こんにちは、寄付ナビの鈴木大悟と申します。
認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンのスタッフさんにインタビューをさせていただく機会があり、「ひとり親家庭のお母さんと子どもたちのことを皆さんに知っていただきたい、グッドごはんの活動内容を詳しくお伝えしたい」と思い、この記事を作りました。
「グッドごはんってどんな取り組みなの?」「困窮するシングルマザーの方々はどんな生活をしてる?」という疑問をお持ちの方に読んでいただけたら嬉しいです。
目次
グッドごはんとは?母子家庭などひとり親世帯への食料支援
グッドネーバーズ・ジャパンは、 2017年からひとり親家庭に食品を無料で配付する「グッドごはん」の活動を通して、子どもの貧困問題に取り組む団体です。
私は3歳の娘がいる、35歳のシングルマザーです。
やっと決まったスーパーのパートの仕事も、娘が熱を出して保育園を休んだりすると思うように稼げなくて、月収は16万円程度と生活は厳しいです。
食費も相当切り詰めていて、一日一食にしたり、食べてもご飯とお味噌汁だけとか、栄養が偏ってしまって成長に影響が出るのではないかとか、この先大きくなって習い事をしたいと言い出しても今の状態ではさせてあげられそうにないとか、娘に対する罪悪感も感じています…
多くのひとり親のお母さんは苦しくても誰にも相談できず、助けを求めることもできず、大きな不安と孤独を抱えながら、ギリギリの生活を送っています。
グッドごはんは、こうしたひとり親家庭への食品の無料配付を通じて、子どもたちが「おなかいっぱい食べられる」そんな笑顔を増やす取り組みです。
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寄付金控除の対象団体です
貧困家庭の実態は?年収200万円未満「女手一つ」で子育て
グッドネーバーズ・ジャパンの職員として、ひとり親家庭を支援している細川もなみさんに、困窮する母子家庭の現状を伺いました。
- お名前:細川 もなみ さん
- グッドネーバーズ・ジャパンに入職した理由:学生時代にボランティア活動に打ち込んだ経験があり、社会貢献に直接つながる仕事がしたいと思ったからです。
- 仕事への想い:支援が必要な子どもたちの現状を皆さまへお伝えしたい、ご支援いただいた方へ「活動の報告」や「支援を受けた方の声」をしっかりとお届けしたいです。
- ご家族について:私自身もひとり親で、中学生の息子と2人暮らしです。
今日は「グッドごはんの支援を受けるひとり親家庭」についてお伺いしたいと思っています。
今はやっぱりコロナ禍で仕事を失ったという方も多いと思うんですが…状況はいかがでしょうか?
私たちグッドネーバーズ・ジャパンでは、グッドごはんの利用者を対象としたアンケート調査を定期的に実施しています。
そのアンケートによると、利用者の47%が公的補助金などを含めても200万円未満の世帯年収で暮らしています。
皆さん少ない収入の中でやりくりしながら子育てをし、ギリギリの暮らしをしている方が本当に多いことがわかります。
年収200万円未満…
また、アンケート回答者のうち9割が就労しているのに、そのうち約6割はパートや派遣などの非正規雇用でした。
労働時間についても、半数以上が早朝、夜間、土日祝日など平日昼間以外の時間に働いていると回答しています。
なるほど…ひとり親のお母さんは不安定な状況の中で、子育ても仕事も、ほぼ休みなく頑張っているんですね…
実は、私自身もシングルマザーで、家では中学生の息子と2人で生活しています。
ひとり親になってすぐの頃は、世帯収入が半分以下になり、公的な手当をいただいて暮らしていたので、限られた収入の中で家計をやりくりする大変さはとてもよくわかります。
細川さんにも、同じように大変な時期があったんですね…
細川さんがグッドごはんの活動に参画されていることに、深い意味を感じます。
「グッドごはん」の活動には、ひとり親として子育て真っ最中の私だからわかること、できることがあると感じています。
仕事も家事も子育ても一人で頑張っているお母さんたちに、支援者の皆さまからの温かい想いの詰まった食品を届け、共に寄り添っていけたらいいな、と思っています。
説得力がすごい…
同じシングルマザーだから分かる、スタッフ細川さんの想い
細川さんも同じひとり親として、奮闘される毎日だと思いますが、ひとり親家庭にはどんな支援が必要なのでしょうか…?
たとえば、収入がないときに、物理的にお金や食品の支援が必要なのはもちろんあります。
でも、それ以上に、周りに自分や子どもを気遣ってくれる人がいること自体が心の支えになる、ということです。
心の支え。
「グッドごはん」を利用している方とお話ししたり、アンケートに書いてもらったことを読んだりする中で、お金がないこと以上に「精神的な不安」が大きいのかな、と思っています。
- 「具合が悪くても仕事や家事、育児や介護を1人で全部しなければならない。精神的な負担がすごく食事も睡眠もとれない」
- 「自分の余裕のなさや心の拠り所のなさに不安や、子どもに当たってしまう時があることが今一番の悩みです」
といった声もありました。
ひとり親家庭だと、困った時に相談できる大人が家族の中に誰もいないんですよね。
もちろん自分の親や兄弟が身近にいれば相談できる人もいると思うんですが、それができない方も大勢います。
たしかに…そうやって孤立してしまうんですね…
それに、親や兄弟がいても離れて暮らしていたり、心配かけたくなかったり、そこまで大ごとにするような悩みではないかな、と思うと自分一人で何とかしなきゃ、と抱え込んでしまうことがあると思います。
そういう小さなことが積み重なって、知らない内に大きくなっていることがあります。
細川さんのお話を伺っていると、社会全体で子育てができる仕組みづくりが急務と感じます…
誰もが「助けて」と声を上げられる社会にしていきたいですね!
本当にそうですね。
利用者の中には「今は受け取ることしかできていませんが、支援していただくだけでなく何か出来ることがあれば良いなと感じております」とか、「自分もいつか社会貢献して恩返しがしたい」と言ってくださる方も大勢います。
素敵すぎる…
このグッドごはんが「支援される側」とか「する側」の垣根を越えて、支援の輪が広がっていくといいな、と感じています。
今日はありがとうございました!
「ひとり親として子育て真っ最中の私だからわかること、できることがある」という言葉の力強さに、細川さんがグッドごはんにかける想いを感じました。
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あなたも毎月の寄付で、グッドごはんを応援しませんか?
グッドごはんは、活動に賛同する支援者からの、温かい寄付で成り立っています。
グッドごはんを通して「食」を支援することで、単に食費の助けになるだけでなく、子どもの心や学習など生活におけるさまざまな面で良い影響を与えています。
グッドネーバーズ・ジャパンを支援するには、月1,000円から寄付できる「国内こどもスポンサー」がおすすめです。
実はこの記事を書いている私鈴木大悟も、個人的に国内こどもスポンサーとして、活動を支援しています。
たとえば月1,000円の寄付1年分で、ひとり親家庭4世帯に食品を贈ることができます。
「貧困状態にある子どもも、おなかいっぱい食べられるように」
「グッドごはんがひとり親のお母さんの心の支えとなるように」
そんな想いに共感された方は、ぜひ寄付を検討してみてください。
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