難病にかかってしまったという理由だけで、ある日から、あるいは生まれたその瞬間からその病気と闘うことを強いられる子どもたち。
そんな難病と闘う子どもたち、またその家族を応援したい、少しでも力になりたいという思いを持った方におすすめしたいのが、「メイク・ア・ウィッシュ」という団体です。
私はこの団体が大好きで、もう10年以上寄付やボランティアを通じて支援を続けています。
今回は、メイク・ア・ウィッシュはどんな活動を行う団体なのか、なぜ私が長らく支援を続けているのか、具体的な支援の方法など、詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
メイク・ア・ウィッシュとは?白血病と闘う7歳の少年の夢から始まった活動
メイク・ア・ウィッシュは、英語で「ねがいごとをする」という意味のボランティア団体です。
3歳から18歳未満の難病と闘っている子どもたちの夢を叶えるための活動をしています。
命に関わるような難病を抱える子どもたちを対象に、家族や主治医の先生たちと協力しながら、その子が持つ夢を実現するお手伝いをしています。
実現にあたり家族に費用の負担は一切なく、メイク・ア・ウィッシュが全額を負担し、夢の実現をサポートします。
日本ではそこまで知名度が高くないかもしれませんが、実は海外では比較的有名な団体。
1980年にアメリカのアリゾナで「警察官になりたい」という白血病と闘う7歳の男の子の夢から始まり、現在は全世界に支部を置いて活動しています。
日本支部は1992年に設立され、現在東京本部のほか、大阪、名古屋など国内各地に支部を設け、子どもたちの夢を叶える活動をしています。
私がメイク・ア・ウィッシュを応援する3つの理由
私がメイク・ア・ウィッシュの存在を知ったのは、高校生の時。
テレビで特集が組まれていた番組を偶然見たのがきっかけでした。
素敵な活動だと印象に残っていたので、その後大学生としてボランティアや寄付を始め、気づけば10年以上も関わり続けています。
なぜ私がこの団体をこんなにも深く応援しているのか、大きく3つにまとめてみました。
理由1:夢を叶えることを通じて、生きる力を取り戻すという活動の意義に共感するから
私がとても素敵だと感じるのは、メイク・ア・ウィッシュの夢の叶え方です。
メイク・ア・ウィッシュでは、ボランティアが子どもの夢を叶えて「あげる」のではなく、夢を叶えるのに必要なさまざまな手配や配慮をして、その「お手伝いをする」ことをとても大切にしています。
あくまで夢を叶えるのは「主役である子どもたちである」、ということです。
命に関わるような病気を抱えた子どもたちは、その治療や予防のために我慢しなければならないことがたくさんあります。
- 外で遊びたくても遊べない。
- どこかに行きたくても行けない。
- 食べたいものが食べられない。
「病気が治ったらね」と言われ続けるうち、「自分は病気だから」という理由で夢を持つことを諦めてしまう子も少なくないと言います。
そんな子どもたちから、夢を引き出し、形にするためのほんの少しのお手伝いをするのが、メイク・ア・ウィッシュ。
子どもたちは、自分の心にしまっていた夢を言葉にして描き、自分の力で実現していく中で、自分にも夢を叶える力があることや、自分の周りには応援してくれる人がたくさんいることに気づきます。
そして、それがまた次の夢を描くことに繋がっていきます。
前事務局長の大野さんという方がおっしゃっていて、私にとってとても印象に残っているのは、「夢の実現はゴールではなく、新しい夢へのスタートライン」という言葉です。
実際に夢を叶えた子どもたちの話を聞いていると、一つの夢の実現は単なる思い出作りではなく、子どもたちやその家族に、ものすごく大きな意味をもたらしていると感じます。
実際に生死をさまよう状況の中で、子どもたちが生きる力を取り戻し、奇跡的な回復を遂げた子どもたちもたくさんいます。
なかなかその力を数値で測ることは難しいですが、その活動がもたらすものやその意義に強く共感しているというのが、この団体を応援し続けるもっとも大きな理由です。
理由2:実際の活動を深く知る機会が豊富に用意されているから
理由1、を深く感じるきっかけにもなったことですが、メイク・ア・ウィッシュでは実際に夢を叶えた子どもたちのストーリーに触れる場がたくさん用意されています。
例えば、東京事務所で月に1回(各支部では不定期)開催されている定例ミーティング。
誰でも参加することができ、その月に叶った子どもたちの夢と実現の様子が、一人一人、スタッフやボランティアさんから共有されます。
- パパと結婚式をあげたい
- おしゃれをして写真を撮りたい
- イルカと一緒に泳ぎたい
- シンデレラになって王子様にキスして欲しい
毎月、聞いているだけで胸がいっぱいになるような夢がたくさんあります。
実際にその実現に関わったスタッフ・ボランティアさんが発表してくれるので、その様子がとてもリアルに想像でき、自分が寄付したお金が使われている意義を感じることができます。
ミーティングは事務所で行われ、スタッフや長年関わっているボランティアさんとも気軽に話をすることができるため、団体の雰囲気も同時に知ることができます。
(非常に風通しの良い組織だと感じます)
定例ミーティング以外にも、その年に実現した子どもたちの夢をまとめたニュースフラッシュという冊子や、ホームページに掲載されている動画、記事など、様々な媒体で子どもたちのストーリーに触れる機会がたくさんあり、自分の寄付が意味を持って使われていると感じられます。
実際に実現したウィッシュメイク・ア・ウィッシュHP
理由3:ボランティアとして事業までに関わることもできるから
メイク・ア・ウィッシュでは、ボランティアとして参加する機会が豊富に用意されています。
特徴的だと感じるのは、事務作業や資金集めのためのイベント運営、物販のお手伝いだけではなく、実際に子どもたちの夢を叶えるというメイン事業にも、ボランティアとしてどっぷり関われるということ。
25歳以上で、独自に実施しているトレーニングを受けることが条件ですが、子どもたちの夢を実現するためのウィッシュチームにボランティアとして参加することができます。
私自身もウィッシュチームのボランティアとして何人か、子どもたちの夢の実現を担当していました。
パートナーとなるボランティアと共に、病院にお伺いして子どもたちの夢を聞き、実現のために準備をして、当日はその実現に同行します。
もちろん責任も伴うので簡単なことではありませんが、実際の事業がどのように運営されているのか身を持って体験することができました。
また主治医の先生方や、夢の実現のため子どもたちを受け入れてくださる施設やホテル、企業のスタッフのみなさまなど、同じような想いを持つ様々な人たちと一緒に活動できたことは非常に貴重な経験でした。
何より、夢を実現する子どもたちの姿を直接見ることができるのは、何にも代えがたいエネルギーになりましたし、自分が当たり前に過ごしていた毎日を見直すきっかけにもなりました。
もっと何か力になれることがあれば、と私が寄付やボランティアを続ける理由になっていると感じます。
活動を応援する方法は?月1,000円からのマンスリー会員など様々
メイク・ア・ウィッシュの活動は、主に企業や個人の方からの寄付で賄われています。
継続的に応援したい、という方のために、月々1,000円から金額を決めて毎月寄付ができるマンスリー会員の仕組みも用意されています。
マンスリー会員になると、会員証が届くと共に、年に一度、その年に叶った子どもたちの夢や、会計報告などが掲載されたニュースフラッシュが郵送で届きます。
マンスリー会員についてメイク・ア・ウィッシュHP
その他にも単発の寄付だけではなく、デルタ航空を通じたマイルでの寄付やクリック募金、オリジナルグッズや書籍の購入など、様々な参加と支援の方法が用意されています。
ぜひご自身にあった方法を見つけて、参加してみてはいかがでしょうか?
ご支援の方法メイク・ア・ウィッシュHP
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ぜひ少しでもメイク・ア・ウィッシュの活動に興味を持っていただけたらとても嬉しいです。