アムダ(AMDA)の評判や口コミは?寄付先として、信頼できるかをチェック

(出典:アムダHP


相互扶助の精神に基づき、災害や紛争発生時に迅速な緊急人道支援活動を展開する「アムダ(AMDA)」。

岡山市で1984年に発足して以来、世界32カ国・地域に広がった支部のネットワークを活かし、医療・保健衛生分野の支援を国内外で行っています。

この記事ではアムダへの寄付を検討している方に向けて、アムダの評判や団体としての信頼性をチェックしていきます。

寄付を行う前の判断にご活用ください。

ブログやSNSで見つかった「アムダ」の評判・口コミ

まずはアムダの評判をネットで検索してみました。

ポジティブな評判・口コミや、支援者からの応援メッセージ

AMDAとAMDAボランティアの方による講義を評価する方ーTwitter)

AMDAを信頼して寄付する方ーTwitter)

AMDAの初動の速さを評価する方―Twitter)

ネガティブな評判・口コミや、活動への批判・疑問

アムダに対して好意的な評判が多く見つかる一方、批判的な口コミは見つけることができませんでした。

支援先として「アムダ」は信頼できる?3つのチェックポイント

活動を評価する口コミが多く見つかったアムダですが、団体として本当に信頼できるでしょうか?

団体の信頼性を3つのポイントでチェックしていきます。

ポイント1:団体として信頼できるか?

アムダは1984年に岡山市を拠点にして設立されました。

2001年に岡山県より「特定非営利活動法人」格を取得し、さらに2013年には「認定NPO法人」として認証を受けています。

そのため、アムダへの寄付は税法上の優遇の対象となります。

所得税
所得控除もしくは税額控除のどちらか有利な方法で所得税の控除を受けることができます。
(所得控除) 年間寄付金合計額-2 千円
(税額控除) (年間寄付金合計額-2 千円) ×40%
ただし、上記の計算上用いられる年間寄付金合計額は年金所得金額の 40%が上限となります。また、税額控除を選択した場合の税額控除額は発生した所得税額の 25%を上限とします。

引用:アムダHP


日本にあるNPO法人のうち、認定を受けているのは約2%。

アムダはその2%に入り、会計管理や活動内容について一定の基準を満たした団体ともいえるでしょう。

またアムダは国連経済社会理事会(UNECOSOC)から「総合協議資格」を取得した国連NGOでもあり、国連主催会議への出席や発言、声明書提出の権利が与えられています。

こちらも参考情報として抑えてみてください。

ポイント2:団体の収支や寄付金の使途は、公開されているか?

アムダの会計報告は年次報告書の中で確認できます。

2020年の年次報告書の活動計算書から数字を一部抜き出してみました。


経常収益¥87,271,020

    • 受取会費  ¥6,341,000  7.27%
    • 受取寄附金  ¥80,230,899  91.94%
    • 受取助成金等   ¥379,492  0.43%
    • 事業収益   ¥211,159  0.24%
    • その他収益  ¥108,470  0.12%


経常費用¥84,954,620

  • 事業費  ¥67,289,861  79.21%
  • 管理費  ¥17,664,759  20.79%

受取寄附金が経常収益の9割を占めていることが非常に特徴的です。

寄付の使途については、経常費用の中で「旅費交通費」「通信運搬費」「医療消耗品費」「栄養給食費」等の費目が確認できました。

一方で、具体的にどのくらいの寄付が集まればどのような支援ができる、といった情報は見つかりませんでした。

ポイント3:きちんと活動しているか?

アムダの活動状況は、アムダHP内の「活動履歴一覧」から確認できます。

一部を抜粋・要約してご紹介します。

ホンジュラス・ハリケーン被災者復興支援活動
2020年11月に中米・ホンジュラスで発生した大型のハリケーンにより、466万人以上が被災。
アムダは、アムダグループの1つである「AMDA 社会開発機構(AMDA-MINDS、アムダマインズ)」と合同で食料・物資の配布、小学校の屋根の改修(準備中)などの支援を行いました。
併せて、打撃を受けた農家に対し農地回復に加えてより良い生産のための農業技術指導を実施しています。

令和2年7月豪雨 被災者緊急支援活動
2020年7月の熊本県で発生した豪雨と河川の氾濫による災害に対して、被災者緊急支援活動を展開。
アムダは医療チームを派遣し、避難所での診療や健康相談、避難情報の整理、物資提供、鍼灸・整骨施術等を行いました。

北海道旭川市内医療機関支援活動
2020年12月、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻であった北海道旭川市にアムダから3人の看護師と1人の調整員を派遣。
自治体や他団体と協力し、医療体制が逼迫した施設で約3週間の看護支援を行いました。


また、TwitterやFacebookも活用して情報発信を行っています。

さらに支援者には、年に4回「AMDAジャーナル」が、年に2回「AMDAダイジェスト」が、年に1回「年次報告書」が発行されます。

これまでに発行された「AMDAジャーナル」はHPから閲覧が可能です。

AMDAジャーナルバックナンバー


以上、本記事では国際的な医療・福祉活動を行うアムダの評判や口コミ、団体としての信頼性を確かめるための3つのポイントをご紹介しました。

皆さまが寄付を行う際の参考にしていただければ幸いです。

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