低所得ひとり親家庭に食品を無料で配付する「グッドごはん」。
運営している認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンが、利用者を対象にアンケート調査を実施しました。
目次
コロナ禍で収入減ったひとり親世帯は東京63.5%、大阪64.7%
グッドごはんは「ひとり親家庭等医療費受給者証」を持っている方を対象に、食品を支援する活動です。
「ひとり親家庭等医療費受給者証」とは?
18歳未満の子どもを養育し、所得が限度額未満かつ生活保護を受けていないひとり親家庭等に交付される医療費助成制度の医療証
今年5月・9月・12月と継続して、グッドごはんの利用者に、新型コロナウイルスの影響が出始める前との収入の変化を調べました。
- 実施日:2020年12月1日〜14日
- 対象者: 「グッドごはん」に食品を申し込んだ東京および大阪の利用者
- 有効回答数:東京592名 / 大阪266名
東京では63.5%、大阪では64.7%ものひとり親家庭の収入が減少していることが確認されたとのこと。
東京では「収入が無くなった、ほぼ無くなった」と回答している方が10.1%となっており、厳しい状況です。
なかには、精神的なダメージが深刻なケースも。
子どもがお金をかなり気にするようになり、
「うちにはまだお金はあるの?クリスマスプレゼントは欲しいものがないからいらない。ご飯ももっと少なくていいよ!お菓子もお金ないからいらない」
と、言うようになりました。
親としては本当に悲しくなりますし、悔しいし、情け無いしで子どもの前で泣いてしまう事が多くなりました。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
学校ない冬休み、ひとり親家庭の食事が減ることが予想される
食事に関しては、親が量や回数を減らし、子どもにも一部影響が出ています。
なかには「一度も食事ができない日があった」と回答する方も。
学校のない冬休みの期間は食事が減り、体重が減ってしまう子どももいます。
食事が減ることは、子どもたちの健全な発育が阻害されてしまうことはもちろん、彼らの大切な子ども時代が辛い記憶になってしまいます。
仕事はないのにお腹は空く。
中学生の息子は170センチで55キロあったのが47キロとかまで落ちてしまい、自分が死んだときの保険の計算までしてしまいました。
運営元のグッドネーバーズ・ジャパン、更なる支援を呼び掛け
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ひとり親家庭は深刻なダメージを受けています。
グッドごはんを運営している認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンは、
- 関東の配付対象者を月165世帯から約600世帯に拡大
- 8月からは大阪市でも200世帯へ配付をスタートする
など、支援の強化に努めると同時に、グッドごはんの活動を毎月の寄付で支援する「国内こどもスポンサー」を募集しています。
たとえば月1,000円の寄付で、ひとり親家庭4世帯に食品を届けることができるそうです。
寄付金は食品の運搬費や、食品を保存する設備費など、運営に必要なコストに使われます。
実際に食品配付の現場をインタビューさせていただいた記事も、よかったらお読みください。
「コロナで大変な状況にある人を助けたい」「子どもにお腹いっぱい食べさせてあげたい」と感じた方は、ぜひ検討してみてください。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です