(出典:どうぶつ基金HP)
みなさんのお宅にペットはいますか?
ペットと共に暮らすのは、かわいい動物を身近に見れるだけではなく、心の安らぎを得られたり、小さな命の大事さに気づけたりできる、大切な体験です。
ですが悲しいことに、日本では殺処分されてしまう動物がいまだ数多くいます。
その中には、かつてペットだった動物たちもいるそうです。
本記事では動物の殺処分ゼロを目指して活動をする団体を紹介します。
気になった団体が見つかった方は、ぜひ支援を検討してみてくださいね。
目次
猫の殺処分を減らすため、無料で不妊手術を行う非営利団体(どうぶつ基金)
公益財団法人どうぶつ基金は動物の殺処分ゼロを目指し、犬や猫の不妊手術奨励活動や、動物愛護の啓発を行う非営利団体です。
全国には数多くの動物愛護センターがあります。
「愛護」と名がつくにもかかわらず、そこには毎日のようにたくさんの犬や猫が運ばれてきます。
そのうちの多くは、産まれて間もない子猫だそうです。
この世界の光を浴びたばかりの希望にあふれた新しい命。
しかし現実は希望からは程遠く、母親から引き離された小さな命は
数日の間に飼い主や新しい家族が見つからなければ、殺処分されます。
10分に1頭。
それは、こうしている今も日本で殺処分されていく犬や猫の数。
どうぶつ基金HP
動物愛護センターにやってきた犬や猫は、天寿を全うできたかもしれない尊い命です。
生まれてたった数日でこの世を去らねばならないのは、人間側の勝手な都合に他なりません。
どうぶつ基金HP
どうぶつ基金では、殺処分される犬や猫を保護し譲渡する団体への助成金給付や、ノラ猫の不妊手術を通して、殺処分をゼロにするための愛護活動を行っています。
とりわけ、動物愛護事業の基軸としては「さくらねこ無料不妊手術事業」を行っています。
これは飼い主のいない猫を捕獲し、不妊去勢手術を行ってから元の場所に戻す取り組みで、飼い主のいない猫の過剰繁殖を防ぐねらいがあります。
活動内容 | 動物愛護の啓蒙、殺処分ゼロのための活動 |
活動地域 | 日本各地 |
支援対象 | 保護された犬や猫、ノラ猫など |
寄付の使途 | 動物の不妊去勢手術、イベント運営費用など |
運営団体 | 公益財団法人どうぶつ基金 |
どうぶつ基金ではその他にも、保護された動物の里親探し支援や写真展などでの啓発活動など、殺処分を減らすために包括的な取り組みを行っています。
寄付は月1,000円から可能で、さくらねこの取り組みを特に応援できる「さくらねこサポーター」は毎月2,222円から支援できます。
小さな命が失われるのを防ぐため、ぜひ支援を検討してみてください。
定期的な譲渡会の開催で、保護された動物に新しい家族探しを(日本動物愛護協会)
日本動物愛護協会(JSPCA)は、譲渡会の開催や動物愛護に関するイベントの開催などを行う公益財団法人です。
前身団体の設立が昭和23年と、70年以上活動を続ける歴史ある団体です。
犬や猫を家族として迎え入れたい……と思った時、ペットショップに足が向かう人は多いのではないでしょうか。
ですがペットショップ以外にも、新しい家族を待っている動物たちと出会える「譲渡会」という場があります。
その動物たちの中には、ペットショップでは出会うことのあまりない大人の犬や猫、持病を抱える動物もいます。
仔猫が多く参加する中、成猫でもご縁が結ばれた子もいます。
今回はご縁がなかったけれど、新しい家族を誰よりも待っているエイズキャリアの猫たちも参加し、ほかの猫と変わりなく生活ができることがわかりました。
日本動物愛護協会HP
日本動物愛護協会HP
わたしたちは動物たちを迎え入れたいと思った時、かわいさなど、利点だけを見て選ぶのでしょうか。
経験上、けっしてそうではないと思っています。
出会った時に大人の犬や猫であったり、持病を抱えていたり、傷があったり……さまざまな事情を持っていても、運命の出会いで生まれる「新しい家族」があります。
それはまさしく「ご縁」であり、譲渡会を開催し続けることと、その譲渡会に多くの方が足を運ぶことで、結ばれるものではないでしょうか。
活動内容 | 動物愛護の啓発活動、譲渡会の開催など |
活動地域 | 日本各地 |
支援対象 | 犬や猫を中心とした保護動物 |
寄付の使途 | 不妊・去勢推進活動費用やペット災害対策活動費用など |
運営団体 | 公益財団法人日本動物愛護協会 |
日本動物愛護協会では譲渡会の開催の他にも、命の大切さについて学ぶ「小さな命の写真展」や、動物愛護講座の開催などで動物愛護の啓蒙活動を行っています。
寄付は1,000円から可能で、毎月の寄付、単月での寄付どちらも可能です。
まずは自分が可能な金額から支援を始めてみるのもいいかもしれません。
また、犬や猫の受け入れを検討している方は、お住まいの地域で譲渡会が開催される際、ぜひ足を運んでみてください。
動物介在教育や犬の知識を教える活動で、命を預かる責任を人々に啓蒙する(ドッグセラピージャパン)
ドッグセラピージャパンは、命の大切さを伝える動物介在教育やドッグセラピー活動などを通して、犬猫殺処分数ゼロを目指すNPO法人です。
ドッグセラピージャパンの前身団体が福岡で活動を始めたのは2007年。
きっかけは代表の方がとあるきっかけで「福岡県が犬猫殺処分数が毎年ワースト5に入っていた(当時)」ということを知ったからだそうです。
どうして捨てられる犬がいるのかを調べていくと、信じられないことに
「仕事がなくなった」
「離婚するから」
「ペット不可のマンションに引っ越すから」
などの経済的理由や
「トイレを覚えない」
「よく吠える」
「子どもが飽きたから」
など犬の知識がまったくなく、ただ可愛いから等の理由から衝動買いし、今まで一緒にくらしてきた愛犬を動物愛護センターに連れて行き殺処分する飼い主もいるのです。
ドッグセラピージャパンHP
ドッグセラピージャパンHP
ドッグセラピージャパンでは、「動物愛護センターに引き取られる犬の数を減らす」ことを目指し、ドッグセラピー活動やドッグ介在教育、しつけ教室を通じて、犬との付き合い方を啓蒙しています。
犬猫殺処分数を減らすために、犬猫を保護し里親を見つけることは大切です。
しかし、保護では殺処分問題の根本的な解決にはなりません 飼う前に考えてください。
(中略)
飼わない決断も大切です。
飼い主ひとり一人が責任を果たせば、「引き取り数」も「殺処分」も減らせます。
まずは、飼い主からの引き取りを減らすことが重要です。
ドッグセラピージャパンHP
活動内容 | 犬を通じた社会教育の推進、動物愛護の啓蒙 |
活動地域 | 福岡県 |
支援対象 | 犬や犬を取り巻く人々 |
寄付の使途 | ドッグセラピー活動や人材育成などにかかる費用 |
運営団体 | NPO法人ドッグセラピージャパン |
ドッグセラピージャパンは寄付のほか、イベントへの参加やボランティアの参加などで、団体の活動を支援できます。
特にボランティアはイベント運営の他、飼育支援、裁縫、翻訳など、さまざまな能力が求められているようなので、興味のある方はぜひWebサイトを確認してみて下さい。
今回は、犬や猫の殺処分ゼロを目指して活動する団体を紹介しました。
「保護された動物を引き取りたいけど、自宅はペット禁止で……」という方でも、寄付という形でなら殺処分減少をサポートできるかもしれません。
ぜひ支援を検討してみて下さいね。