認定NPO法人ロシナンテスは、アフリカの医療の届かない地域に「清潔な水」と「十分な医療」を届ける活動を通じて、誰もが健やかに生きられるように活動している団体です。
そんなロシナンテスの創設者であり、代表の川原尚行さん。
外務省の医務官として、アフリカに赴任したことが、活動を始めるきっかけとなりました。
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私が、本当にやらなければいけないことは、何なのか?
川原さんが、外務省の医務官として、ある病院へ行った時のことです。
そこで川原さんは、医師として、忘れられない光景を目の当たりにします。
なんと、病院でベッドの数が足りず、一つのベッドに複数の患者さんが寝ていたのです。
日本ではとても考えられないことです。
さらに驚くことに、建物の外を見ると、木の下にたくさんのベッドが並び、患者さんたちはベッドの上で点滴につながれていました。
「なんとかしたい!!」
しかし、医務官の仕事は現地の日本人の病気を診ること。
川原さんの立場では、彼らに何もできませんでした。
「ひとりの医師として、私は何をすべきなのだろうか・・・」
「自分が本当にやらならなければいけないことは何なのか・・・」
外務省から派遣されている医務官には、現地の人びとへの医療行為はできません。
自分の判断で勝手な行動をすることは許されないのです。
「医師である自分が何もしないまま、ここを立ち去ってもいいものだろうか?」
「ならば、ひとりの医者としてここに残り、患者さんたちを診るんやったら文句はなかろう」

妻と幼い子どもを日本に残し、外務省を辞職し、現地の人びとのために活動することを決意しました。
「ロシナンテス」として、スーダンでの医療支援活動を開始しました。
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地域に根ざし、継続できる医療をつくらなければいけない
ロシナンテスの活動を開始して、間もない時の話です。
ある時、皆さまのご支援により、スーダンに日本から大量の医薬品が届けられたそうです。
多くの方の善意の薬です。
日本からの医薬品に対して、スーダン政府は当然喜んでくれるだろうと思った川原さん。
答えは「NO!」でした。
スーダンで認可されていないという理由で、ほとんどの薬を処分するように、と言われました。
自らその薬を焼き捨てました。
「たくさんの方たちの善意を無駄にしてしまった・・・」
とても悔しく、いたたまれない思いになったとのこと。
そして、その時、気づいたそうです。
「心のどこかに『支援してやるんだ』『助けてやるんだ』という上から目線、おごりのようなものがあったんだ・・・」

私は、私のできることをやる
川原さんには、大切にしている物語があります。
ハチドリのしずくという物語です。
森が燃えています。
森に住む動物たちは、いっせいに逃げ出します。
そこに、1羽の小さなハチドリが、燃えている森へ向かい飛んでいきます。
小さなくちばしに水を溜めて、燃える森にひとしずくの水をたらします。
逃げ出した動物たちは「何をやっているんだ」と笑います。
ハチドリはこう答えます。
「僕は、僕の出来ることをやっているだけだよ」
ロシナンテスはハチドリのように、病院がない、医者がいない途上国に暮らす人たちに医療を届ける活動を続けています。
医者がいない村へ医療をとどけるため、巡回診療車で砂漠の村々を回り、一般診察や母子健診、予防接種、栄養指導などに取り組んできました。

巡回診療を行っている地域で、緊急対応や継続的な診療を実現するため、スーダン保健省とともに診療所の建設に立ち上がりました。
給水設備の設置や古井戸の改修も行い、清潔で安全な水を利用できる環境を整えています。

子どもたちの栄養状態を改善するため、急性栄養不良の乳幼児と妊婦や授乳期の母親に栄養支援も実施しました。

ロシナンテスの支援に依存するのではなく、現地の人たちだけで、医療を継続できる仕組みづくりをしています。
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お母さんが、安心して出産できる環境を整えたい
ロシナンテスが活動するザンビアの村落部では、診療所まで歩いて何時間もかかる地域が多く、家で出産したり、診療所に向かう途中で出産したりするケースが多くあるそうです。
医療施設以外での出産はリスクが大きく、母子ともに危険な状態にさらされます。

ザンビアでは、建設を進めてきたマザーシェルターが完成し、妊婦さんたちが入居して運営が始まっています。
エコーの導入やボランティアの育成など、安心・安全な出産環境を整えるための活動も継続中です。
ロシナンテスでは、月1,000円からのご寄付を通じて、共に医療を届けてくださる仲間を探しています。
どうか、あなたも仲間に加わってください。
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