(出典:セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP)
「セーブ・ザ・チルドレンってどんな活動をしてるの?」
「世界の支援現場で実施されている取り組みを、SDGsと紐付けて知りたい!」
こんにちは、寄付ナビの鈴木大悟です。
SDGsとは、2015年に国連総会で採択された、2030年までに目指すべき「持続可能な開発目標」のことで、Sustainable Development Goalsの頭文字を取った言葉です。
寄付先選びをお手伝いする寄付ナビが、なぜセーブ・ザ・チルドレンの活動を紹介するのか。
それはセーブ・ザ・チルドレンとSDGsの達成が、切っても切れない関係にあるからです。
今回はセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの年次報告書から、特にSDGsに関連する取り組みをピックアップしてみました。
また、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンを支援、または協働している企業についても調べましたので、ぜひご参考になさってください。
» 今すぐにセーブ・ザ・チルドレンの活動内容を知りたい方は、こちらをクリック
目次
セーブ・ザ・チルドレンとは?世界約120ヶ国で活動する子ども支援専門の国際NGO
まずは、セーブ・ザ・チルドレンがどのような団体なのか、簡単にご紹介させてください。
創設の想い
セーブ・ザ・チルドレンは、1919年にイギリスで創設されました。
時は、第一次世界大戦の直後、街は戦災孤児で溢れていたのではないかと思います。
そんな現状に心を痛めた、イギリス人女性のエグランタイン・ジェブさんが、栄養不良に苦しむ子どもたちを助けたのが、セーブ・ザ・チルドレン創設のきっかけです。
“誰であれ普通の人間であれば、子どもたちが飢えて亡くなっていくのを、救おうともせずに、ただ見ていることなど絶対に不可能なのです”
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP
これはエグランタイン・ジェブさんの言葉です。
こうした活動の中で、子どもの権利に関する世界初の公式文書とされる「ジュネーブ子どもの権利宣言」を起草したそうです。
その理念は、現在196の国と地域が批准している国連の「子どもの権利条約」へとつながり、世界中に広がっています。
団体概要
活動内容 | 子ども達の保健・栄養支援・教育支援など |
活動地域 | シリア、ウガンダ、モンゴル、日本など約120ヵ国 |
支援対象 | 緊急支援、保健・栄養、教育、防災などの分野で支援が必要な子どもたち |
寄付の使途 | 緊急支援で食料など物資の支援を始め、子どもたちとその家族を守る活動 |
運営団体 | 公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン |
セーブ・ザ・チルドレンの支援企業
誰もが一度は名前を聞いたことのあるような有名企業と、セーブ・ザ・チルドレンがパートナーシップを組み、SDGs達成に向けて取り組んでいます。
今回はその中でも、代表的な事例をピックアップして、ご紹介します。
ブルガリジャパン
イタリアの宝飾品ブランド「BVLGARI(ブルガリ)」。
2009年からセーブ・ザ・チルドレンのグローバルパートナーとして支援しています。
リングやネックレスなど「セーブ・ザ・チルドレン」コレクションによる販売収益は、紛争や自然災害、貧困に直面した子どもたちのために寄付されます。
ソニー
2010年よりソニーグループ全体で、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンを支援しています。
「子どものための災害時緊急・復興ファンド」を通し、日本での豪雨災害、フィリピン・ベトナムでの洪水などの自然災害、 新型コロナウイルス感染症への緊急支援をサポートしています。
ソニーが支援を行った「災害発生時の子どもの心のケア」について解説する動画が、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのYouTubeチャンネルにアップされていました。
この他にもソニーは災害発生時の緊急物資、学校や地域全体で災害への備えを強化する取り組みなど、子どもたちの安心・安全のために必要な支援を行っています。
ファミリーマート
コンビニエンスストアで有名なファミリーマートは、「ファミリーマート夢の掛け橋募金」を通じて、セーブ・ザ・チルドレンの活動を支援しています。
私たちも、レジ前の募金箱や店頭のFamiポートを通じて、夢の掛け橋募金に参加することができます。
「ファミリーマート夢の掛け橋募金」の仕組みーファミリーマートHP
2016年からはタイにおける子どもの水の事故予防のための事業を支援しており、子どもたちへの水泳訓練や教師への研修、行政への政策提言などの活動をサポートしています。
セーブ・ザ・チルドレンが目指す社会
ビジョン
セーブ・ザ・チルドレンは、すべての子どもにとって、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現されている世界を目指します。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP
ミッション
セーブ・ザ・チルドレンは、世界中で、子どもたちとの向き合い方に画期的な変化を起こし、子どもたちの生活に迅速かつ永続的な変化をもたらします。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP
100年以上、一貫して子ども支援に取り組んでいる国際NGOですので、社会的な信頼性は高いと言えるのではないでしょうか。
掲げるビジョンとミッションにも、力がこもっているように感じました。
セーブ・ザ・チルドレンへの寄付は、以下から申し込めるようです。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
セーブ・ザ・チルドレンの活動は?SDGsと紐付けて解説!
続いて、セーブ・ザ・チルドレンの活動が、どのようにSDGsの達成に貢献しているのかを解説します。
緊急・人道支援
関連する目標の例
- SDGs目標1:「貧困をなくそう」
2030年までに、極度の貧困(生きていくのに必要な食料すら手に入れられないほどの貧困)を終わらせる
実際の事例
現在、世界の子どもの約6人に1人が、紛争地域で生活しています。
2011年3月に始まったシリア危機では、周辺国への避難生活を送る子どもたちもいます。
彼らに緊急で支援物資を届けなければなりません。
セーブ・ザ・チルドレンは、このような子どもたちに対し、衛生用品の提供や雨風をしのぐために必要なシェルターキットなど、本当に必要な支援を届けています。
約3,000円のご支援で、災害時に避難する
衣類一式(1人分)を支援することができます。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
保健・栄養
関連する目標の例
- SDGs目標2:「飢餓をゼロに」
飢餓をなくし、生きていくために必要な食料を安定して手に入れられる権利を保障し、栄養状態を改善して、持続可能な農業を進める。 - SDGs目標3:「健康であること」
何歳であっても、健康で、安心して満足に暮らせるようにする。
実際の事例
毎年推定で540万人の子どもたちが、5歳の誕生日を迎える前に、命を失っていることはご存知でしょうか。
例えば東南アジアのベトナムでは、少数民族の方々の健康を改善する支援に取り組んでいます。
都市部から遠く離れた山岳部は、特に貧困の状態に陥りやすく、子どもの栄養不良も深刻です。
支援を受けたベトナムのタムさん – 公式Twitterより引用
セーブ・ザ・チルドレンは、母親や子どもの家族を対象に、保健教育を実施。
同時に、必要な医療機材を提供する支援にも取り組んでいます。
月1,500円のご支援を1年間続けると、
新生児キット(7組分)を提供することができます。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
教育
関連する目標の例
- SDGs目標4:「質の高い教育をみんなに」
誰もが平等に質の高い教育を受けられるようにし、誰もが生涯に渡ってあらゆる機会に学習できるようにする
実際の事例
世界では約6人に1人の子どもが学校に通えていません。
すべての子どもたちが、災害や紛争などの困難な状況下においても、良い教育を受けられるように。
子どもが学習に打ち込める環境をつくる – 公式HPより引用
例えばモンゴルでは、公立の小学校、及び特別な支援が必要な子どもたちが通う”生涯学習センター”の教職員に対して、一人ひとりの子どもに合った指導の研修を実施しました。
月3,000円のご支援を1年間続けると、
学用品(20セット)を支援することができます。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
セーブ・ザ・チルドレンを支援するには?毎月の寄付「SCサポート」
ここまで、セーブ・ザ・チルドレンの活動内容の一部をご紹介して参りました。
これらの活動を支援する方法は、月1,500円(1日50円)〜寄付できる「SCサポート」がおすすめです。
定期的に活動報告が届くように
「SCサポート」を始めると、子どもたちの様子や活動の進捗をチェックできる報告が、郵送やメールで届くようになります。
すでに世界で約200万人の支援者がいらっしゃいます。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHP
毎月寄付をいただいている支援者様には定期的に年次報告書やニュースレター、メールマガジンをお送りしています。
団体公式HPはもちろん、FacebookなどのSNSでも、現地の状況を発信しています。
支援を続けるための情報が不足する、といったことはなさそうです。
寄付金控除で実質的な負担は約半分
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは内閣府より認定を受けた「公益社団法人」ですので、ご寄付は寄付金控除の対象です。
例えば月1,500円で1年間支援すると、
- (寄付金額 – 2,000円)×40% = 還付される所得税
- (18,000円 – 2,000円)×40% = 6,400円
所得税6,400円が戻りますので、実質的な毎月の負担額は約966円(年間11,600円)となります。
この記事を通じて、セーブ・ザ・チルドレンとSDGsの関係について、多くの学びがあったかと思います。
「知れて良かった」で終わらせずに、ぜひ今日をきっかけに、世界の子どもたちのために行動していただけるととても嬉しいです。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です