「本を寄付したい」という方へ。古本の買い取り代金を、NPOや大学に贈るサービスをご存知ですか?

自宅から発送した本

読まなくなった本を、大掃除や引越しのタイミングで処分したい。
そんな時に、古本屋に買い取ってもらうよりは「せっかくなら社会のために、役立ててもらいたい」と寄付・寄贈を検討する方がいらっしゃいます。
NPO・NGOなど非営利団体に「本の寄付」をスムーズにできる、「古本を買取って、その代金を寄付する」サービスを解説します。

なぜ本をそのまま寄贈しても、喜んでもらえないのか?

本の寄贈先として思い浮かぶのが、大学や図書館、または児童養護施設や子どものための学習施設など。
ご近所の図書館やつながりのある施設については、直接に連絡をとってみると、本の種類や保存状態にもよりますが、そのまま蔵書に加えてもらえることもあると思います。

一方、そうではなく「広く社会のために役立ててもらいたい」「恵まれない子どもたちに読んでほしい」という場合は、どうでしょうか?
インターネットで検索しても、受け取ってもらえる団体を見つけるのは、なかなか難しいはずです。

私も非営利団体に勤めていたときは、こういった問合せを数多くいただき、対応に苦慮したものでした。
なぜ、NPOやNGOに本をそのまま寄贈しても、役立ててもらえるケースが少ないのでしょうか?

理由1:寄贈する本が、受益者に適しているとは限らない

あなたが小さな頃に読んで感激を受けた本を、「子どもたちにも、ぜひ読んでほしい!」と願う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、時代が移ると子どもたちの趣味や人気も変化しますし、その施設の方針によって本を選んでいるかもしれません。

受益者が読みたい/に読ませたい本と、あなたが贈りたい本がマッチングする可能性は、残念ながら稀かもしれません。

理由2:保管や移動にも、コストがかかる

NPOやNGOがすぐには本を活用できない場合、保管や選別にも直接的・間接的にコストがかかります。
また別の施設に移動するとなった時には、発送にも費用がかかります。

「思い入れのある本を、誰かに譲りたい」という想いを抱く方がいらっしゃるのも、よく分かります。
ですが、NPOやNGOとしてはせっかくモノの寄贈をいただいても、その時点で活用法が見つからない場合、なかなか役に立てることが難しい、という事情があるのです。

古本の買い取りサービスを通じて、NPOやNGOに寄付する

では、あなたの本を通じて社会貢献するためには、どうすればよいでしょうか?

古本を買い取ってもらい、その代金を寄付するのが、たいていの場合、NPOやNGOに一番喜んでもらえる方法です。
お金での寄付については、上記のようなマッチングや保管コストの問題も起こらないですし、もっとも必要な分野にそのお金を活用できるからです。

もちろん、ご近所の古本屋さんに買い取ってもらい、そのお金を寄付するという方法もあります。
ただ、その場合は手続きが二重になり、振込などの手間もかかって面倒ですね。

インターネットで申し込める中古書買取サービスの中で、「買取代金をNPOやNGOに寄付する」というメニューを提供している会社があるので、それらを活用すると便利です。
いくつか事例を紹介しましょう。

チャリボン(VALUE BOOKS)

一番有名なのは、株式会社バリューブックスが運営する「チャリボン」です。

「チャリボン」WEBサイトより

古本のリユースを活用してNPO・NGOなどのファンドレイジング(寄付集め)をお手伝いするサイトです。
ご家庭や職場で読み終わった書籍、DVDなどをお送りいただくことにより様々な分野で社会的な課題を解決しているNPO・NGOの活動の支援を行なえます。

支援先として登録されていたのは、「認定NPO法人フローレンス」や「認定NPO法人かものはしプロジェクト」など約50団体。
同じような仕組みで、大学を対象とした「大学古本募金」や東日本大震災の被災地支援の「BOOK FOR JAPAN」というサービスも提供しているようです。

BOOK de KIFU(ブックファイン)

同じような仕組みを提供しているのが、「BOOK de KIFU」というサービスです。

「BOOK de KIFU」WEBサイトより

古本・CD・DVDをブックファインに送るだけでチャリティできます。(中略)
買取金全額を応援団体にお客様名義で寄付させて頂きます。

支援先として登録されているのは、14団体と多くはないですが、「公益財団法人日本盲導犬協会」など動物愛護・盲導犬育成の機関や「NPO法人日向ぼっこ」など児童養護施設の子どもを支援する団体を選べるようです。

その他にも、いくつかの買取サービスが

その他にも、同様のサービスはいくつか見つかりましたので、ご参考のためリンクを貼っておきますね。

古本募金きしゃぽん
古本でできるボランティア
古本募金ハピぼん

「チャリボン」で、私も本を贈ってみました

私も本は月10〜20冊と大量に読むので、買取サービスを通じて寄付することに。
バリューブックスさんの良い評判を聞いていたのもあり、「チャリボン」を選びました。

WEBサイトから申し込むと、引き取りの予約も合わせてできます。
発送の伝票を書いたり集荷の依頼をしたりが面倒なイメージだったので、思ったより簡単でした。

支援先として選んだのは、認定NPO法人育て上げネット。

スタッフの方にお話を伺って「就労支援」というスポットライトの当たりにくい活動に地道取り組んでいること、
また代表の方の著書を読んで苦労して立ち上げられたお話に共感していたことが選んだ理由でした。

認定NPO法人ということもあり、税制優遇の対象にもなるそうです。

「特定公益増進法人」や「認定特定非営利活動法人」という法人格を持つ団体に寄付をすると、寄付をした個人や企業などの納める税金が軽減される制度のことです。
寄付をした額にかかる税金が差し引かれます。 現在掲載させて頂いている団体の中にも、寄付の税制優遇の対象となる団体がございます
チャリボン「よくある質問」より)

書籍は「ISBN」がついている本、DVD・ゲームなら「規格番号」がついている商品なら、すべてOKとのこと。

自宅から発送した本

本をダンボールに詰めて、あとは荷物を取りにきてもらうのを待つだけ。
集荷日を1日勘違いしていて(ヤマトさんごめんなさい・・)出せなかったのですが、翌日に出せました。

約1週間後、「チャリボン 受領のお知らせ。」と題したメールが到着。
21冊分、3,850円を寄付できたとのことでした。

買取冊数と寄付金額

手続きも簡単で、思ったよりはそれなりの値段で買い取ってもらえました。(よかった!)

お礼のメッセージや活動の報告などは現時点ではなく、ちょっと味気ない感じも受けましたが、システムが整備されているので手間がかからず、団体側にも(たぶん)負担をかけずに本を役立ててもらえるのが、何より良いところに感じました。

「本を寄付したい」という方は、現物を寄贈するのももちろん良いですが、このような買取サービスを利用する方法も、検討されるとよいと思います。

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