(出典:JEN HP)
認定NPO法人JENは、アフガニスタンやパキスタンなどで緊急支援や自立支援に取り組む、日本発祥の人道支援NGOです。
「現地ではどんな活動をしてる?」「寄付は何に使われてる?」
そんな疑問を持つ方のために、JENを支援する前にチェックしたいポイントをまとめました。
目次
JENとは?紛争や災害で過酷な状況にある人びとを支援
JENは1994年に創設され、これまでに25の国と地域で活動を実施しました。
その中から活動内容の一部をピックアップしてご紹介します。
自宅に安全な水が届かない地域に井戸と貯水槽を建設
アフガニスタンでは、自宅から安全な水にアクセスできない地域もあります。
生きるのに必要な水を確保するため、村から数キロ以上離れた小川やため池まで一日に何往復もする子どもたちがいます。
水汲みのため、子どもたちは学校に行けません。
そこでJENは、村に井戸と貯水槽、高低差を使って水を運ぶ給水所を建設しました。
アフガニスタンでは、干ばつにより、地表に近いところにある水脈が干上がってしまっていることもあり、100〜120メートルの深さまで井戸を掘る必要があります。
JEN HP
水の汲み上げも手押しポンプではできないので、太陽光発電とモーターを使っています。
この取り組みにより、360世帯(約2,520人)が自宅のすぐそばで安全な水にアクセスできるようになり、子どもたちが学校に通えるようになりました。
おもちゃや文房具を詰めたバッグ「ゆめポッケ」配布
「ゆめポッケ」は、おもちゃや文房具を詰めたバッグを配布する活動です。
アフガニスタンの低学年の子どもたちを対象に毎年配布しています。
経済状態の厳しい家庭、不十分な学校施設、不衛生な水衛生施設など子どもの就学を妨げる要因が多い中、「ゆめポッケ」の配布が通学や学習への動機づけとなり、子どもの就学継続に貢献しています。
JEN HP
他にも、女の子が教育を受けられるように、家族やコミュニティの女子教育に対する理解を促す「対話型の研修プログラム」を作成しています。
コミュニティ全体の状況が改善されるように配慮しながら支援を行っています。
JENのロゴに込められた想い:7つの円(EN)
JENのロゴの7つの円は、JENが支援を行う際に大切にしている、7つのENを象徴しています。
ロゴ ー JEN HP
- ENcounter【であう】
- ENcourage【ゆうきづける】
- ENdeavor【つとめる】
- ENgage【まきこむ】
- ENtrust【しんらいする】
- ENjoy【たのしむ】
- ENable【かのうにする】
JENへの寄付は、以下から申し込みできるようです。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
支援先としてJENは信頼できる?3つのチェックポイント
JENが実際に寄付先の候補となり得るのか、3つのポイントからチェックします。
団体の健全性を測る指標として、
この3つは必ず確認しておきたいところです。
ポイント1:団体として信頼できるか?
JENの前身「日本緊急救援NGOグループ(=Japan Emergency NGOs)」は1994年に設立されました。
- 1994年:旧ユーゴスラビア地域で緊急支援をスタート
- 2000年:NPO法人格を取得、団体名を「NPO法人ジェン(JEN)」に改称
- 2005年:認定NPO法人として認可を受ける
認定NPO法人は、所轄庁の厳しい審査基準をパスした団体のみに与えられる法人格です。
公益性の高い団体として認められた「お墨付き」の団体なのです。
そのため、JENへの寄付は税制優遇が受けられ、寄付金を一部税金の代わりとすることができます。
ポイント2:団体の収支や寄付金の使途は、公開されているか?
年度ごとの収支はJENの「会計報告書・定款」のページで公開されています。
2023年度「活動計算書」から主な数値を拾ってみました。
- 経常収益:約5.2億円
- 受取会費:0.07%
- 受取寄付金:13.4%
- 受取助成金等:86%
- 事業収益:0.04%
- 雑収入:0.37%
- 経常費用:約1.2億円
- 事業費:93.3%
- 管理費:6.7%
会計報告は、監査法人の外部監査を受けています。
会計の透明性は担保されていると言って良いのではないでしょうか。
ポイント3:きちんと活動しているか?
JENは、誰もが「自分で明日を選べるように」なるために、以下のような活動を行っています。
- 海外
- アフガニスタン
- ゆめポッケ配布事業
- 水・衛生環境の改善支援
- 東部豪雨・鉄砲水災害支援
- パキスタン
- 害虫被害緩和支援
- 水衛生施設改修を中心とした生活基盤改善支援事業
- 地震被災者の越冬及び心理社会的支援
- アフガニスタン
- 日本国内
- 宮城県
- 新型コロナ緊急支援事業(仙台市のひとり親世帯)
- 丸森町復興支援事業
- 宮城県
公式ホームページ以外でも具体的な活動内容について、Twitter、Facebook、メールマガジン、事務局長・木山啓子さんのブログなどを通じて発信されています。
紛争によって破壊された学校の校舎建設がパキスタンで進んでいます。
— NGO JEN(HQ) (@NGO_JEN) February 18, 2022
12月中旬から下旬の間で、壁づくりの工程が完了しました。冬場は乾燥に時間がかかり、建設工事も思うように進まないこともありますが、子どもたちが一日も早く安全な環境で学べるよう、できる限りの作業を進めています。#JEN pic.twitter.com/kNzL0pKkv2
JENの活動を継続的に支援する「JENサポーター」とは?
最後に、具体的な支援の方法について、解説します。
JENを支援するには、月1,000円〜寄付できる「JENサポーター」がおすすめです。
定期的に活動報告が届くように
JENへの毎月の寄付を始めると、以下のような特典があります。
ニュースレター – JEN HP
- 年4回:最新の活動成果を伝えるニュースレターが郵送で届く
- 年1回:詳細な会計報告が記載された年次報告書が郵送で届く
月1,000円の寄付が173世帯の井戸水(1カ月分)に
寄付を1年間続けていただくと、例えば以下のような支援を実現することができます。
- 月1,000円:173世帯に1カ月分の井戸水を提供することができます。
- 月1,500円:アフガニスタンの家族1世帯に防寒セットを配布できます。
- 月3,000円:18人に衛生キットを配布することができます。
JENに関する詳しい情報は、団体公式サイトもご覧になってみてください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
ここまで、JENの活動内容、支援する前にチェックしたいポイント、支援の方法について解説して参りました。
寄付先探しのご参考になれば幸いです。