トルコ南東部のシャンルウルファの瓦礫の中で生存者を捜索する救助隊。© AFP/STR
トルコ南東部のシリア国境に近いガジアンテプ市付近で2023年2月6日未明、マグニチュード7.8の大きな地震がありました。
このような大規模な災害が起こった時に、真っ先に必要となるのが、食料や医療などの緊急支援活動です。
緊急支援にあたっては、さまざまなNPOやNGOが寄付を募っていますが、寄付先選びを迷われている方に、私の寄付体験をお伝えします。
目次
トルコで地震が発生して、いち早く緊急支援を行う用意をしていた国連WFPに募金
多くの募金受付ページが開設されていますが、私が寄付先に選んだのは「国連WFP」という団体です。
国連WFPは「飢餓と貧困の撲滅」を使命に掲げる、国際連合の組織です。
国連WFPは、現地の状況を注視するとともに、トルコ・シリア両国の被災者に対して緊急支援能力と専門性を活かして支援を行う用意ができています。
国連WFPの公式ホームページに、トルコ地震緊急支援の募金ページがリリースされていたのを見て、気持ちばかりですが3,000円を寄付しました。
国連WFPの緊急支援に3,000円を寄付
実は、私は普段から「国連WFPマンスリー募金」を通じて、団体の活動を支援しています。
今回トルコ地震緊急支援への寄付先として国連WFPを選んだのも、効果的でインパクトのある活動を行っていることを以前より実感していたからです。
- 国連WFPマンスリー募金:緊急事態に対する準備(必要な備蓄の用意や、物資を運び込むためのロジスティクスなど)を、普段から進めることができます。
- 緊急募金:緊急事態が実現してしまった時に、いち早く支援を届けるために極めて重要な資金となります。
このように支援方法は2つあるものの、どちらも欠かすことができません。
これを機に両方行ってみるのもオススメですし、あなたに合った方をお選びいただくことで、寄付も納得して行うことができると思います。
危機にあるトルコ・シリアの人びとに支援を届けるため、どうか、あなたのお力もお貸しいただけませんか。
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寄付金控除の対象団体です
そもそも国連WFPとは?ノーベル平和賞も受賞した、食料支援専門の国連機関
国連WFPとは、世界中で飢餓に苦しむ人びとのために、食料支援を専門に行う国連機関です。
2020年には、長年の活動実績が評価され、ノーベル平和賞を受賞しました。
活動内容 | 緊急食料支援、学校給食支援、母子栄養支援、自立支援など |
活動地域 | アフガニスタン、イエメン、シリア、南スーダンなど123の国と地域 |
支援対象 | 飢餓で苦しむ子ども、妊産婦、大人など1億6,000万人(2022年) |
寄付の使途 | 食料・学校給食支援、栄養強化ペースト配布などの栄養支援 |
運営団体 | 認定NPO法人国連WFP協会(日本窓口) |
主な活動内容としては、以下の5つがあります。
- 緊急支援:難民や避難民の方々などに、迅速に食料を供給する
- ロジスティクス(輸送・通信)支援:食料を届けるための道路や橋の整備、ヘリコプターや運搬車の常備
- 学校給食支援:子どもたちの栄養状態の改善、並びに学校の出席率を改善
- 母子栄養支援:最も飢餓に晒されやすい母親と乳幼児への支援
- 自立支援:労働の機会を提供し、食料を配給することで自立を促す
災害時で重要になるのは、1. 緊急支援と、2. ロジスティクス支援です。
国連WFPは、トルコでは2012年から、シリアでは1964年から活動を続けており、通常時から今回のような緊急時の支援の用意を進めていました。
国連WFPのコリン・フライシヤー中東・北アフリカ・東欧地域局長は以下のように述べています。
「被災された家族や地域の皆さまにお悔やみ申し上げます。
国連WFP協会HP
国連WFPはこの地域で長年にわたり活動を続けており、必要性と要請に基づいて動員し、連携する機関とともに災害対応の前線にいます」
地震の被害はシリアでの紛争により荒廃した地域にも及んでいます。
世界最大の難民受け入れ国であるトルコでは、国連WFPは政府とトルコ赤新月社と緊密に連携し、食料支援と生計支援を行っています。
支援の対象には、今回の地震で最も大きな被害を受けたトルコの南東部にある避難民キャンプ6箇所に住む4万2000人のシリア難民も含まれています。
シリアにおける地震の被災地は、すでに12年にわたる紛争の大きな影響を受けています。
シリア北西部では440万人の人口の9割が人道支援に頼っており、280万人は避難し、キャンプやその他の場所で暮らすことを余儀なくされています。
国連WFPがシリアで食料支援を提供している560万人のうち、140万人は北西部に住んでいます。
何百万人ものシリアの人びとは、トルコから人道支援物資を提供する国連による越境支援に頼っています。
国連安全保障理事会の決議に基づく越境支援は今回の地震の震源地付近で行われています。
トルコ地震の影響を受けている人びとに食料品を届けるため、あなたのご寄付が必要です。
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国連WFPのトルコ地震緊急募金のやり方は?寄付の方法をチェック
トルコ地震緊急募金の申し込みの手順と、寄付した後の対応をまとめました。
①国連WFPのトルコ地震緊急募金受付ページへ
寄付タイプ・寄付額・使途(トルコ地震への募金は「緊急支援」)を選択します。
②個人情報を入力し、寄付を申し込む
私は国連WFPマンスリー募金にも参加しているので、個人情報を入力する手間もかからず、約1分ほどで寄付が完了しました(個人情報の入力を含めても、3〜5分ほどで完了できると思います)。
③登録しているメールアドレスに確認メールが届く
募金から約2ヶ月後に入金を確認次第、寄付の領収書が郵送で届くようです。
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寄付金控除の対象団体です
まとめ:トルコ地震の緊急募金は、いち早く緊急支援を届けるため、通常時から準備している国連WFPがおすすめ
国連WFPが頼りになるのは、いざ緊急事態が起こった時に備え、普段から準備を進めている点です。
緊急時以外でも、安定的な支援活動を行うために毎月1,000円〜の継続的な寄付「国連WFPマンスリー募金」を募集しています。
改めて寄付の仕方をおさらいすると、
- 国連WFPマンスリー募金:緊急事態に対する準備(必要な備蓄の用意や、物資を運び込むためのロジスティクスなど)を、普段から進めることができます。
- 緊急募金:緊急事態が実現してしまった時に、いち早く支援を届けるために極めて重要な資金となります。
以上の2つがあり、あなたに合った支援の仕方をお選びいただけます。
また、こちらは認定NPO法人への寄付として、寄附金控除の対象にもなります。
食料不足に苦しむ人びとのもとへ一分一秒でも早く食料品を届けられるように、私の募金が少しでも力になれば嬉しく思います。
あなたも、トルコ・シリアへの想いを、国連WFPへの寄付という形で表してくださることを祈っています。
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寄付金控除の対象団体です