「寄付を受け付けている団体を一覧で比較したい」
「その中から良さそうな団体があれば寄付したい」
そんな想いをお持ちのあなたへ、NPO・NGOの一覧をまとめました。
後半で、信頼できる寄付先の選び方も解説していますので、ご参考にしてください。
目次
所轄庁の認可を受けたNPO法人・公益法人一覧
以下のサイトから、全国のNPO法人(認定NPO法人含む)・公益法人(公益社団・財団法人及び一般社団・財団法人)を検索することができます。
- NPO法人ポータルサイト(内閣府)
- 情報公開法人一覧(全国公益法人協会)
- 団体情報/団体一覧(CANPAN)
しかし日本には、約50,000団体もNPOがあると言われています。
また、これらすべての団体が一般市民から寄付を受け付けているわけではありません。
私たちの寄付金を有効に活用してくれる団体を選ぶには、どうすればよいのでしょうか?
寄付が「生き金」になる!おすすめの支援先団体
私はNPOで寄付をいただく仕事をする傍ら、個人的にも年間20団体以上に寄付をしています。
そんな私が「ここは本当に、公益のために尽力してくれる寄付先だ」と感じている団体をご紹介します。
(※ 分野は『寄付白書』-日本ファンドレイジング協会 のカテゴリーに倣いました。)
「国際協力・交流」の分野に寄付したい方
テラ・ルネッサンス
アフリカのウガンダなどの紛争地で、いまだに子どもが武器を手に取らされ、戦場に送られていることはご存知ですか?
心と体に傷を負った、元”子ども兵”の社会復帰支援などを行なっている団体です。

代表の鬼丸さんの「平和を実現するために、この活動をやめないと決めたんです」という言葉が印象的でした。
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寄付金控除の対象団体です
e-Education
生まれた国や地域が違ったばかりに「働かなくてはいけない」「学校が遠すぎて通えない」など、さまざまな理由から子どもたちの学びの機会が奪われています。
バングラデシュなどの途上国で、映像教材などの質の高い教育を届けている団体です。

NTTコミュニケーションズやカシオ計算機といった大企業とも連携、ITを駆使した効率的な教育支援に定評があります。
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寄付金控除の対象団体です
「教育・研究」の分野に寄付したい方
チャンス・フォー・チルドレン
私たちの住む日本にも、お金がないばかりに勉強したくても勉強できない子どもがいます。
低所得世帯の小学生〜高校生を対象に、塾代や習い事の費用として利用できる「スタディクーポン」を提供している団体です。

代表の今井さんの「支えていると思っていた人が、実は自分が支えられていたことに気付く、そんな支え合いの関係性を広げていきたい」という想いに共感しています。
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寄付金控除の対象団体です
Learning for All
「子どもの貧困に、本質的解決を。」という使命のもと、教育のアプローチから日本の貧困をなくす活動をしている団体です。
困難を抱える6歳から18歳の子どもに向けて、”寺子屋”や”子どもの家”など、学習・居場所支援を届けています。

学生ボランティアの育成にも力を入れており、累計約3,000名の「社会課題を解決したい」という情熱を持った人材を輩出しています。
「保健・医療・福祉」の分野に寄付したい方
フローレンス
母親が、生まれて間もない自らの赤ちゃんの命を絶ってしまう、そんな悲しいことが約2週間に1人のペースで起こっていることはご存知ですか?

「赤ちゃんの虐待死」や「ひとり親世帯の貧困」など、日本の乳幼児とその家族をサポートすべく、病児保育や赤ちゃん縁組事業などを展開しています。
「みんなで社会変革」という言葉の通り、官・民へのアドボカシーも活動のポイントです。
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寄付金控除の対象団体です
ハタチ基金
東日本大震災の復興は、まだまだ道半ば。
「当時産まれた子どもたちが、ハタチになるまでは支援を継続したい」
そんな想いから、東北に保育や教育の支援を届けています。

喉元過ぎれば熱さを忘れるような一過性の支援ではなく、震災の記憶を風化させない、次世代に伝えていきたいというコンセプトに共感しています。
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寄付金控除の対象団体です
寄付先の選び方を、マイナス評価とプラス評価で解説
「ここの団体に寄付を検討してるのだけど、信頼できる寄付先かどうか見分け方が分からない・・」というあなたへ、私なりのチェックポイントをお伝えします。
寄付してはいけない団体を避けるため、最低限のポイント5つ
以下の5項目は、WEB上で簡単に確認することができます。
- 財務情報を公開しているか?
- スタッフの顔が見えるか?
- 法人格は認定NPO法人や公益財団/社団法人か?
- 協働している企業や団体とどのような活動を行なっているか?
- 活動報告を定期的に行なっているか?
各項目について、こちらの記事で詳しく解説しています。

納得いく寄付先選びのために知っておきたい2つの判断基準
扱っているテーマに共感できるか
あなたのご興味ご関心のあるテーマは何でしょうか?
たとえば私の興味のあるテーマは「教育」「貧困」「居場所」で、これらにまつわる社会課題に取り組んでいるNPOは共感しやすい傾向にあります。
一方で「芸術文化」や「環境保全」などのテーマは、まだ寄付をしたことがありません。
もちろん社会的に意義があり、必要な活動であることは、頭では理解しています。
ただ、自分が身銭を切るほどに心を動かされるかは別問題ですよね。
(逆に、この先興味が向いてくることがあれば、それはそれで楽しみな気持ちも)
せっかく寄付をするなら、ジブンゴトとして感じられるテーマから探してみましょう。
社会課題が解決に向かっていると感じられるか
寄付先が展開している活動が、
- 本質的な問題解決につながっているか
- 支援の出口戦略をイメージしているか
といった点を確認できると、なお良いでしょう。
(もちろん扱っている問題の性質にも左右されますので、押しなべて当てはまるわけではないこと、申し添えておきます)
NPOで働いていると「その支援は川上か、川下か」という言葉が、よく使われます。
社会の仕組みを変えることから目を逸らさずに立ち向かっているか、寄付先のためにも温かく厳しい目で見守りたいですね。
ここまで、団体一覧、おすすめの寄付先、寄付先の選び方について解説して参りました。
「これなら私も自分で探せそうだ!」と感じていただけたなら、この上ない喜びです。
あなたが「本当に出会いたかった寄付先」と出会えることを、心から祈っております。