【2022年9月最新版】かものはしプロジェクトの年次報告書を読んで共感した3つのポイント|寄付ナビNEWS

こんにちは、寄付ナビの鈴木大悟と申します。
現在、私は「寄付してよかった」と感じられる20団体以上に毎月の寄付をしています。

この記事では、私が毎月寄付している団体で、

  • メールマガジンや団体公式SNSで発信されている情報
  • 寄付者限定のニュースレターや年次報告書
  • 実際に参加したイベントから得られた情報

などから、毎月の最新情報をお届けします。

この記事を書いた人

鈴木大悟

収入の10%を寄付することを5年以上継続中。「あなたにぴったりの寄付先を見つけていただきたい」そんな想いから、ひとりでも多くの方へ寄付によって得られる幸福をお届けするために、このサイトを運営しています。

私が毎月の寄付をしている団体の中でも、特に長く支援を続けているのが、認定NPO法人かものはしプロジェクトです。
2018年から月1,000円の寄付を始めて、4年以上継続しています。

かものはしプロジェクトは他の団体と比較しても、特に年次報告書の質が高いと感じています。

今回は最新の2021年度年次報告書に記載されている情報を元に、私がかものはしプロジェクトのどのような点に共感しているかをお伝えします。

そもそもかものはしプロジェクトとは?

現在、かものはしプロジェクトは、インドと日本で子どもや女性を守る活動に取り組んでいます。
具体的には、

  • インド事業:人身売買の被害を受けた子どもや女性に寄り添う
    • 適切に加害者を罰するための裁判支援
    • 取り締まりを強化する法整備への働きかけ
  • 日本事業:子どもたちを暴力などの不条理から守る
    • 官民の垣根を越えた対話で虐待を予防する
    • 当事者の声を制度に反映させる

などがあります。
子どもたちや女性など社会的に弱い立場にある人びとを、法律や制度の仕組みから変革を起こして守ることに重きを置かれているようです。

2021年度年次報告書を読んで「寄付してよかった」と感じた3つのポイント

ここからは私が年次報告書を読んで共感したポイントをご紹介します。

①インドの州政府から人身売買の被害者へ適切な補償が届くように

子どもが売られない社会の仕組みを作るプログラム、それがインドのタフティーシュ事業です。

人身売買の被害にあった女性たちの権利が守られるように、刑事司法制度や福祉制度の強化に取り組んでいます。

2021年度年次報告書 P.2,3

人身売買の被害に対して、適切な被害者補償を受け取れるようにサバイバーや弁護士、ソーシャルワーカーが一丸となって取り組みを続けてきました。

※ かものはしプロジェクトでは人身売買の被害者のことを”大変な境遇を生き延びた人”という敬意を込めて「サバイバー」と呼んでいます。

そのような中で、被害者補償が認められるケースや補償される金額が改善されているそうです。

2021年末までに90人のサバイバーが被害者補償を申請し、内50人に補償が認められています。
タフティーシュ事業専属の弁護士だけでなく、国選弁護士が被害者補償を申請しても、一定以上の補償額が認められるようになっています。

(中略)事業開始前と比べ、10〜20倍の補償額が恒常的に認められており、これらは、司法制度における被害者補償権が確立されつつあることを示唆しています。

2021年度年次報告書 P.7

人身売買の被害者数が世界最大と言われているインドで、このような如実な成果を挙げられていることが素晴らしいと感じました。

②日本の子どもを虐待から守るために、官民の連携を促進

2021年度年次報告書 P.12,13

日本でも暴力や搾取の被害にあった経験のある子どもたちは少なくありません。
共同創業者の村田さんは「カンボジア、インドで見てきたことと同じじゃないか」と感じたそうです。

知れば知るほど、「家が安全ではない」状態の子ども・若者たちが、家族の助けを得られず、時には家族からお金を要求されたり、家族が足を引っ張ってくる状況があることを知り、強い憤りを感じました。

2021年度年次報告書 P.14

このような状況を変えるには、行政やNPOなど関係者が連携して動く必要があります。

かものはしプロジェクトは地域の連携を促進する活動をしている6つの団体に、資金支援と研修やコンサルティングなどの伴走支援を行っています。

例えば、千葉県松戸市では組織の垣根を超えて関係性が育まれた結果、訪問支援や就労相談を行う「女性のためのつながりサポート事業」など、官民連携の協働事業が複数生まれているそうです。

カンボジアやインドで培ってきた知見を私たちの暮らす日本にも活かそうとされているのを拝見して、嬉しく感じました。

③ミッションを「だれもが、尊厳を大切にし、大切にされている世界を育む」に刷新

2002年にかものはしプロジェクトが設立されてから、「子どもが売られない世界をつくる」をミッションとして、カンボジア、インド、日本で活動を続けて来られました。

2022年は活動開始から20年を数えます。
そのような節目の年に、

2021年度年次報告書 P.20,21

新しいミッション
「だれもが、尊厳を大切にし、大切にされている世界を育む」

を掲げて、再出発を切ったことは特筆すべきポイントです。

この点については、私も意図をきちんと把握したいという思いがあり、2022年7月29日にオンラインで開催された「年次報告書を囲む会」に参加させていただきました。

活動に参加されている皆様お一人おひとりが悩みながら、ミッションの変更と向き合い、新しいミッションの下に一丸となっている雰囲気を感じ、寄付でより一層の支援をさせていただきたいと感じました。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

収入の80%以上を会費で賄い、安定的な財源によって不断の取り組みを実現

かものはしプロジェクトの年間の活動費用は、主に個人の方からの寄付で賄われています。
中でも、収入の80%以上を占めるのが、毎月1,000円から寄付するサポーター会員です。

2021年度年次報告書 P.32,33

毎月の寄付と聞くと、ハードルを感じる方も多いことと思います。
しかし、子どもたちを搾取や暴力から守る活動を安定的に実施するためには、息の長い、継続的な支援が欠かせません。

サポーター会員は、月々1,000円(1日あたり約33円)から、ご参加いただけます。
かものはしプロジェクトへの寄付は、寄付金控除の対象です。
毎年1〜2月頃に、1年分の寄付金受領証明書(寄付の領収書)が郵送で届きますので、確定申告して頂くことで税金が一部還付されます。

私にできること、私が世界のために何ができるかに気付いて、実際にサポーター会員を始めた方が15,000人以上います。
ぜひあなたにも、私にできること、その一歩を踏み出して頂けたら幸いです。

あなたの寄付が、子どもたちの未来をつくります。
サポーター会員の申し込みを検討される方は、ぜひかものはしプロジェクトのWEBサイトもご覧になってみてください。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

編集後記:長く支援を続けていく中で魅力を再発見する楽しさ

今月は最新の年次報告書を切り口にして、かものはしプロジェクトの活動を紹介させていただきました。

私は単発の寄付も継続的な寄付も両方取り組んでいますが、活動に参加している一員であり仲間であるという認識は継続寄付の方が得やすいと感じています。

長く支援を続けていく中で、ミッションの変更や新しい国での展開など、活動を追いかけることが喜ばしいです。

寄付ナビの記事や投稿で、ぜひあなたの価値観に合う寄付先を見つけてください!

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