こんにちは、寄付ナビの鈴木大悟と申します。
現在、私は「寄付してよかった」と感じられる20団体以上に毎月の寄付をしています。
この記事では、私が毎月寄付している団体で、
- メールマガジンや団体公式SNSで発信されている情報
- 寄付者限定のニュースレターや年次報告書
- 実際に参加したイベントから得られた情報
などから、毎月の最新情報をお届けします。
この記事を書いた人
鈴木大悟
収入の10%を寄付することを5年以上継続中。「あなたにぴったりの寄付先を見つけていただきたい」そんな想いから、ひとりでも多くの方へ寄付によって得られる幸福をお届けするために、このサイトを運営しています。
2月と言えば、確定申告の時期ですね。
寄付をされている方でしたら、寄付金控除は忘れずに記載したいところです。
寄付金控除を受けるためには、寄付先の団体から寄付金受領証明書(寄付の領収書)を発行・郵送してもらい、その金額を元にいくら税金が控除されるのかチェックする必要があります。
私も年明けから続々と領収書が郵送されてきています。
毎日ポストを開ける度に、複数の団体から領収書をいただいているような状況です。
ひとつひとつ開封してみると、領収書そのものはもちろんのこと、領収書と一緒に同封されている広報紙に、団体の個性や想いがよく表れていることが分かります。
今月の寄付ナビNEWSでは、私が毎月寄付をしている団体の中から、領収書と広報紙が特に魅力的な団体を3つご紹介させてください。
目次
昨年の活動成果と感謝をお伝えするパンフレット(カタリバ)
まず最初にご紹介するのは、認定NPO法人カタリバです。
カタリバは、貧困や不登校、災害など、さまざまな困難を抱えている子どもたちを対象に、学習支援や居場所支援を提供している団体です。
カタリバの領収書には「1年間の感謝を込めて 2023年号」というパンフレットが同封されていました。
写真や図がふんだんに盛り込まれていて、1年間の活動の成果が一目瞭然です。
カタリバは生活困窮世帯を対象としたオンライン伴走支援プログラム「キッカケプログラム」を行っています。
キッカケプログラムを利用するあおいさんの声(中3)
スタッフさんがいつも笑顔で優しく話しかけてくださるのでとても安心し、嬉しい気持ちになります。
私は、話すのがとても苦手で怖いので、スタッフさんが話を広げてくれて安心します。うなずくことなどしかできず申し訳ないです。
ですが、スタッフさんとお話しすることを楽しく思っています。この半年間を振り返り「目標を立てて、それを意識して生活ができたで賞」を自分で自分に贈りたいです。
1年間の感謝を込めて 2023年号
あおいさんの声を読んで、あおいさんはもちろんですが、支援の現場で奮闘してくださっているスタッフの皆様も寄付を通して応援できているのかなと感じることができました。
活動内容 | 安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供や学習支援、探究学習の実践支援など |
活動地域 | オンライン(全国)、岩手県、宮城県、福島県、東京都、島根県に加え、各地域団体を後方支援 |
支援対象 | 主に日本の小学生〜高校生など |
寄付の使途 | 人件費、教材・備品・消耗品費、移動・交通費など |
運営団体 | 認定NPO法人カタリバ |
子どもたちとスタッフの皆様が夢や目標を語り合う、カタリバの取り組みによって、子どもたちは安心して勉強に専念することができ、自身の将来について考える”キッカケ”を得ることができます。
「困難な事情を抱えている10代のために、今できることを始めたい」
「日本の未来を創るのは、子どもたちの教育への投資だと思う」
こんな風に感じていただけた方は、ぜひカタリバのWebサイトもご覧になってみてください。
編集部オススメのポイント!
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
あなたのご寄付で実現できたこと(セーブ・ザ・チルドレン)
続いてご紹介するのはセーブ・ザ・チルドレン、世界約120ヶ国で活動する子ども支援専門の団体です。
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、その日本支部にあたり、世界の子どもたちのために活動を行う中で、日本国内の子どもたちへの支援もされています。
私は毎月1,500円を2022年2月から11ヶ月、計16,500円をセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンへ寄付させていただいたのですが、16,500円によって実現できたことが領収書に掲載されていました。
1年間のご寄付16,500円でできたこと
・重度の栄養不良の子どもの1週間分の治療食 11人分
・または、学用品キット(かばん、ノート、鉛筆など) 5人分
・または、日本の子どもたちへの「食の応援ボックス」 4世帯分2022年 寄付金受領証明書
※ 写真は一例です。1ドル=約144円で換算
私の寄付がどのように活用されたのかを領収書とともに伝えていただき、寄付を続けるモチベーションが湧きました。
活動内容 | 子ども達の保健・栄養支援・教育支援など |
活動地域 | シリア、ウガンダ、モンゴル、日本など約120ヵ国 |
支援対象 | 緊急支援、保健・栄養、教育、防災などの分野で支援が必要な子どもたち |
寄付の使途 | 緊急支援で食料など物資の支援を始め、子どもたちとその家族を守る活動 |
運営団体 | 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン |
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンへの毎月の寄付「SCサポート」を始めると、希望者には毎月メールマガジン(当該月の活動レポートと最新ニュース)が届くようになります。
私もメールマガジンを通じて、子どもの権利について学んでいます。
寄付を検討していただける方は、ぜひセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのWebサイトもご覧になってみてください。
編集部オススメのポイント!
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
ハガキで簡素な領収書と、四季を感じられる会報誌(WWF)
最後は、世界自然保護基金(World Wide Fund for Nature 略称:WWF)をご紹介します。
絶滅の危機に瀕している野生生物の保護活動や、環境保全活動を行っている団体です。
WWFの領収書は葉書のみで簡素な印象です。
葉書の裏面には丁寧に感謝のメッセージが添えられていました。
2022年にご支援くださった皆さま
WWFジャパンの活動にご支援くださり、誠にありがとうございます。
2022年 寄付金受領証明書
皆さまのおかげで、昨年も環境保全活動に取り組むことができました。
改めまして、皆さまのご支援とご協力に心より御礼申し上げます。
パンダのロゴに象徴されるような絶滅の危機に瀕している野生生物のために、私の寄付が少しでもお役に立てていれば幸いです。
領収書は寄付金控除に必要な方へ送付されているため、単体で葉書のみとなっておりますが、寄付を続けるための情報が不足することはありません。
なぜなら会員として寄付を始めると、希望者のみ3ヶ月に一度のペースで会報紙『地球のこと』が届くようになるからです。
『地球のこと』は私も毎回楽しみに拝見していますが、中でもカレンダーのコーナーが私のお気に入りです。
大自然で、たくましく生きる動物の写真に心が癒されます。
オオカミの幼獣(ロッキー山脈、アメリカ)
©︎ naturepl.com / Klein & Hubert / WWF
地球のこと Winter 2022
会報誌の折り返し、ちょうど真ん中のページに必ず差し込まれている上に、ページ番号もここだけ振られていませんので実用性としての配慮も素晴らしいです。
12月発送号が年次報告を兼ねており、どのように寄付が使われたかが記載されています。
※ 年次報告号については、会員でなくとも年度内にご寄付をいただいた方へも発送しているそうです。
活動内容 | 絶滅の危機にある野生動物の保護などを通じて、生物の多様性を守る |
活動地域 | 世界約100カ国以上 |
支援対象 | パンダやトラ、ペンギンなどの野生動物及び自然環境 |
寄付の使途 | 密猟を防ぐパトロールなど、生態系を保護するために必要な活動全般 |
運営団体 | 公益財団法人世界自然保護基金ジャパン |
生命の多様な生態系が破壊されてしまうこと、それはすなわち、私たち人間の暮らしを破壊してしまうことに他なりません。
一度失ってしまった自然環境は、もう二度と元に戻らないのです。
絶滅の恐れが高いとされる世界の野生生物は、約2万5,000種以上と言われています。
野生生物を絶滅から守り、ひいては私たちの暮らしを守るためにも、継続的な支援が必要です。
「子や孫の世代まで、豊かな地球環境と生物の多様性を守りたい」
そんな想いに共感する方は、ぜひWWFジャパンのWebサイトもご覧になってみてください。
編集部オススメのポイント!
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
編集後記:領収書をヒントに”想いの託し先”を厳選
ここまで、私が毎月寄付をしている団体の中から、領収書と広報紙が特に魅力的な団体を3つご紹介させていただきました。
最後に、表にまとめます。
団体名 | 魅力的なポイント |
カタリバ | 昨年の活動成果と感謝をお伝えするパンフレット |
セーブ・ザ・チルドレン | あなたのご寄付で実現できたこと |
WWF | ハガキで簡素な領収書と、四季を感じられる会報誌 |
寄付先選びにあたっては「活動を応援したい」「社会に貢献したい」という気持ちを表すための手段として、寄付を続けられるような団体を見つけていただくと良いと思います。
想いの託し先としての寄付がメインで、寄付金控除はあくまでご褒美ぐらいに捉えるならば、節税メリットは実感できるはずです。
中でも領収書や広報紙には団体の哲学がよく表れますので、今回それぞれを比較してみて気付くことが多かったです。
寄付本来の意義や目的を十分に踏まえた上で、寄付金控除も活用される方が増えることを願っています。