(出典:タイガーマスク基金HP)
伊達直人(漫画「タイガーマスク」主人公)を名乗る男性による児童相談所へのランドセル寄付。
それを契機に、「タイガーマスク運動(現象)」と呼ばれる同様の寄付行為が全国で広がります。
後に設立されたNPO法人「タイガーマスク基金」は、児童養護施設の退所者などへの進学・就職支援、要保護児童の支援や啓蒙活動などをしています。
その活動資金の8割以上は、民間からの寄付。
「ちゃんとした団体なの?」「寄付で応援して大丈夫?」
そんな疑問を持つ方のために、タイガーマスク基金の評判や口コミ、支援先として検討する時にチェックしたい3つのポイントをまとめました。
目次
ブログやSNSで見つかった「タイガーマスク基金」の評判·口コミ
「タイガーマスク基金」について、ネット上で検索したり、ソーシャルメディアで探したりしてみると、さまざまな書き込みが見つかりました。
「タイガーマスク運動」のきっかけとなった男性たちが立ち上げた「初代タイガーマスク基金」は別の団体です。
ポジティブな評判·口コミや、支援者からの応援メッセージ
まずはポジティブな評判から。
さまざまな支援方法で寄付をしている方々が、次のようにメッセージをつづっています。
とても共感したので3本買いました。
#タイガーマスク基金
#素晴らしい取り組み
(出典:飲み物を買って支援した方 – Instagram)
(出典:アプリで寄付した方 – twitter)
(出典:テレフォンカードを寄付した方 – twitter)
団体では、スポーツニッポン新聞社、サントリーフーズなどの企業や団体が支援しています。
ネガティブな評判·口コミや、活動への批判·疑問
団体の「タイガーマスク基金」に対しての疑問や不安などのネガティブな評判はありませんでしたが、タイガーマスク運動や現象については見つかりました。
(出典:タイガーマスクは偽善だと思う方 – twitter)
最初にランドセルを贈った方の善意と洒落っ気はとても素晴らしかったと思います。
こうして「タイガーマスク運動」なんて流れを引き起こす起爆剤に成り得ました。
ただこれが恒常化・多量化し多くの方が参加していくようになると、段々初期の想いが薄れていき本人も知らぬ間に、エゴの色がそこに少しずつこっそりと入り込んでいくような気もします。
(出典:本来の意図から変わっていくと思う方 – 個人ブログ)
いらない物品を突然送りつけられるのは逆に廃棄費用がむだにかかってしまい、困ってしまうということです。
贈る人が善意のつもりでも相手には迷惑な場合もあるので、まずとにかく何が必要かを問い合わせてほしい
(出典:ありがた迷惑な物や量が送られて困っている施設の方 – togetter)
支援先として「タイガーマスク基金」は信頼できる?3つのチェックポイント
このようにポジティブ・ネガティブな評判や口コミがありますが、実際はどうなのでしょうか?
寄付をするかの客観的な判断材料として、法人格、資金使途、活動報告の3つのポイントを押さえることが大切です。
以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント1:団体として信頼できるか?
- 2011年、プロジェクト開始。
- 2012年、NPO法人「タイガーマスク基金」設立。
非営利活動を行う団体は、通常はNPO法人や一般社団法人・一般財団法人といった法人格を取得します。
また寄付金を活用して大規模に事業を展開している団体の多くは、寄附金控除(税制優遇)のメリットを得るため、認定NPO法人や公益財団法人・公益社団法人といった法人格をそなえています。
たとえば認定NPO法人の認可は、以下のような審査や過程を経て受けることができます。
申請にあたっては、「年間100人以上の方から、3,000円以上の寄付を受けている」といった実績が要件となり、また経理財務や情報管理など管理体制の整備が求められます。
認定元の自治体(例:東京都)から、「適正な法人運営をしているか?」をチェックされ、十分に行っていないと更新(5年ごと)がされません。
「タイガーマスク基金」はNPO法人なので、管理体制の強化を求められない分、認定NPO法人や公益財団法人・公益社団法人のような、寄附金控除(税制優遇)の特典はありません。
NPO法人や一般財団/社団法人よりも、寄付金控除が認められている認定NPO法人や公益法人の方が、より適切に寄付金を管理をしている可能性が高いです。
ポイント2:団体の収支や寄付金の使途は、公開されているか?
「タイガーマスク基金」の資金の使い方は、ウェブサイト上の「収支報告」で公開されています。
「平成29年度 活動計算書」から、主な決算数値を拾ってみました。
- 収益 2,580万円
- 会費 1%
- 寄付金 82.6%
- 助成金 15.9%
- 講演会・セミナー収益 0.3%
- 支出 1,163万円
- 事業費 95.3%
- 管理費 4.7%
タイガーマスク基金の「組織概要」ページには、監事が1名掲載されていました。
「定款」によると、監査は理事と財産の管理を監査し、不正があった場合は総会か所轄庁に報告や意見をするように記載されていました。
ポイント3:きちんと活動しているか?
難民支援協会は、以下の活動をしているようです。
- 子ども・若者支援事業
- 児童養護施設などや関連団体への寄付
- NPOとの連携での学習支援、職業訓練、家族形成力養成、社会貢献体験など
- 企業との連携で、雇用の確保・人材育成
- 一般サポーターの育成による若者支援モデルの構築などの企画・実施
- 児童養護施設の実態や子どもの退所後自立における問題点の認知活動
- セミナー・勉強会などの開催
- メディア・広報PR活動
- 交流会などの開催
活動の一部は、「事業報告」に掲載されています。
2019年度の具体的な活動として、次のように報告されていました。
今年も「児童養護施設」から四年制大学に進学した学生121名(新入生34名+継続支援学生87名)に692万円の奨学金を贈ることができました。
(出典:事業報告 – 2019年度 児童養護施設退所者への支援について)
その他、活動情報は以下から入手できます。
- 勉強会・セミナー(事後報告)
- インタビュー(関係者へのインタビュー記事)
- メルマガ(セミナー・イベント告知)
- twitter(メディアの関連記事の共有・支援商品など)
- facebook(セミナー・イベント告知、支援商品、最新情報など)
お役に立つことができて、私たちも嬉しいです!基金には、たくさんの方々が協力してくださいました。皆さんの未来が輝かしいものとなるよう、今後も応援しています!(NPO法人タイガーマスク基金スタッフ一同) https://t.co/e1xSsapxJA
— NPO法人タイガーマスク基金 (@tigermask_fund) November 21, 2019
以上、タイガーマスク基金の評判や口コミ、寄付先として信頼できるかをチェックした内容を紹介しました。
寄付先の検討材料として、お役に立てば幸いです。
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