気候変動に寄付するには?環境問題に取り組むおすすめ募金先NPO3選

(出典:気候ネットワークHP

地球温暖化と言われるようになり久しいですが、毎夏、連日の猛暑日などで実感することも多いのではないでしょうか。
都市圏での生活はもちろんのこと、気候変動で生態系が変わり、姿を消す動物や植物も出てきています。

また、世界各地で見られる台風や水害、森林火災など、大型の自然災害は地球温暖化の影響を受けていることがわかりました。
豊かな地球環境を次世代に残すため、環境問題に取り組んでいる団体とその活動をピックアップしました。

絶滅の恐れのある野生生物を気候変動から守る(WWF)

「WWF(世界自然環境保護基金)」は、1961年に設立された環境NGOです。
現在は世界で100を超える拠点をもとに展開しています。

活動は多岐にわたり、主に「地球温暖化を防ぐ、持続可能(サステナブル)な社会を創る、野生生物を守る、森や海を守る」などの活動をしています。

WWFジャパンHPより引用

WWFは100カ国以上で活動している環境保全団体で、1961年にスイスで設立されました。
人と自然が調和して生きられる未来をめざして、サステナブルな社会の実現を推し進めています。
急激に失われつつある生物多様性の豊かさの回復と、地球温暖化防止のための脱炭素社会の実現に向けて、希少な野生生物の保全や、持続可能な生産と消費の促進を行なっています。

WWFジャパンHP

WWFは、自然環境問題を「すべて、私たちの問題」としています。
世界中に拠点を持つ国際NGOだからこそ、科学的調査を基にした保全活動、国際的な発言力、政府・産業・研究者・地域との協力、現実的かつ確かな成果を目指した活動などが可能になっています。

WWFは、ロゴの「パンダ」が象徴するように、絶滅の恐れのある野生生物を気候変動から守る活動を行っています。
そのパンダの食糧でありすみかである竹林が温暖化の進行により減少しています。

WWFは生息地の森の保全に取り組むとともに、個体群が移動できる環境を整えることで、こうした影響を極力緩和する活動を目指しています。

活動内容 絶滅の危機にある野生動物の保護などを通じて、生物の多様性を守る
活動地域 世界約100カ国以上
支援対象 パンダやトラ、ペンギンなどの野生動物及び自然環境
寄付の使途 密猟を防ぐパトロールなど、生態系を保護するために必要な活動全般
運営団体 公益財団法人世界自然保護基金ジャパン

WWFジャパンでは、毎月継続的に活動を応援できるサポーターを募集しています。
会員になると年に4回、野生動物や環境問題に関する情報を盛り込んだ会報『地球のこと』が届きます。

WWFへの寄付で、絶滅の危機に瀕している「野生生物」へ支援を始めた理由

「野生生物を気候変動から守りたい」「WWFの環境保全の取り組みを応援したい」と感じた方は、寄付を検討してみてはいかがでしょうか。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

保護区域の指定などを通じて環境保護を(グリーンピース)

「グリーンピース」は、オランダのアムステルダムを拠点として、世界55の国と地域で環境保護活動に取り組む国際NGOです。
主に「気候変動、プラスチック問題、原発、食と農業、ファッション、森林問題」の分野で活動をしています。

グリーンピース・ジャパンHPより引用

自然を守り、命を守り、私たちの未来を守る。
「地球に良いこと」が特別なことではなく、日々の暮らしやビジネス、あるいは政策決定の場で、当たり前のように実践されていく。
そんな社会を実現するために、グリーンピース・ジャパンは、科学的根拠に基づいた確度の高い提案と、徹底した現場主義を軸に、“行動するNGO”として環境への想いを同じにする日本中の人々と共に、気候変動に脅かされることのない多様で平和な未来をめざします。

グリーンピース・ジャパンHP

多岐にわたる分野で活動を行っていますが、その一つに、ホッキョクグマ(シロクマ)の保護活動があります。
地球温暖化のため、過去30年の間に、北極の夏の海氷75%が消えました。

北極では、地球全体の平均の2倍以上のスピードで温暖化が進んでいます。
ホッキョクグマは、人間が引き起こした地球温暖化により、その生存が脅かされています。
その数は、過去10年間で半分近くとなりました。

生物学的に非常に重要な場所である北極に海洋保護区を設置することで、海洋生物の数や多様性を守る活動です。
北極の一部である280万㎢に渡る地域を、石油採掘や工業的な漁業を禁止する海洋保護区にすることを求めています。

活動内容 地球環境や生態系の保護、自然エネルギーの推進など
活動地域 北極やアマゾンなど、世界55以上の国と地域
支援対象 危機に瀕している野生動物をはじめとする、地球上の生命
寄付の使途 環境調査・分析、自然保護を求める提言などの活動費全般
運営団体 一般社団法人グリーンピース・ジャパン

グリーンピース・ジャパンにはマンスリーサポーターの仕組みが設けられており、月1,000円〜の寄付で活動を応援することができます。

「地球温暖化を止め、ホッキョクグマを始めとする生物の生態系を守りたい」という想いに共感された方は、寄付を検討してみてはいかがでしょうか。

> 団体公式サイトで詳しくみる

日本国内の脱炭素社会づくりを推進(気候ネットワーク)

「気候ネットワーク」は、1998年の設立時から、地球温暖化防止のため、国際交渉への参加、調査研究・政策提言、キャンペーン、人材養成・ネットワークづくりなどを行う、認定NPO法人です。
2030年までに脱炭素社会づくりを実現するために活動しています。

気候ネットワークHPより引用

気候ネットワークは、地球温暖化防止のために市民の立場から「提案×発信×行動」するNGO/NPOです。
ひとりひとりの行動だけでなく、産業・経済、エネルギー、暮らし、地域等をふくめて社会全体を持続可能に「変える」ために、地球温暖化防止に関わる専門的な政策提言、情報発信とあわせて地域単位での地球温暖化対策モデルづくり、人材の養成・教育等に取り組んでいます。

気候ネットワークHP

既に広く知られている通り、二酸化炭素の排出を防ぐことが、地球温暖化を防止することにつながります。
しかし、日本では、電源構成のうち石炭火力発電が全体の3割程度を占めています。

日本から、地球温暖化を防ぐため、脱炭素地域づくりを行うのが「気候ネットワーク」です。
主な活動は、

  • 国際交渉会議COPへの参加を行う「国際的な仕組みを作る」
  • 日本政府への政策提言行う「日本の温暖化対策を進める」
  • 人材育成を行う「脱炭素地域づくり・人づくりを広げる」

などが挙げられます。

活動内容 国際交渉会議への参加、政府への政策提言、人材育成など
活動地域 日本国内
支援対象 脱炭素で持続可能な社会に生活する全ての人びと
寄付の使途 政策提言活動、情報発信など
運営団体 認定NPO法人気候ネットワーク

個人での寄付は年会費として受け付けています。
寄付だけでなく、ボランティアやインターンとして活動に参加することも可能です。

まとめ:「気候変動による地球環境を守りたい」という方の参考に

この記事では、気候変動を防ぐ寄付先として、「WWFジャパン」「グリーンピース・ジャパン」「気候ネットワーク」の3つを紹介しました。

気候変動による地球温暖化は、地球各所での大規模な風水害や森林火災を引き起こしています。
私たちが今できることは、数多くあり、それぞれの団体は、様々な角度から環境問題にアプローチしています。

自分ができることを生活の中でひとつひとつ行うとともに、寄付をすることで気候変動を防ぐことが可能です。
「次世代に豊かな環境を残したい」という方にとって、支援先選びの参考になりましたら幸いです。

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