ジャパンハートの評判や口コミ、実態は?怪しい?寄付先として、信頼できるかを解説

(出典:ジャパンハートHP

【2024/11/18更新】

「ジャパンハートに寄付したいけど、口コミや評判が気になる。怪しいの?」
「ジャパンハートが具体的にどんな活動をしているのかわからない」

本記事では、ジャパンハートの評判や口コミ、活動の実態などを、徹底的なリサーチや実際に寄付をした経験を踏まえて、ジャパンハートが信頼できる寄付先かどうかを解説していきます。

この記事を読み、不安や疑問が解消され、ジャパンハートへの理解が少しでも深まれば幸いです。

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目次

ブログやSNSで見つかった「ジャパンハート」の評判・口コミ

ジャパンハートについて、ネット上で検索したり、ソーシャルメディアで探したりしてみたところ、口コミが見つかりました。

ポジティブな評判·口コミや、支援者からの応援メッセージ

(出典:寄付の返礼品を受け取った方 – Twitter)

団体では、コカ・コーラ財団、KDDI株式会社などが支援しています。

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ネガティブな評判·口コミや、活動への批判·疑問

続いてネガティブな評判については、下記の投稿が見つかりました。

寄付の集め方に疑問を感じた方 -Twitter)

活動や寄付について共感を呼びながらも、寄付の募り方について、疑問を抱いている声が見つかりました。

ジャパンハートは支援先として信頼できる?3つのチェックポイントで寄付ナビが検証

上記のように、ポジティブ、ネガティブ両方の評判や口コミがあるだけに、ジャパンハートが信頼できる団体なのか、本当に寄付するべきかどうか悩まれる方もいらっしゃるかと思います。
それらを解消するために、3つのポイントに沿って解説します。

一般的に、企業の良し悪しを判断する材料として「ひと・もの・お金」の3つが大切と言われます。NPOでは、それは「ひと・活動・お金」です。

企業で言うところの”もの”、すなわち”商品”は、NPOがどのようなアプローチで問題を解決しようとしているのか、つまり活動の内容です。

その活動内容に賛同することが、まさしく、寄付を通じた応援と言えると思います。
さらに寄付先として判断する上で、「ひと・活動・お金」を適切な言葉に言い換えると、「職員・活動・会計」です。

  1. 職員の顔が見えるか?
  2. 活動によって問題を解決しているか?
  3. 透明性の高い会計報告を行っているか?

それぞれの項目について、寄付ナビ編集部がジャパンハートを調査してみたので、ぜひ参考にしてみてください

職員の顔が見えるか?

ジャパンハートは、団体公式サイトで創業者やスタッフの皆様の顔と名前、さらに詳細なインタビューを掲載しています。

創設者 吉岡秀人のプロフィール

  • 1965年8月 大阪府吹田市生まれ。大分医科大学(現 大分大学医学部)を卒業後、大阪、神奈川の救急病院で勤務
  • 1995年~1997年 ミャンマーにて医療活動に従事
  • 1997年~2001年 国立岡山病院勤務小児外科医師
  • 2001年~2003年3月 川崎医科大学勤務小児外科講師
  • 2003年4月~現在 再びミャンマーにて医療活動に従事
  • 2004年4月 国際医療ボランティア団体ジャパンハート設立
  • 2017年6月 特定非営利活動法人ジャパンハート最高顧問就任
  • 2021年12月 「第69回菊池寛賞」受賞

各SNSでは、活動各地からの患者の暮らしや子どもたちの成長、スタッフの方々の活動の様子を写真でみることができます。

  • 活動について(活動内容の説明や最新情報)
  • 年次報告書(1年間の活動のまとめ)
  • ブログ(多種類のスタッフブログ一覧 下部にあり)
  • Twitter(イベント、スタディツアーのリアルタイム情報)
  • Facebook(活動裏話、現地の声、最新情報など)
  • LINE(アジアの田舎暮らし・ボランティアなどの国際協力関連情報)
  • YouTube(海外活動報告・参加者体験談・講演など)
  • Instagram(各地の患者・スタッフの写真など)

活動によって問題を解決しているか?

ジャパンハートは、以下の地域や深刻な状況に陥っていて、医療が届かない方々に、医療を届けることを使命として活動しているようです。

  • 貧困や医師不足に喘ぐ海外
  • 日本国内の僻地や離島
  • 病気と闘う子どもたちのこころ
  • 大規模災害を受けた被災地

具体的な活動実績をピックアップしました。

  • 【海外での治療 34,154件】カンボジア、ミャンマー、ラオスにて、独自医療施設での治療や提携病院での手術など。
  • 【「口唇口蓋裂総合治療事業」手術 15件】口唇口蓋裂の治療ができる現地医療者の育成を目指す「口唇口蓋裂総合治療事業」が、2年半ぶりに再開。
  • 【看護師育成事業 のべ22名が参加】国内、海外での研修活動を通し、看護師・助産師を育成。

※いずれも年間での実績(出典:2022年度年次報告書

透明性の高い会計報告を行っているか?

ジャパンハートの資金の使い方は、ウェブサイト上の「年次・会計報告」で公開されています。
「2023年度 年次報告書」の会計報告から、主な決算数値を拾ってみました。

  • 収益 12億円
    • 会費 1.4%
    • 寄付金 80.0%
    • 助成金 6.1%
    • 参加費 3.0%
    • 事業収入 0.5%
    • その他 9.0%
  • 支出 6億円
    • 事業費 92.9%
    • 管理費 7.1%

支出内訳については、国別・事業別でも公開されていました。

具体的な活動や団体の動向については、ホームページの活動報告やスタッフブログに紹介されており、FacebookやX(旧Twitter)などの各種SNSの定期更新、メールマガジンによる情報発信も行っているようです。

以上のことから、ジャパンハートはきちんと活動している、信頼できる寄付先と言えるでしょう。

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ジャパンハートとは?発展途上国に医療を届ける日本発祥のNPO

発展途上国を中心とした海外の国々に、医師や看護師を派遣する日本発祥の国際協力NGO、ジャパンハート。

創業のエピソードから、今日に至るまでの歩みを紹介します。

吉岡秀人さんがミャンマーの貧しい人々を助けたのがきっかけ

「ジャパンハート」は、創設者である吉岡秀人さんが30歳のときに、単身ミャンマーへ赴き医療活動を始めたことがきっかけです。

1995年、私がアジアで医療を始めた頃は、バブルを終えた日本と違いまだまだ貧しい国が多かった。(中略)
アジアの貧国といわれていた国々はどこもそう大差はなかったと思う。
医療にアクセスできない人々、そういう国の人々に医療を届けようと志したとき、とにかく「医療を彼らの手の届くものにする」ということがこの活動の始まりであり、今もしっかりと続いている、活動の土台だ。

創設者メッセージ – ジャパンハートHP

活動開始から約30年、通算30万件以上の治療を行なった実績

同団体の歴史は、「源流期」「変遷期」「挑戦期」という三期に渡って変容してきました。

源流期

当初、創設者の吉岡秀人さんはミャンマーへ渡航し日本から持ってきたお金が尽きるまで治療を続け、その10年後に国際医療ボランティア団体ジャパンハートを設立。

同団体の活動は治療にとどまらず、視覚障がい者を支援する社会福祉、人身売買を食い止めるための養育施設運営などに拡大しました。
活動拠点もカンボジア、ラオス、日本国内へと広がったそう。

変遷期

「貧しい人々にも高度な医療を届ける」ことを目標に、多くの医療者と支援者の協力により、難病を抱える子どもたちの治療を実現。

具体的には、2015年にミャンマーにて小児心臓病サポート支援開始、2016年にカンボジア・AAMC(ジャパンハート医療センター)開院など、支援地域における医療活動に尽力してきました。

また、ミャンマー政府からの要請でミャンマー人の小児生体肝移植(胆道閉鎖症などの肝機能が保たれない病気の子どもに、健康な肝臓を移植すること)を日本の大学病院にて実施するまでに至りました。

挑戦期

現在は、医療を「治療」という範囲だけでなく、一人ひとりの「人生の質の向上」という観点からもサポート。

患者や周囲の人びとを取り巻く福祉や社会の仕組みの見直し、貧困状態にある子どもたちへの教育機会の創出、海外医療人材の育成など、医療の新しい概念を創り出すために、新たな挑戦をしていくそうです。

2022年度 年次報告書 P.8より引用

ジャパンハートの活動には、延べ3,500人以上の医師・看護師などのボランティアが参加、治療数は30万件を超えた。
そして現在、ジャパンハートには医療者にとどまらず各業界の専門家が参加し始めている。
これまで抱いてきた医療=治療という概念を変えていくというのがジャパンハートの新たな挑戦である。

歴史 – ジャパンハートHP
活動内容 医療を受けられない方向けの外来診療・手術の実施など
活動地域 ミャンマー・カンボジア・ラオスなど
支援対象 貧困などを理由に治療を受けられない地域の人びとやその子ども
寄付の使途 手術・薬・入院の費用、交通費など
運営団体 認定NPO法人ジャパンハート

吉岡さんについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

ジャパンハートの吉岡秀人さん、どんな人?書籍から学ぶ、活動の想い

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ジャパンハートを支援するには?支援方法をご紹介

毎月の寄付:マンスリーサポーター

ジャパンハートへの寄付の方法は、月3,000円(1日あたり約100円)からの「マンスリーサポーター」がおすすめです。

毎月の寄付の使い道は、以下が参考として挙げられています。

  • 3,000円:1年間で約70人の患者さんを診察できます。
  • 10,000円:1年間で約10人の患者さんを手術することが出来ます。
  • 100,000円:1年間で小児がん患者さん1人を治療することができます。

貧しい地域でも質の高い医療を届ける活動を応援したい」と思われた方は、是非寄付にご参加ください。

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その他の寄付:都度の寄付や遺産・遺贈、古本など

ジャパンハートは毎月の寄付以外にも、寄付者の気持ちにあった支援方法が用意されています。

都度寄付は、1,000円から寄付することができ、ジャパンハートの活動全般への寄付の他に、医療支援や海外医療人材の育成など、課題を選んで寄付をすることもできるそうです。

その他にも古本やふるさと納税、光熱費での寄付など様々な支援の方法があるようでした。

ジャパンハートの活動とは?医療の届かないところに医療を届ける

ジャパンハートは、「すべての人が、生まれてきて良かったと思える世界を実現する」というビジョンのもと、活動しています。

「医療は医療者だけでは完結できない」という想いから、行政や他分野の人々、一般のボランティアの人々を巻き込み、社会全体で支援する仕組みを目指しています。

そうした仕組みづくりを実現するための主な4つの活動について、詳しく解説していきます。

  • 医療支援
  • 福祉・社会の仕組みを変える
  • 教育・自立支援
  • 海外医療人材の育成

医療支援:多くの命と人生を救う活動

ジャパンハートは、貧困や医師不足の問題を抱える途上国や、日本国内の僻地離島、また大規模災害にあった被災地など、医療が届きにくい場所に医療を届けています。

ジャパンハートの支援先であるカンボジアでは、生まれた子どもが5歳になる前に命を落とす確率は日本の約13倍と言われています。

この深刻な医療状況に対して、ジャパンハートは2016年に活動拠点となる「ジャパンハートこども医療センター」を開設。これまでに10万件以上の治療を行なってきました。

今やカンボジア全土から連日多くの患者が訪れ、特に小児がんは、日本有数の拠点病院に匹敵する治療実績となっています。

しかし、現病院ではカンボジアの貧困層の20人に1人にも満たない数の患者にしか手を差し伸べられていません。高度な医療を必要としているアジア全域の子どもたちを受け入れるためには、そのための新しい医療活動の拠点が必要です。

そこでジャパンハートは、2030年までにアジア全体のサバイバルギャップを限りなくゼロにするために、カンボジアの首都プノンペンに「アジア小児医療センター」を開設するプロジェクトを立ち上げました。

新しい医療センターが開設されることで、何が変わるのか、具体例をまとめました。

  • カンボジア国内の受け入れ患者の拡大:よりアクセスしやすく、受け入れ能力も高い新病院があれば、もっと多くの人々に医療を届けることができます。
  • 周辺国からの患者の受け入れ:カンボジアと同様、高度な医療が必要とされているミャンマーやラオス、さらにはそれ以外の国からも、積極的に患者を受け入れられるようになります。
  • 優れた現地医療者の育成:病院という器があっても、優れたスタッフがいなければ機能しません。ジャパンハートは、カンボジアをはじめとする活動国の医療者の育成に力を入れており、彼らが最新の技術を学ぶ場として、新病院を活用します。

この活動は挑戦者として第一線で活躍する本田圭佑さんや、フリーアナウンサーの望月理恵さんらが支援をしています。

カンボジアだけではなく、より多くの医療を必要としている方に支援を届けるジャパンハートの活動を応援したいと思った方は、是非公式ページもご覧になってください。

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福祉・社会の仕組みを変える:障害のある人も安心して生活するための活動

同団体では、2010年より「視覚障がい者の自立支援」を開始しました。

ミャンマーの視覚障がい者は統計上では約16万人とされていますが、実際には30~40万人いるとも言われています。(中略)
数少ない盲学校に入学できた者でも一般社会で自立できるのはほんの一握りで、職業教育を受けてもその技術が未熟なため、経済的自立には結びつかないのが現状です。

視覚障がい者の自立支援 – ジャパンハートHP

そこで同団体では、ミャンマー社会福祉省の協力のもと、視覚障がい者らに医療マッサージの専門指導を受けさせ、リラクゼーションマッサージとの差別化を図り、一般社会へ医療マッサージの専門家として進出できるためのトレーニングセンターを開設するなど様々な取り組みを実施。

障害のある人に関わる人々や現地政府とともに、視覚障がい者を守るための政策を1から新しく築いているそうです。

教育・自立支援:平等な学びを子どもたちに提供する

また、教育・自立支援として「Dream Train」という養育施設の運営を行っています。

1990年半ばから深刻化したミャンマーでのエイズ感染。
貧困や人身売買、売春など悪循環な環境を打開するために当施設は設立されました。

人身売買に巻き込まれる可能性のある地域から敢えて子ども達を引き離す、日本人による里親制度を開始するなどの取り組みで、現在までにDreamTrainで生活する子どもたちは増え、より多くの子どもたちを対象に施設への受け入れを行っているそうです。

Dream Train / Instagramより引用

海外医療人材の育成:現地で医療を届けられる人材を育てる

ジャパンハートの理念「医療の届かないところに医療を届ける」を軸に、世界の医療現場で活躍できる助産師を育む活動も行っています。

あらゆる医療現場で活躍するために重要な、臨床判断・看護能力やコミュニケーション能力、それらを発揮するための意欲・忍耐力を助産師が身に付けられるような研修を実施。

「十分な医療物資や人材のない環境で、目の前の問題にどう対応すべきか」
解決するための情報を自らで得て考え、判断し、行動できる、自立した医療者を育てることを目的としているそうです。

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定期的な寄付を申し込むなら、チェックしておきたい注意点

最後に、ジャパンハートのマンスリーサポーターとして寄付を始める際に、チェックしておきたい項目についてご紹介します。

寄付金控除は受けられる?領収書はちゃんともらえる?

同団体は、東京都庁から認可を受けた認定NPO法人です。
そのため個人であれば所得税や相続税が、法人であれば法人税が優遇されます。

特定非営利活動法人ジャパンハートは、2011年11月16日より『認定NPO法人』として認定されています。
皆さまからの支援金が寄付金控除等の対象になります。

寄付金控除・領収書 – ジャパンハートHP

解約・退会はできる?支援をやめるときの手続き方法

支援の中止は、公式サイトの専用フォームから受け付けているようです。

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まとめ:ジャパンハートへの寄付に向いている人はこんな人

この記事では、ジャパンハートの評判や口コミ、寄付先として信頼できるか、活動概要、寄付の種類や方法、その他注意点について解説をしてきました。

最後に、改めてジャパンハートのポイントをおさらいします。

編集部オススメのポイント!
患者や周囲の人びとを取り巻く福祉や社会の仕組みの見直し、貧困状態にある子どもたちへの教育機会の創出、海外医療人材の育成など、医療の新しい概念を創り出すために、新たな挑戦をしています。
2030年までにアジア全体のサバイバルギャップを減少させるため、カンボジアの首都プノンペンに「アジア小児医療センター」を開設するプロジェクトを立ち上げ、本田圭佑さんらが活動を支援しています。

もしあなたも、「医療が届きにくい場所にも医療を届けたい」「医療を医療者だけで完結させるのではなく、社会全体で支援したい」とお考えでしたら、ぜひ、ジャパンハートへの寄付にご参加ください。

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