる挑戦をしている点に強く共感しています。
理由3:長年の実績と信頼があるから
かものはしプロジェクトは2002年に3人の大学生が立ち上げた団体です。
カンボジアでの人身売買問題に取り組み、コミュニティファクトリーの設立や警察支援を通じて、子どもが売られない社会を実現しました。

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カンボジアでは性犯罪の加害者の逮捕件数は2001年から9年間で大幅に増加。
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今では子どもを置く売春宿はほとんどなくなり、「人身売買の問題が解決した」と言えるまでになったのです。
子どもが売られない世界は、つくれる。14年間の地道な活動を続けてたどりついた、私たちの確信でした。
その後、より深刻な状況にあったインドへと活動を広げ、人身売買被害者の支援や社会変革を推進。現在では150人を超える支援を受けた方々が、政府や社会に働きかけています。
そして2019年に、日本国内の子どもたちの支援にも本格的に取り組み開始、2023年には設立20周年を迎えました。
長年にわたる経験と成果をもとに、日本の未来をより良くするための活動を展開しています。
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寄付金控除の対象団体です
活動を応援する方法は?毎月の寄付「サポーター会員」
かものはしプロジェクトの年間活動費用は、主に個人の方からの寄付で賄われています。
収入の60%以上を占めているのが、毎月1,000円から寄付する「サポーター会員」の皆さまからのご支援です。
現在、15,000人以上の方々がこの活動を応援しています。
毎月の寄付は、虐待を受けた子どもたちや施設を退所した若者たちの未来を支える大きな力になります。
例えば、月1,000円の支援が30名の方から集まることで、パートナー団体と協力した若者支援の実施や、その団体の組織基盤強化を通じて、持続的な支援を提供することができます。
また、会員になることで、年に一度夏ごろに届く年次報告書を通じて、寄付がどのように使われ、どのような変化をもたらしているかを実感できます。

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「虐待や、その経験から今まさに助けを必要としている子どもが同じ街にいるかもしれない、そんな子どもたちのために何かしたい」
「世界の問題も気になるが、自分の暮らす日本の未来も良くしていきたい」
そんな想いに共感された方は、是非団体公式ページから詳細をご覧ください。
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寄付金控除の対象団体です