途上国には支援が必要な子どもたちがまだまだたくさん暮らしています。
ワールド・ビジョン・ジャパンのチャイルド・スポンサーシップは、毎月4,500円で途上国の子どもたちの生活を応援できるようです。
国内にはチャイルド・スポンサーシップに賛同する個人が5万人いるとありますが、実際に寄付している人はどのような人なのでしょうか。
今回、チャイルド・スポンサーシップを10年近く継続している支援者の一人に、寄付の経緯やチャイルド・スポンサーシップを続けてよかったことや支援しているチャイルドへの想いを聞きました。
目次
ワールド・ビジョン・ジャパンとは?
ワールド・ビジョンとは、国連経済社会理事会に公認・登録され、約100ヶ国で支援活動を運営しています。主な活動は、「開発援助」「緊急人道支援」「アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)」の3つです。ワールド・ビジョン・ジャパンは、1987年に設立され、2022年度は37カ国で活動し、185事業を実施しているようです。
途上国には、貧困や紛争、自然災害などにより、病院や学校に行けなかったり、衛生的な水がなかったりと、恵まれない環境で生活せざるを得ない状況があります。
チャイルド・スポンサーシップとは?
チャイルド・スポンサーシップとは、1日あたり150円(月々4,500円)で途上国の子どもおよび取り巻く環境構築を支援するプログラムです。寄付金は、直接支援するチャイルドに渡されるのではなく、学校の施設や先生の育成などの子どもたちが生活するための環境を整えるために使われています。
チャイルド・スポンサーシップの特徴は、寄付すると一人の「チャイルド(支援を受ける子ども)」と継続的に交流できる点です。
交流は、「手紙」と「訪問」の2つの方法があります。手紙は、翻訳してもらえるので内容も把握できるようです。また、定期的に「支援地訪問ツアー」が開催されるので、実際に会いに行くことができます。
実際に手紙や訪問で支援している「チャイルド」と触れ合えられるので、成長を感じられたり、改善している様子を実感できたり、支援の成果をより感じられるようです。
チャイルド・スポンサー(寄付者)インタビュー
今回、寄付ナビは、ワールド・ビジョン・ジャパンのチャイルド・スポンサーとして長年支援を継続されている寄付者にインタビューを実施しました。寄付を始めたきっかけや続けていてよかったことなど、チャイルド・スポンサーシップへの想いを聞きました。
お話をうかがった寄付者プロフィール
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支援しているチャイルドのプロフィール
名前:チャニちゃん |
支援のきっかけ(チャイルド・スポンサーになったきっかけ)
寄付ナビ:
10年以上もチャイルド・スポンサーとして寄付をされていますが、一番最初に途上国への関心が芽生えたのはいつごろでしょうか。
大柿さん:
途上国の状況に関心を持ったのは小学生のころからだと思います。テレビで途上国の状況をつたえながら、同じ歳ぐらいの子どもに楽器や日本語を教える番組をたまたま見ていました。日本と途上国には違いがあると感じました。自分は学校にも行け、ご飯もたくさん食べられるのに、途上国の子どもにはできないのはなぜだろうと不思議に思っていました。
寄付ナビ:
子どものころに感じた途上国への関心は、その後継続されていったのでしょうか。
大柿さん:
大きくなるにつれて小学生ほどの衝撃は、おさまったかもしれませんが、以降も海外と日本との違いや文化には関心を持ち続けていましたね。直接寄付のきっかけにつながったのは、カンボジア旅行での子どもたちとの遭遇でした。日本とは違い決して恵まれているとは言えない生活をしている子どもたちを見て、帰国後すぐに何か支援ができないかと思い、寄付をしようと思いました。ただ、そのような状況にあっても、カンボジアの子どもたちの目は、輝いていたのが印象的でした。
寄付ナビ:
カンボジアの子どもを支援しようと思った時「寄付」を選んだのはどうしてでしょうか。
大柿さん:
当時は自分には日本での仕事もあり、語学にもそこまで自信がなかったので、直接支援をするには時間がかかってしまうと思いました。そこで、自分の代わりに「すぐに支援を実現」できるので寄付を選択しました。
寄付ナビ:
カンボジアの子どもを支援(寄付)したいと思った際、ワールド・ビジョン・ジャパンを選択されたのはなぜでしょうか。
大柿さん:
ワールド・ビジョン・ジャパンが、カンボジアを支援していたのと、顔の見える支援であったので選びました。一番良いなと思ったのは、長期的に現地の子どもたちと交流できる点です。直接交流ができる点が素晴らしいと思い選びました。
実は、寄付をし始めた最初は「寄付が使われているか大丈夫かな」という不安がありましたが、まずはやってみようと思いました。その後チャイルドからの手紙も翻訳がしっかりできていたりと対応が丁寧だったので、安心して寄付を続けることができました。
子どもの成長をより身近に感じられる!~寄付をしてみて良かったこと~
寄付ナビ:
カンボジアのチャイルド(チャニちゃん)に11年近く寄付を継続されていますが、支援して良かったと感じることは何ですか。
大柿さん:
一番の嬉しいことは支援しているチャイルド(チャニちゃん)の成長が見られることです。支援し始めたころは6歳だったので、手紙の文字は代筆。でも、10歳近くになったころには自分で書いたものが届きました。きちんとした教育を受けられていると安心しています。最近では、写真だけでなく動画もサイト配信されるので、映像でも成長を感じられて自分の子どものように喜ばしく感じます。現地語でにこやかに話す姿を見られる機会は貴重だとも思います。
寄付ナビ:
チャイルド(チャニちゃん)の変化をたくさん感じられる中で、印象的なことはありますか。
大柿さん:
最近のお手紙では、大きくなったら「教師」になりたいと書かれていました。将来の希望をかなえるために勉強を頑張っているようで、支援が少しでも役に立っていると感じられ、嬉しく思います。写真を見返してみると、支援を始めたときの写真は表情が硬く緊張している様子でしたが、支援を通じて学校にいけるようになってからは堂々していたり、笑顔が見られるようになったりと、大きな変化を感じています。
寄付ナビ:
チャイルド(チャニちゃん)からの手紙はどのようにされていますか。実際のカードがあれば見させていただけますか。
大柿さん:
チャイルド(チャニちゃん)からの手紙は年ごとにクリアファイルでまとめています。現地のお祭りでグリーティングカードが来たときは、テーブルに飾っているときもあります。手紙は折を見て読み返すことで、つながりを感じられたらと思っています。
寄付ナビ:チャイルド(チャニちゃん)には将来どうなってもらいたいなど希望がありますか。また、これからも支援を続ける中で、実現したいことなどありますか。
大柿さん:
教師を目指しているのでその夢を応援していきたいです。また、将来は日本やその他の国にも留学に来てもらえたら嬉しいと思っています。
支援を通じて感じる自分への影響
寄付ナビ:
チャイルド(チャニちゃん)の成長を感じられる一方で、寄付を続けていかれる中、ご自身にも何か影響はありましたか。
大柿さん:
時々ですが、忙しくて仕事に対してのモチベーションを保つのが難しいときもありますが、、チャイルド(チャニちゃん)やワールド・ビジョン・ジャパンからお便りで「初心」に戻れ、仕事のモチベーションにもなっています。
寄付ナビ:
11年と長きにわたり支援を継続されていますが、寄付金額など振り返っていかがでしょうか。
大柿さん:
寄付金額は1日150円(月4,500円)なのですが、現地の子供との長期的な交流は何物にも代えがたい価値を感じています。また、現地とのやり取りや報告書などを含めて、すべて対応がとても丁寧できめ細かなので、寄付金額に納得しています。
そのほかにも、手紙の翻訳や様々な協力を感じられ、チャイルドの成長を見ても、寄付金がしっかり使われていると実感しています。自分の寄付が遠い国の未来を変えることに貢献していると感じられるので、寄付はこれからも続けていきたいと思っています。
一瞬でも想いがあればまずは行動に移すことが重要
寄付ナビ:
寄付を検討しているみなさんに最後にメッセージをお願いいたします。
大柿さん:
自分も1児の親として子どもが大きくなったらチャニちゃんに一緒に会いに行きたいと思っています。自分の子供にも、日本以外の子どもと触れ合う機会を得ることで、世界に目を向けてほしいと思っています。
途上国や紛争地の様子は様々な機会で目にすることが増えてきています。もし、そうした状況をみて「どうしてそうなるのか。何かできることはないか」と少しでも感じられたらまずはすぐに行動してみることが重要だと思います。小さなことでも社会貢献につながることは寄付した額以上の価値になるのではないでしょうか。ちょっとの勇気で、世界とのつながりや社会貢献を実現できると思います!
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寄付金控除の対象団体です
チャイルド・スポンサーシップに参加するには
申し込み方法
チャイルド・スポンサーシップに参加するためには、3つのステップがあるようです。
専用のフォームに必要情報を入力するだけで申し込みは完了します。
チャイルドの紹介
申し込み後に支援するチャイルドが紹介されるようです。「チャイルド・スポンサー・キット」が送られて、チャイルドの写真とプロフィール、チャイルドが住む地域の課題やワールド・ビジョンが行う支援活動などが紹介されます。
支援中のサポートについて
支援期間は自由に選択ができて、途中で解約することもできるそうなので安心ですね。また、支援期間中は、チャイルドからのお便りだけでなく、、年2回の機関誌「ワールド・ビジョン ニュース」や随時送信されるメールマガジン「ワールド・ビジョン Eニュース」もあるので、詳細がわかりやすくつたえられているようです。なお、動画での配信「マイ ワールド・ビジョン」も定期的にあるようで、動きのある様子も見ることができて、状況をリアルに実感しやすいですね。
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寄付金控除の対象団体です
まとめ
ワールド・ビジョン・ジャパンのチャイルド・スポンサーシップは、1日150円(月4,500円)から始めることができます。途上国の状況を少しでも変え、子どもの成長を一緒に感じてみたいと思ったかたは、ぜひ寄付のご検討をお願いいたします。
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寄付金控除の対象団体です