(出典:プラン・インターナショナルの歴史-プランHP)
「フォスター・プラン」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
広告などで名前は聞いたことがあるような、でも詳しくは知らない……という方も少なくないと思います。
今回は、フォスター・プランについて、その歴史や評判、寄付前にチェックしておきたいポイントなどを解説します。
目次
フォスター・プランとは?団体の歴史をおさらい
フォスター・プランの概要や、その歴史について確認していきましょう。
現在はプラン・インターナショナルという名前
「フォスタープラン」は、国際NGO「プラン・インターナショナル」の前身団体。
元々は1937年に戦災孤児を支援するために設立された団体で、長い歴史の中で名称が変わり、2020年現在は「プラン・インターナショナル」として活動を続けています。
日本でも「プラン・インターナショナル・ジャパン」が内閣府から公益財団法人として認定を受けて途上国の開発支援を行っています。
フォスター・プランとプラン・インターナショナルの歴史
1937年のスペイン内戦で、ジャーナリストがひとりの戦災孤児を保護したことから始まったフォスター・プラン。
当時は「スペインの子どものためのフォスタ-・ペアレンツ・プラン委員会」という名称でした。
その後、第二次世界大戦中にはヨーロッパ全域に支援を広げ、「戦時下の子どものためのフォスター・ペアレンツ・プラン」と名前を変えました。
この頃、国籍や人種を問わず支援対象としています。
戦後1950年代以降はヨーロッパが復興し、60年代や70年代には活動地域は途上国やアジア、南米に。
この頃、「フォスター・ペアレンツ・プラン」そして「フォスター・プラン」と名称を変更しています。
1980年代には日本にも事務局が設立され、開発援助を行う団体として国連に正式に公認されています。2000年代には香港やインド、コロンビアも支援国となりました。
今の「プラン・インターナショナル」という名前に変わったのは2016年のことです。
プラン・インターナショナルの評判は?
フォスター・プランから始まって、歴史の長いプラン・インターナショナル。
どのような評判なのか確認してみましょう。
ポジティブな評判・口コミ
【12月は寄付月間】僕は社会人なった頃からプランジャパンでチャイルドスポンサー(途上国の子供の生活支援)をやっており、パラグアイの男の子と手紙のやり取り続けてます。 https://t.co/sWyQ6k9nqQ 自分の家族への貢献以外での「仕事するモチベーション」にもなるので、興味ある方は是非。
— 武内一矢@NAVICUS代表取締役 (@takeuchi_navi) December 23, 2019
(出典:プランスポンサーとして寄付している方 – Twitter)
普通に生きていれば、自分の家族や親戚以外にお金を使うことはなかなかないもの。
プラン・スポンサーシップに登録し支援をすることで、家族以外の人に貢献する喜びを得られます。
手紙でのやりとりをすることは自分の支援が誰かの力になっている実感が持てますし、仕事をする活力にもなりそうです。
歴史も長く、ポジティブな評判の目立つプラン・インターナショナル。
しかし、下記のような体験談もあります。
ネガティブな評判・口コミ
このたび団体から連絡があり「チャイルドが活動支援外の地域に引っ越した」とのことで
支援が打ち切りになってしまった方
6年間やりとりしてきたチャイルドへの支援が強制終了しました。
チャイルドへの支援は、チャイルド側の事情で強制的に終了してしまうことがあるようです。
それぞれの事情があるとはいえ、突然やりとりが終了してしまうのは悲しいことです。
スポンサーシップを開始するときは、いつかこの関係が終わってしまうかもしれない……という覚悟をもって臨むと良いかもしれません。
プラン・スポンサーシップに申し込む前のポイント5つ
プランの歴史を知り、スポンサーとしての支援を検討している方に、寄付する前に知っておきたいプラン・スポンサーシップのポイントを紹介します。
ポイント1:チャイルドと手紙のやり取りができる
毎月決まった金額を支援をする「プラン・スポンサーシップ」の大きな特徴は、自分がスポンサーをしている地域の子どもの代表「チャイルド」と手紙をやり取りできること。
地域のチャイルドとの手紙のやりとりを通じ、チャイルドの成長や、地域の活動を知ることができます。
チャイルドからの手紙の他に、現地の地域開発プロジェクトから年次報告書も届くため、詳細な決算報告も確認することが可能です。
ポイント2:実際に訪問もできる
プランでは、「コミュニティ訪問」というシステムで、自分がスポンサーをしている地域を直接見ることができます。
出発日の2ヶ月前までに日本のプラン事務局へ連絡することで、現地と調整を行ってもらえます。
ツアー旅行などではないため航空券や宿泊先は自分で手配する必要がありますが、訪問中は現地の職員が同行し、英語での案内をしてくれます。
手紙でやりとりしたチャイルドとの実際の対面は感動もひとしおですよ。
ポイント3:いつでも退会・解約可能
事務局への連絡を行えば、支援をいつでも中止したり、再開したりできます。
ただし、自動引き落としを選択している場合は、引き落とし予定日から1ヶ月前までに連絡を行う必要があります。
ポイント4:寄付金控除の対象になる
プラン・インターナショナル・ジャパンは、内閣府から公益財団法人として認可を受けているため、寄付をすると寄附金控除の対象になります。
確定申告をすることで、所得税や法人税等について優遇措置を受けることができ、税金の節約をすることができます。
ポイント5:寄付は地域全体の開発支援に使われる
プラン・インターナショナルの活動は子どもの基本的人権を守ることを最優先とされていますが、子どもだけが守られるわけではなく、子どもを中心とした地域住民が主体となり、地域住民の意見をもとに地域開発が進められます。
スポンサーシップという名称ではあるものの、子どもに直接現金が支給されるわけではないことは注意が必要です。
子どもの将来だけではなく、地域全体の発展のための貢献ができますよ。
今回は、プラン・インターナショナルについて、「フォスター・プラン」という名称だった頃からの歴史も含めて紹介しました。
途上国の子どもや女性を支援し、彼らが住む地域の発展に貢献したい…という方は、ぜひ検討してみてください。