(出典:社会福祉法人ベテスダ奉仕女母の家)
日本には、何らかの事情を抱え困難な状況にある方々を受け入れるためのさまざまな福祉施設があります。
普段はあまり意識しないかもしれませんが、もしかしたら自分の友人や知人がそのような施設の利用経験を持つかもしれません。
また、自分がいつかそのような施設を頼るかもしれません。
そう思うと、そこで暮らす方々、そしてそれを支える方々について、他人事とは感じられない気分になります。
きっと今この瞬間も利用者の方は、保護施設で懸命に生活をしていることでしょう。
福祉施設は非営利で運営されていることが多く、運営には寄付や物品の寄付が欠かせません。
寄付を検討する際には、本記事をぜひ参考にしてみてください。
目次
子どもが夢をあきらめないように、自立支援や心身のサポートを(社会福祉法人共生会)
社会福祉法人共生会は、児童養護施設や母子生活支援施設など、さまざまな福祉施設を東京都中心に運営している団体です。
東京都と静岡県の3カ所で児童養護施設を運営しています。
児童養護施設とは、保護者のいない児童や虐待されている児童、その他、生まれた家庭での生活が困難な児童を預かって養護する施設です。
日々、子どもたちは職員の支援のもと、地域の中で幼稚園、小学校、中学校、高校に通いながら、落ち着いた生活をしています。
社会福祉法人共生会HP
社会福祉法人共生会が大切にしていることのひとつは「退園後の自立支援」です。
というのも、基本的に高校を卒業した子どもは児童養護施設を退園し、自立を目指すことになるのですが、18歳で何のサポートもなく自立しなければならないのはなかなか困難でしょう。
社会福祉法人共生会では、進学支援や、必要に応じて22歳の年度末まで使用できる自立支援棟を活用するなどし、子どもたちが社会に出たときに困らないよう支援を行っています。
活動内容 | 児童養護施設など福祉施設の運営 |
活動地域 | 東京都、静岡県 |
支援対象 | 困難な状況にある子どもたち |
寄付の使途 | 子どもたちの生活用品の購入や学習にかかる費用 |
運営団体 | 社会福祉法人共生会 |
社会福祉法人共生会では、単発の寄付と、マンスリーサポーターでの定額寄付のいずれも受け付けています。
その他、家具や家電、食品など物品の寄付も受け付けているようです。
Webサイトでは、それぞれの施設がAmazonのほしいものリストを公開していますので、ぜひ確認してみてください。
「物品を送るのは少しハードルが高い」という方でも、ほしい物リストを活用したプレゼントなら手軽なので、最初の支援にはぴったりかもしれません。
地域社会に根ざした施設運営で、社会全体で子どもを育む(社会福祉法人和泉乳児院)
社会福祉法人和泉乳児院は、大阪府で乳児院や幼児院、児童養護施設の運営や、親子の支援など包括的に子どもや親子のサポートを行う団体です。
昭和28年設立と、歴史の長い団体で、各行政や社会福祉協議会等と連携しながら運営を行っています。
基本方針のひとつに「地域社会に根ざした施設運営を図り、社会に貢献する。」とあり、Webサイトの年間予定表を見ると、地域のお祭りやイベントに積極的に参加している様子が見て取れます。
乳児院はさまざまな事情で保護者との生活が難しく、保護を必要とすることになった乳児を預って、養育する施設のことです。
主に0歳児から2歳児ほどの年齢の子どもたちが入所し、保育士や医師、看護師などが協力し合いながら日々の養育を行います。
また里親支援機関としての活動もスタートさせており、行政と連携しながら里親家庭の推進を行っています。
”これからは社会的養育が必要な子どもたちの受け皿として、里親家庭を増やすことが国からも示されています。これまで里親とご縁が深かった乳児院が、今後里親の広報から研修や実習、そしてマッチング、アフターケアまで一貫した丁寧な関わりを推し進め、施設と協働していかねばなりません。
(中略)
職員は現在3名体制ですが阪南地域を中心に、大阪府岸和田子ども家庭センター(児童相談所)と連携して地域の里親推進のため日々頑張っています。”
社会福祉法人和泉乳児院HP
活動内容 | 乳児院、幼児院など福祉施設の運営 |
活動地域 | 大阪府 |
支援対象 | 困難な状況にある乳児、子どもたち、地域の方々 |
寄付の使途 | 乳児院などの施設の運営費用 |
運営団体 | 社会福祉法人和泉乳児院 |
社会福祉法人和泉乳児院では寄付を受付けています。
乳児院の運営費用だけではなく、児童養護施設を退所後のアフターケア費や部活費にあてる「和泉乳児院後援会」宛の支援も可能なようです。
関西の地域にお住まいの方や、関西に縁があり支援を検討している方は、ぜひWebサイトを確認してみてください。
行き場のない女性たちを保護、支援し、自分らしい生活を(社会福祉法人ベテスダ奉仕女母の家)
社会福祉法人ベテスダ奉仕女母の家は、東京都・千葉県を中心に、婦人保護施設や障害者福祉施設を運営する団体です。
婦人保護施設は、家庭環境の破綻や生活の困窮など、なんらかの事情を抱えて困難な状況下にある女性を保護する施設のことです。
近年では、配偶者から暴力の被害を受けた女性の保護も行っています。
キリスト教の理念に基づき、困難な状況下で苦しむ人々、社会変革のなかで取りのこされてしまう人々を支援するため、1954年に設立され、これまで運営が続けられています。
婦人保護施設においては、利用者の課題の解決を図りながらも、自立し、自分らしく生活できるような包括的な支援を行っています。
支援のあり方として提唱した「底点志向」(底辺よりずっと底の点にいる人を上から引き上げるのではなく、降りて行って寄り添う)と、深津が遺した、「この世に生まれてきたからには、要らない人は一人もいない」という言葉に見られる、包摂的な人間観を支援の基本理念としています。
自然豊かな環境とゆったりとした時間の流れの中で、利用者一人一人が、持てる能力をその人なりに発揮し、自分らしく生活できるように支援します。
社会福祉法人ベテスダ奉仕女母の家HP
活動内容 | 婦人保護施設など福祉施設の運営 |
活動地域 | 東京都、千葉県 |
支援対象 | 困難な状況にある女性など |
寄付の使途 | 施設の運営費用 |
運営団体 | 社会福祉法人ベテスダ奉仕女母の家 |
社会福祉法人ベテスダ奉仕女母の家では、寄付のほか、ボランティアやキリスト教者の方向けに、「奉仕女」や「志願女」という、共同生活を営みながら施設に携わる方を募っています。
興味がある方は、Webサイトをチェックして、支援を検討してみてください。
今回は、寄付を募るさまざまな福祉施設を紹介しました。
子どもたちや女性たちが日々生活する福祉施設への支援は、そこに暮らす一人ひとりを応援するようなものです。
困難な状況、つらい状況に置かれた方々の暮らしを支えたいと思う方は、本記事を参考にして、ぜひ支援や寄付をしてみてくださいね。