日本自然保護協会の評判や口コミは?寄付先として、信頼できるかをチェック

(出典:日本自然保護協会HP

日本自然保護協会という団体をご存じでしょうか?
生物の多様性を守る自然保護NGOですが、具体的にはどのような活動を行う協会なのでしょうか。

日本自然保護協会を「寄付で応援して大丈夫?」「ちゃんとした団体なの?」という疑問を持つ方のために、団体の評判や口コミ、支援先として検討する時にチェックしたい3つのポイントをまとめました。

ブログやSNSで見つかった「日本自然保護協会」の評判・口コミ

日本自然保護協会について、ネット上で検索したり、ソーシャルメディアで探してみました。
すると、さまざまな方からの書き込みが見つかりました。

ポジティブな評判・口コミや、支援者からの応援メッセージ

まずは、日本自然保護協会のポジティブな評判について調べてみました。
2021年から開催されている「全国砂浜ムーブメント」についての口コミが多く見られました。

全国砂浜ムーブメントとは、日本の自然豊かな美しい砂浜を守るために、ノートや専用アプリを通じて具体的なアクションへと繋げていただく取り組みです。

(出典:砂浜ノートが届いた方 – Twitter)

(出典:クラウドファンディングで支援した方 – Twitter)

(出典:活動報告が届いた方 – Twitter)

クラウドファンディングを通じて寄付する方や、団体公式サイトのリンクをシェアすることで支援を呼びかける方が多いように見受けられます。

ネガティブな評判・口コミや、活動への批判・疑問

一方、SNSやブログなどで隅々までリサーチしましたが、直接的に日本自然保護協会を批判するような口コミは見られませんでした。

支援先として「日本自然保護協会」は信頼できる?3つのチェックポイント

このようにポジティブな評判が多いようですが、実際はどうなのでしょうか?
寄付をするかの客観的な判断材料として、法人格、資金使途、活動報告の3つのポイントを押さえることが大切です。

日本自然保護協会が信頼できる団体かどうか、以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

ポイント1:団体として信頼できるか?

日本自然保護協会は、1951年に設立された公益財団法人です。
当時、尾瀬原ダム建設計画による、尾瀬を保護するために生物学者や登山家などを中心に結成されたことから始まる、半世紀以上の歴史を持つ自然保護団体です。

具体的な活動は、以下の4つの活動です。

  1. 一度失うと二度と元には戻せないかけがえのない自然環境を守る活動
  2. 絶滅危惧種とその生息地を守る活動
  3. 自然の恵みを活かした地域づくりをすすめる活動
  4. 自然とのふれあいの機会や守り手を増やす活動

(出典:日本自然保護協会とは-日本自然保護協会HP)

公益財団法人の認可は、以下のような審査や過程を経て受けることができます。

・公益財団法人・公益社団法人:民間有識者からなる第三者委員会による公益性の審査(公益目的事業を行うことを主たる目的とすること等)を経て、行政庁(内閣府又は都道府県)から公益認定を受ける

その寄付先は信用できる?怪しい?「寄付してはいけない」団体と、信頼できるNPOを見分ける6つのポイント

一般社団/財団法人やNPO法人よりも、寄付金控除が認められている認定NPO法人や公益法人の方が、より適切に寄付金を管理をしている傾向があると推測しやすいでしょう。

ポイント2:団体の収支や寄付金の使途は、公開されているか?

寄付額については、「アニュアルレポート・決算書」として報告されています。

2020年度決算書」から主な数値を拾ってみました。

  • 経常収益 3.5億円
    • 会費 18.2%
    • 寄付 24.9%
    • 事業収益 31.2%
    • 助成金 0.7%
    • 雑収益 0.8%
  • 経常費用 2.8億円
    • 事業費 93.5%
    • 管理費 6.5% 

決算書には収支が細かく記載されており、前年度と比較できるようになっていますが、プロジェクトごとの支出については記載されていません。

「寄付は自然保護そのものに使ってほしい」という意見については、以下のように回答しています。

毎日が瀬戸際のような問題に取り組むと同時に、10年先20年先でなければ結果が見えない基礎研究や人づくり(教育普及・自然観察指導員養成)に取り組むことが、自然保護の本質的な成果をもたらすと考えています。

(中略)今起きている問題に対応するだけでなく、短期間で目に見える変化が表れにくい自然保護教育や基礎データをこつこつと集める仕事にも使わせていただいていることをぜひご理解ください。

日本自然保護協会HP

寄付は、1円から可能です。現金以外での寄付も受け付けており、不要になった物品・本・はがきなどでの寄付も可能です。

また、年間5,000円の寄付で会員になることもできます。
会員証のほか、年6回の会報誌や、「山と渓谷社」が運営する「図鑑.jp」を割引価格で利用できるなどの特典も充実しているのが特徴です。

ポイント3:きちんと活動しているか?

活動報告はHPのブログやFacebookで確認することができます。
2021年11月のFacebook投稿では、教育ツール「砂浜ノート」の配布状況について報告されていました。

(出典:活動報告 – Facebook)

2021年10月までに、小学生が砂浜の自然環境のことを学べる「砂浜ノート」の増刷の資金をクラウドファウンディングで公募、その後の配布状況について、現地の写真とともに報告されています。

また、日本環境保護協会は、企業・団体と連携した活動を多数行っています。2020年度の報告書によると250の企業・団体と連携しています。

環境保護という視点から、子どもたちが環境に興味関心を持つためのイベントや企画を、多く開催しています。


今回は日本自然保護協会について、半世紀以上前の前進から紹介しました。
日本の自然について手の届くところから支援したい、自分の子供や孫、次世代に豊かな自然を繋ぎたいと思った方は、寄付を検討してみてはいかがでしょうか。

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