8つものNPOに毎月寄付してるって、どんな人?社会貢献で自分も豊かになる、「社会投資家」というあり方

今回は、ご本業は不動産鑑定士、NPOにも積極的に支援をされている下山俊一さんにお話を伺った。

投資はお金を殖やす行為で、寄付には見返りがない。
一見すると両者にあまり共通点がなさそうだが、「投資と寄付の本質は同じです」と、力強く話してくださった。

寄付への関心、きっかけは投信会社の開くイベントだった

下山さんのように、投資も寄付も積極的にされている方は、日本ではまだ少数派である。
私たちが今回インタビューをお願いしたのも、下山さんのような社会にお金を託していく人を増やしていきたい、という考えからだ。

しかし下山さんも、始めから「寄付」に関心があった訳ではなかったそう。
今のスタイルに辿り着く、何かきっかけはあったのだろうか?

大企業から外務省に出向して、途上国への援助の仕事に関わった経験があります。
そのとき多くの日本人が「途上国は支援を受ける側で、支援がなければ立ちゆかなくなってしまう」という認識があることに違和感を覚えました。
以降、なんとなく心の引っかかりが残っていたように記憶しています。

当時からユニセフなどの大きな国際NGOへ寄付をしていましたが、自分の中で明確な意味付けがあった訳ではありませんでした。

しかしコモンズ投信のイベントで認定NPO法人テラ・ルネッサンス代表の鬼丸さんを知り、講演を聞いたのがきっかけで、それ以降は寄付も意図を持ってするようになりました。
「テラ・スタイル東京」というボランティアチームのメンバーとしても、活動に参加しました。

確かにコモンズ投信は会社として、毎年特定のNPOなどを選び、積極的な支援を行なっていることで知られる、他に類を見ないカタチの運用会社だ。
下山さんが投資と寄付に共通点を見出されたのも、自然な流れだったように思える。

“初心者”から、8つのNPOの「マンスリーサポーター」に入会

ではテラ・ルネッサンス以外では、どういった団体に寄付されているのだろうか?
現在、下山さんが継続的に寄付されているのは、

  • テラ・ルネッサンス
  • かものはしプロジェクト
  • 難民支援協会
  • 3keys
  • PIECES
  • soar
  • 国連UNHCR協会
  • 日本サステナブル投資フォーラム(年会員)

なんと、8団体も(!)、寄付で応援されている。
それぞれ団体の代表の話を直接聞いた上で、申し込むことが多いそう。
継続的な寄付以外にも、単発の寄付や、クラウドファンディングでの応援も積極的にされているとのこと。

「社会の仕組みを変える」本質的な活動か?が、支援先選びの基準

では、寄付をする前にどのような点をみて、判断されているのか?
下山さんのチェックポイントを伺った。

社会課題を解決できるように、より本質的なところに取り組んでいるかどうかを、まず見ています。

確かに途上国への支援でも、活動の前進が実感できるのは、寄付者にとって重要な要素だ。
チェックポイントは他にも、

  • 団体の理念や活動方針が明確で、共感できるかどうか
  • 寄付者とのコミュニケーションを大切にしているかどうか
  • 代表者はもちろん、スタッフの顔が見えるかどうか
  • 活動の成果を分かりやすく説明してくれるかどうか

といった点も見るとのこと。

誕生月にウガンダから手作りのプレゼントが届いた

支援先選び以外にも、忘れられない”寄付のお礼”について伺った。

テラ・ルネッサンスさんが支援している、アフリカのウガンダで職業訓練を受けた紛争被害者の女性から、手作りのコースターが届いたのはうれしかったです。
バースデーカードと一緒に、作った女性のメッセージと写真も添えられていて、「この方の役に立てたのかな」と思えました。

確かに、そのコースターによって、作り手が自立に向かっていることが実感できる。
このように、受益者の個別具体的なストーリーを聞けたときは、支援の熱が高まるそう。

テラ・ルネッサンスの「ファンクラブ会員」になって、私が月1,000円の寄付を始めた3つの理由

(因みに下山さんは名刺入れも、以前私が所属していた認定NPO法人かものはしプロジェクトがカンボジア事業を行なっていたときの「I love Combodia」の商品をお使いになっていて、頭が下がる思いだった)

「社会投資」を続ければ、社会も自分も豊かになれる

では、そんな素敵な経験を通じて、下山さんの寄付に対する意識は、どう変化していったのだろうか?

私もマンスリーサポーターとして寄付をする前は、「寄付」や「募金」というのはその場限りのものだと思っていました。
しかし、こうして継続的に社会と関わり続けることで、寄付に対する意識が変わり、さまざまな社会課題に対するアンテナが高くなりました。

(出典:認定NPO法人PIECESのイベントで、下山さんが作成されたスライド)

下山さんからお話を伺っていると、寄付は、寄付をする側にとっても非常に良い体験になるということが伝わってきた。

元は投資の世界から入った下山さんも、5〜6年ほど前から急激な意識の変化を実感したそう。

日本はまだまだお金の教育が遅れていると思います。
寄付や投資といった、社会に対して自らのお金をシェアしていくようなお金の使い方を、本当は学校で教えていった方が良いですよね。
「1%を寄付に回す」というように、社会に還元していく人が増えてほしいと思ってます。

下山さんのように「意思あるお金」を使う方が一人でも増えていくと、私も嬉しい。
下山さんのブログは、こちらからどうぞ。

参考

セルフ・リライアンスという生き方


いかがでしたでしょうか。
下山さんの体験談を通じて、

「寄付は、社会も自分も豊かにする、素晴らしいお金の使い方なんだ!」
「私もNPOに、コツコツと少額を寄付してみようかしら」

こんな風に感じていただけたら、嬉しいです。
具体的な寄付先は以下の記事も参考にしてみてください。

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