(出典:24時間テレビチャリティー委員会HP)
「愛は地球を救う」というテーマのもと、1978年から毎年放送されている「24時間テレビ」。
障害者や被災者、難病患者の方々とその挑戦を紹介するとともに、福祉の分野に対する支援の必要性を訴えるチャリティー番組です。
番組の放送中には募金への参加が呼びかけられ、2019年9月〜2020年9月に集まった合計寄付額は8億6,626万9,827円にも上ります。
(参考:24時間テレビチャリティー委員会HP)
番組としての知名度は高い一方で、
「集まった寄付の使い道は?」
「どうやって募金に参加するの?」
と疑問に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、24時間テレビのチャリティー募金に参加する方法や、集まった募金の使われ方をご紹介します。
目次
24時間テレビチャリティー委員会が実施するチャリティー募金とは?
24時間テレビのメインコンテンツとも言えるのが「チャリティー募金」です。
番組の放送前後で地域のお店などに募金箱が置かれたり、番組の放送中は共催するテレビ局やショッピングモールなどで街頭募金が行われたりします。
番組の中でも協力を呼びかけるほか、寄付を促すCMも流れるため、どこかしらでチャリティー募金の案内を見たことがある方は多いかもしれません。
(出典:読売テレビHP)
このチャリティー募金は、厳密には番組への寄付ではなく「公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会」への寄付として扱われます。
公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会は、番組で集めた募金を適切に管理・配分する業務を担っています。実際に福祉のための活動を行っているのもこの団体です。
法人の評判や沿革、信頼性については、下記の記事にて詳しく解説しております。
あわせてご覧ください。
集まったチャリティー募金は福祉・環境・災害復興などの支援事業に利用
集まった募金は、24時間テレビチャリティー委員会が取り組む各事業に使われます。
・福祉
第1回の放送から続く「福祉車両の贈呈」が代表的な取り組みです。入浴車や電動車いす、利用者のニーズを満たす福祉サポート車を支援団体や施設に寄付しています。これに加えて、身体障害者が情報を得るために役立つ備品および障害者スポーツの備品・物品の援助を行っています。
・環境
全国の自治体やボランティア団体と共催で、山や川辺、海岸の自然環境を守る清掃活動や、植樹や草刈り、自然散策などの里山保全活動を行っています。活動を通じて、地球環境全体への関心を高める環境教育もあわせて行われます。
・災害復興
国内外で発生した大規模な自然災害に対し、緊急支援(義援金・物資の提供)を行います。また、東日本大震災で被災した岩手県で、子どものための遊具や中学校の照明を提供するなどの復興支援も行っています。
(出典:24時間テレビ事務局– Facebookより)
なお、団体ホームページには「皆様からお預かりした寄付金は、経費を差し引くことなく、支援活動に活用させていただきます。」と記載がありました。
(出典:24時間テレビチャリティー委員会HP)
チャリティー募金する方法 | 会場や銀行、キャッシュレスなどに対応
24時間テレビのチャリティー募金といえば、全国各地の募金会場で列を作り、募金箱に現金を入れる様子をイメージされる方が多いかもしれません。
実は近年、チャリティー募金に参加する方法は多様化されており、キャッシュレス決済などにも対応しています。
下記に募金方法をまとめました。
- 会場
実施期間中、メイン会場の両国国技館および全国各地の放送局が設ける会場に募金ブースが設置されます。地域によって街頭募金も行われます。
※状況により、メイン会場での募金と街頭募金は実施しない場合があります。 - スーパー、コンビニエンスストア、その他店舗
イオングループ各店の店舗およびスポンサー企業の各販売店や支社等に募金箱が設置されます。 - 草の根チャリティーネットワーク参加商店街、団体等
番組の趣旨に賛同し、「草の根チャリティーネットワーク」として、自主的に募金活動を行う任意の地域商店街や団体等に募金箱が設置されます。 - 銀行
ゆうちょ銀行、イオン銀行の口座に振り込む形での寄付が可能です。ゆうちょ銀行の場合は窓口から、イオン銀行の場合はATMでの振り込みで、手数料が無料になります。
また、上記以外でも各放送局が定めた銀行でも寄付を受け付けています。
(※番組放送中だけでなく、通年寄付が可能です) - キャッシュレス決済
PayPay、LINE Pay、Apple Pay、Google Pay、Amazon Pay、各種クレジットカード、キャリア決済で寄付ができます。選択できる寄付金額は決済方法により異なります。- PayPay、LINE Pay、キャリア決済:100円〜
- Apple Pay、Google Pay: 500円~
- Amazon Pay、各種クレジットカード:一口500円〜最大200口
なお、税制上の優遇措置を受けるために必要な領収書は、募金会場(募金箱)や街頭募金での場合発行されません。
「チャリティー募金で税制優遇も受けたい!」という方は金融機関への振り込み、クレジットカード決済またはキャリア決済での寄付がおすすめです。
この記事では、チャリティー番組「24時間テレビ」で呼びかけられるチャリティー募金について、参加方法や寄付の使途をご紹介しました。
筆者が高校生の頃も、「24時間テレビを見て初めて寄付をした」という友人がいたことを思い出します。
公共の電波を使い、有名人のサポートも受けているからこそ、「寄付」や「募金」のハードルを低く感じられるかもしれません。
寄付を始めてみようかな、と思われた方の参考になれば幸いです。