「誰も助けてくれない…」貧困に苦しむひとり親家庭の現実とは?

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2022年春ごろから顕著になった物価高は、ひとり親家庭の生活に直撃しています。レトルトカレー、食用油、紙おむつなどの商品から電気代まで、私たちの身の回りで値上げが相次いでいます。

食料品や日用品などの物価高騰は、新型コロナウイルスの感染拡大よりも、ひとり親家庭の家計に深刻な影響を与えています。

「お母さんは水だけで我慢」充分な食事がとれない、莉子さんと家族の生活

小学6年生だった莉子さんは、シングルマザーのお母さんと5歳の弟と3人で暮らしています。莉子さんが小学生になったばかりの頃、弟の悠真くんを妊娠中にお母さんは離婚しました。

お母さんは飲食店でパートをしながらきょうだいを必死に育ててくれていますが、年収は公的な補助を入れても200万円未満。生活はとても苦しく、給料日前は食べるものが足りなくなることもあります。

ある日の夕食の献立はご飯と目玉焼きだけでした。お腹を空かせた彼女には足りませんが、お母さんは水だけで我慢しています。

だから莉子さんは夕食を少し残してお母さんに言います。

「もうお腹いっぱい。お母さん食べて」

お母さんは子どもに気を使わせてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

特に家計が苦しい時には、「誰も助けてくれない」という孤独感で絶望的な気持ちになっていたそうです。

※写真はイメージです。プライバシー保護のため、複数のひとり親家庭の声を元にストーリーを再構成しています。

莉子さんの家族を救った「グッドごはん」

そんなある日の夕方、お母さんが見たこともないほどたくさんの食べ物を持ち帰ってきました。それは「グッドごはん」と言って、ひとり親家庭が無料で食べものをもらえる、NPOの支援でした。

「グッドごはん」とは、認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンが運営する、低所得のひとり親家庭を対象に無料で食品を配付する取り組みです。
2017年にグッドごはんの活動を始めてから、累計で約2億6,700万円相当の食品(2022年12月末時点)を、利用者に配付しています。

袋の中を見ると、お米以外に肉や野菜、果物など、普段は食べられないものがたくさん入っていました。莉子さんは思いました。

「みんなでお腹いっぱい食べられる」

給料日前は水だけで我慢していたお母さんも、グッドごはんで食べものをもらえるようになってから、みんなと一緒に食事をとれるようになりました。

その晩、食卓には肉や野菜がたっぷり入ったカレーと、普段は食べることができないぶどうが並びました。以前は気を使ってすぐに「お腹いっぱい」と言っていた莉子さんはカレーをおかわりしました。

ひとり親世帯の子どもの2人に1人が貧困状態。さらに物価高が直撃

日本の子どもの約7人に1人が貧困状態、ひとり親家庭の場合はさらに深刻で約2人に1人が貧困の状態にあると言われています。

グッドごはん利用者に向けた世帯年収の調査を見ると、ひとり親家庭では年収「100万円未満」の割合が2019年調査時の11%から23%に増加しており、問題はより深刻化しています。

子どもへの影響も深刻です。グッドごはん利用者からは次のような声が聞こえてきました。

「給食で2,3人前食べてきてもらい、夕食は小皿一品だけもしくはゼロで済ませる。」

「息子の体重が去年より2キロも減ってしまった」

母子家庭では育児と仕事の両立が難しく、正社員よりも非正規雇用の職に就く傾向があります。そのため収入が安定しない・収入が低いという状況におちいりやすくなり、貧困状態になってしまう可能性が高くなります。社会情勢や病気によっては無収入になってしまうケースもあり、深刻な社会問題です

ひとり親家庭にかごいっぱいの食品を届ける「グッドごはん」とは?

「私自身もひとり親として、『グッドごはん』を利用される方と同じ立場に立った経験があるからこそ、ひとり親家庭のお母さんたちが抱える不安に寄り添うことができるのではないかと思っています」

そう語るのはグッドネーバーズ・ジャパンの細川もなみさん。自身もシングルマザーとして、小学生のお子さんと2人で生活しています。

「グッドごはん」は、低所得のひとり親家庭を対象に、1回の配付で買い物かごいっぱいの10,000円相当の食品をお渡ししています。初めてグッドごはんの食品を取りに来た方の多くは、かごいっぱいの食品を見て「これ、全部いただけるんですか?こんなにもらっていいんですか?」とびっくりされます。あるお子さんは「ママと僕、二人だけで頑張っているからかなぁ。嬉しいね」と話してくれました。

(グッドごはん利用者からグッドネーバーズに寄せられたメッセージ)

月の食費を1〜2万円ほどでやりくりしているひとり親家庭にとって、グッドごはんで受け取る10,000円相当の食品は、少しですが家計に余裕を生みます。

「子どもに体操服を買ってあげられた」
「買うのを諦めていた子どもへの誕生日プレゼントも、なんとか買ってあげられそう」
「子どもたちにドリルや参考書を買ってあげられる」

とお母さんたちは話してくれます。さらに、3食しっかり食べられれば、子どもたちは勉強への意欲が湧いてきます。

2022年12月は3,161人の子どもたちに食品配布!

2022年12月は28か所32回で配付を行い、3,161人の子どもたちに食品を届けることが出来ました

配付日・場所28か所32回(東京16か所19回、大阪12か所13回)
配付世帯数1,821世帯(東京1,002世帯、大阪819世帯)
配付世帯の子どもの合計人数3,161人(東京1,687人、大阪1,474人)

2017年よりひとり親家庭へ無料の食品支援「グッドごはん」を展開しており、首都圏と近畿圏でのべ35,487世帯、約2億6,700万円相当の食品を提供してきました。

「電車賃もないので、近くに拠点があると助かります」という声も多く品川区・大阪市に3か所だった配付拠点を20か所以上まで増やしてきました

しかし、全国には支援を必要としているひとり親家庭がまだたくさんあります。また、支援は一度きりではなく、継続的な支援を届ける必要があります。「グッドごはん」の活動は、多くの継続的な寄付により支えられています。

アンケートに答えて、無料で「グッドごはん」を支援しよう!

日本の子どもの約7人に1人が貧困状態、ひとり親家庭の場合はさらに深刻で約2人に1人が貧困の状態にあると言われています。

「グッドごはん」は、そのような低所得のひとり親家庭を対象に、食品の配付を行っています。

今なら、アンケートに答えるだけでグッドネーバーズ・ジャパンに10円の無料支援ができます。費用は寄付ナビが負担するため、あなたには一切費用はかかりません。(※)参加するためのご登録も不要です。所要時間は30秒程度です。

※ NPOやNGOを支援したい方の寄付先選びをガイドする「寄付ナビ」の運営会社・寄付ナビ合同会社(東京都千代田区)が費用を負担いたします。

「ひとり親のお母さんと子どもを助けたい」と感じていただけたなら、無料支援に参加してみませんか?

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(情報提供:グッドネーバーズ・ジャパン)