(出典:カタリバHP)
新型コロナウイルス対策として支給が決定した、一律10万円の特別定額給付金。
「自分の給付金を、支援が必要な寄付先に届けたい」
こんな風にお考えの方も、少なくないのではないでしょうか。
そんな方へ向けて、私が10万円全額を「認定NPO法人カタリバ」に寄付した理由について、お話しします。
目次
カタリバとは?通常時は被災地や貧困家庭など、子どもを支援
カタリバは日本でさまざまな困難を抱えている子どもたちのために、教育支援を行なっている団体です。
「母子家庭のため、進学をあきらめた・・」
カタリバHP
「アルバイトに追われ、高校を中退してしまう」
「親のDVや病気などに苦しみ、学校にさえ毎日通えない」
残念ながら、先進国と言われているこの国でも、生まれた世帯の収入によって子どもの選択肢は大きく左右されてしまいます。
高校や大学へ進学できず、また貧困から抜け出せない貧困の連鎖が起きています。
困難を抱える子どもたちへの学習支援はもちろんのこと、彼らが本音を話せる居場所づくり、一緒に食卓を囲む安心感など、子どもたちが夢をあきらめることのないよう地道な活動を続けている団体です。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
私がカタリバに10万円を寄付した3つの理由
なぜ私がカタリバに寄付したのか、団体のコロナ対応なども含めて、お話しします。
理由1:一斉休校と同時にオンライン上で学習支援をスタート
外出自粛や3密を避けるなど、今までと同じ方法で教育支援ができなくなっている昨今。
カタリバは2020年3月の全国小中高・一斉休校に合わせて、オンライン上で子どもたちとスタッフが交流できる「カタリバオンライン」をリリースしています。
子どもたちが通うカタリバの各拠点の休館に伴い、従来の学習支援や居場所の提供をオンラインに切り替えて実施しています。
カタリバHP
オンラインでの授業や自習室のほか、英語・音楽・運動など、様々なクラブ活動も提供しています(「カタリバ・オンライン」)。
また、困っている生徒への電話相談も実施しています。
まず私が驚いたのは、対応の速さです。
2月27日に発表された一斉休校の要請から、わずか4日でカタリバオンラインがリリース。
普段から連綿と続く活動があるから、不測の事態でも迅速に対応していると感じました。
他にも自宅にネット環境のない子どもにPC・Wifi機器の無償貸与、普段の食事支援をお弁当の配布に切り替えるなど、危機を乗り越えるための工夫が見られます。
理由2:税制優遇が受けられるので、実質的な負担は約6万円に
「せっかく10万円も寄付するなら、寄付金控除もちゃんと活用したい」と考えました。
カタリバは東京都の認可を受けた、認定NPO法人、寄付は税制優遇の対象です。
10万円をカタリバに寄付すると・・
- (寄付金額-2,000)×40%=還付される税金
- (100,000-2,000)×40%=39,200円
このように39,200円、所得税の還付が受けられますので、実質的な負担額は60,800円になります。
また、カタリバに寄付をすると、たとえば以下のような活動に使われます。
- 10,000円:生徒2人に1ヶ月間お弁当を配布できます
- 30,000円:学生スタッフ約3人が1ヶ月間、子どものオンライン学習等をサポートできます
- 100,000円:生徒1人にPCを1台貸与することができます
(出典:カタリバHP)
使い道が明らかになっているのは、私たち寄付者にとっても嬉しいですよね。
家から出づらい子どもにPCが届けられ、勉強に打ち込める様子を想像して、心が温かくなりました。
理由3:コロナ禍の収束を見据え、長期的な活動を支援したい
コロナウイルス対策として、多大なる尽力をされている医療従事者の方々への感謝はもちろんですが、こんな時だからこそ教育が長い目で見て国を支えてくれると考えています。
緊急事態下においても、子どもの学びの機会が奪われないよう、支援したいと感じました。
学習の遅れ、ゲームやSNS依存、さらには、ひとり親家庭が抱える困難の深刻化。
カタリバHP
様々な問題が子どもたちに突然に迫ってきています。
「親がイライラしていて、私も限界かもしれない…」。
子どもの悲痛な声も聞こえてくるようになりました。
幸いにも、生活にまだあまり影響が出ていない私が、大変な状況にある子どもたちを支援できるのは有難いことと捉えています。
10万円は辞退せず、お金の使い方を考える良いきっかけに
今回の給付金を受け取られる方、受け取られない方、それぞれにお考えがあると思います。
私の個人的な想いとしては、ぜひ給付金10万円を受け取っていただき、いかに”生き金”を使えるかにチャレンジする機会にしていただけたら嬉しいです。
それは何も寄付だけではないでしょう。
身の回りの方への感謝の印としてプレゼントを贈るのも良いでしょうし、コロナの影響で資金繰りが厳しくなっている事業者を応援する消費など、さまざまです。
そのなかのひとつに、寄付があります。
寄付は、お金持ちだけがするものではありません。
お気持ちのある方ならどなたでも、できる範囲で、気軽に参加できるのが寄付の魅力です。
大変な状況にある子どもたちのために、あなたが今、アクションを起こすきっかけになれたらと願い、筆を置かせていただきます。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
P.S.
他にも、子どもが売られない社会をつくるべく、主にインドで活動を行っている「かものはしプロジェクト」という団体も、コロナ禍でも人身売買をなくす活動を止めないために、弱い立場にさらされる女性を守るために、支援を募っています。
「もちろん日本も大変だけど、世界でより困難な状況にある人にも、できることはないだろうか?」とお考えの方は、こちらも参考にしてみてください。
>> かものはしプロジェクトについて詳しく