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あなたは子どもの頃、どのような日常を過ごしましたか?
クラスメイトと机を並べ、教室で勉強をする。
学校が終わって、友達と遊ぶ。
家族で食卓を囲み、楽しく食事をする。
そんなありふれた日常をすべて奪われ、戦場で殺し合いに参加させられる子どもたちが、今もなおこの世界には存在します。
この課題を解決するために、遠くアフリカで尽力する日本人の活動を知っていますか?
「お父さんとお母さんに会いたかった。それだけが心の支えでした。」13歳で少女兵になったラクワナさん
アフリカ・ウガンダの少女、ラクワナさんは13歳の時に反政府軍に誘拐され、子ども兵になりました。
銃弾が飛び交う戦場の前線に立たされ、上官からの暴力や大人の兵士からの性的暴力に怯える毎日が続きます。
精神的にも肉体的にも追い詰められた状態のラクワナさんを支えたのは、「お父さんとお母さんに会いたい。もう一度抱きしめてほしい」という願いでした。
肋骨を銃弾が貫通する大怪我、大人の兵士との強制結婚、出産を経験しながらもなんとか生き延び、ラクワナさんが子どもを連れて故郷に帰ることができたとき、誘拐されてから8年の月日が経っていました。
「お父さん、お母さんは元気にしているだろうか?子どもを自分たちの孫だと認めてくれるだろうか?」
期待と不安が入り交じる気持ちで生まれ育った村に帰ったラクワナさん。
そこで知らされたのは、両親はすでに亡くなっているという事実でした。
さらに、周りの村人には「お前は人を殺すように訓練されているから、一生変わらない!」と罵られ、差別の対象にまでなってしまいました。
孤立したラクワナさんは両親を失った悲しみと、戦場で人を殺めた記憶、周囲からの差別、そして貧困に苦しむことになります。
「幼い子どもを抱え、一人でどう生きていけば良いのか。」
残ったのは、絶望だけでした。
ラクワナさんを救った「テラ・ルネッサンス」の元子ども兵の社会復帰支援
暗い気持ちで毎日を過ごしていたラクワナさんはあるとき、人づてに国際協力NGOテラ・ルネッサンスが運営する元子ども兵の社会復帰支援施設があることを知りました。
「子どものためにも、どうにかしてこの状況を変えたい。」
その想いから、社会復帰支援を受けることを決意しました。
テラ・ルネッサンスの職業訓練センターに通い、読み書きを学びながら、将来自立するために洋裁を学ぶ毎日が始まりました。
布を切ることも、ミシンを使うことも初めてです。ミシンが空回りして糸が絡まり、「やっぱり自分には無理だ。自分は変われないんだ」と諦めてしまいそうになることもありました。
しかし、テラ・ルネッサンスのスタッフが、ラクワナさんを励ましながら、時間をかけて教えてくれました。そして、できなかったことができるようになると、まるで自分のことのように喜んでくれるのです。
自分を信じて寄り添ってくれる人がいる。
その事実がラクワナさんにとって何よりの力になりました。
また、同じ「子ども兵」としての経験を持ち、同じように子どもを連れて訓練に励む仲間の姿がラクワナさんを勇気づけました。
「互いの子どもの面倒を見合い、休み時間に冗談を言い、軍にいた時の辛い経験も共有しました。ずっと一人で生きてきたけれど、ここではたくさんの大切な仲間ができました。」
心に深い傷を負い、自分の未来を諦め、訓練開始当初は暗い表情をしていたラクワナさん。スタッフや仲間との交流の中で少しずつ自信を積み重ね、笑顔を取り戻していきました。
3年間の訓練を終えたラクワナさんは、優秀な成績で施設を卒業。その後、念願だった自身の洋裁店をオープンしました。
今、ラクワナさんには新しい希望があります。
「自分は行けなかった学校に、子どもを通わせてあげたい。できたら大学まで。その夢のために、がんばります。」
世界に25万人以上存在する子ども兵
ラクワナさんのように、兵士として戦場で戦う子どもが今も世界に25万人以上いると言われています。
子ども兵は「大人よりも従順で洗脳しやすい」という大人の身勝手な理由で徴兵されます。
そして、大人の兵士の盾として、戦いの最前線に立たされたり、「地雷除去装置」として地雷原を行進させられたりする場合もあります。女の子の場合、大人の性奴隷として扱われ望まない妊娠をするケースも少なくありません。
さらには、なんとか軍を抜け出し、生まれ故郷に帰ってきたとしても、村の人々からは「人を殺めた加害者」として、差別や迫害を受けることもあります。
結果的に、孤立を深めて貧困に陥り、最悪の場合、居場所を求め軍に戻ってしまう元子ども兵も存在します。
元子ども兵の自立を支援する、日本生まれのNGO「テラ・ルネッサンス」
この問題に取り組むのが認定NPO法人テラ・ルネッサンス。
鬼丸昌也さん(写真右)が立命館大学の3年生の時に京都で立ち上げた団体です。
テラ・ルネッサンスとしてカンボジアの地雷被害者への支援をしていた鬼丸さんは、現地の元少年兵に出会ったことから子ども兵の問題を知りました。
一方、現理事長の小川真吾さん(写真左)は青年海外協力隊の任務中に元少女兵と出会い、子どもに銃を握らせ、友人や親戚までをも殺させる子ども兵の課題を目の当たりにします。
「自分たちに何ができるだろうか?」
そう考えた鬼丸さんと小川さんは、2004年3月、アフリカのウガンダに現地調査へ。
そこで元子ども兵たちに直接話を聞きました。
12歳で兵士になり「命令されて無抵抗の人を殺してしまった」と、泣きながら語る少年。
戦場で殺された友達の夢にうなされ、今も夜中に飛び起きてしまう16歳の少女。
壮絶なトラウマが残る少年少女を見て、心のケアと、自分の力で生きていくための自立支援が必要だと強く思いました。
しかし、現地で活動をしていた国際NGOのスタッフからは、
「今は生きていくための食料援助が最優先だ!」
「自立支援なんて二の次だ!」
「教育も受けていない彼らが技能を身に付け、自立するなんて無理だ。無駄な支援はやめたほうが良い」
と反対されました。
厳しい意見に、諦めたほうが良いのか、と頭をよぎることもあったといいます。しかし、調査で出会った少年や少女の顔を思い浮かべると、何もせずに立ち去ることはできませんでした。
調査の翌年、テラ・ルネッサンスの元子ども兵社会復帰支援事業が始まりました。目指したのは、一人ひとりの状況に合わせた「オーダーメイド型の支援」。
「自立させることは難しい」と言われた元子ども兵たちだからこそ、時間をかけ、丁寧に寄り添う道を選んだのです。
そんなテラ・ルネッサンスの活動は少しずつ広がり、理念に共感する仲間も集まります。
最初は二人で始めた活動が、
現地での共感を呼び、
日本から応援してくださる仲間も増えました
「テラ・ルネッサンス」の支援を受けたラクワナさんの今
2020年からの新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、ラクワナさんも一時は苦境に立たされました。
そんなとき、テラ・ルネッサンスからの依頼を受け、布マスクを生産する仕事を請け負うようになります。
作られたマスクは、地元の病院で働く医療従事者など、多くの人々に無償で配布されました。ラクワナさんは支援を受ける立場だったのが、今では周囲を支援する立場になりました。
支援を受けた元子ども兵たちからの日本への恩返し
最後に、元子ども兵たちがわたしたち日本人のために恩返しをしてくれたエピソードを紹介します。
東日本大震災の際、日付が変わった2011年3月12日、ウガンダ事務所の現地人職員トシャ・マギーさんから鬼丸さんに電話があったそうです。
ブルンジ出身のトシャさんは、小学校1年の初登校日に国内紛争によって家族を全員殺され大人になるまで一人で生き抜いてきた女性です。壮絶な体験をしながら英語を習得してウガンダで働いているときに小川さんと出会い、テラ・ルネッサンスの職員となりました。
トシャさんは鬼丸さんにこう言いました。
ウガンダでも東日本大震災のことが報じられている。津波が町を飲み込んでいる映像をニュースで見た。あんなに心の優しい日本の人たちが、遠く離れたアフリカの元子ども兵たちを支えてくれている日本の人たちが、辛い思いをしているなんて信じられない。だから、ウガンダ事務所の職員たちや支援プロジェクトを卒業していった元子ども兵たちと話し合った。今、私たちに何ができるのかって。そして決めたんです。募金をしよう。わずかでもいいから苦しみにある日本の人々のために、お金を集めようと決めたのです。そして半日で5万円集めることができた。このお金で毛布を買ってください。きっと、東北は寒いはずだから。
公務員の平均月給は7,000円前後、民間の平均月給は3,000円前後と言われるウガンダで、半日で5万円ものお金を集めて寄付してくれたそうです。
遠い日本からやってきた二人の日本人が始めた支援活動が、ウガンダの人々に受け入れられ、日本への恩返しにつながりました。
アンケートに答えて「テラ・ルネッサンス」に無料で支援を届けよう!
世界には18歳未満の兵士、「子ども兵」が25万人以上存在すると言われています。幼い頃に無理やり武器を持たされ、戦う経験をした子ども兵の心の傷は深刻です。
認定NPO法人テラ・ルネッサンスは、元子ども兵をはじめとする紛争被害者への支援をアフリカ・アジアで行っています。
今ならアンケートに答えるだけで、テラ・ルネッサンスへ10円を寄付することができます。3名の方にアンケートへご回答頂ければ、職業訓練1日分を届けることができます。(※1)
費用は寄付ナビが負担するため、あなたには費用は一切かかりません。参加するためのご登録も不要です。所要時間は30秒程度です。(※2)
※1 職業訓練1日分/1名あたり、約30円の費用がかかります。
※2 NPOやNGOを支援したい方の寄付先選びをガイドする「寄付ナビ」の運営会社・寄付ナビ合同会社(東京都千代田区)が費用を負担いたします。
「元子ども兵の自立を支援したい」と感じていただけたなら、無料支援に参加してみませんか?
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