アフリカやアジアなど途上国の子ども達を支援する、国際協力活動を行なっているNGOは数多くあります。
そのなかで寄付先を決めるなら、どんな団体を選べばよいのでしょうか?
「紛争や戦争に苦しむ方々の、助けになりたい」「途上国の人々の自立をサポートしたい」
そんな想いを抱いている方に私がお薦めしたいのが、認定NPO法人テラ・ルネッサンス。
「子ども兵」や「地雷除去」などの課題に取り組み、世界平和の実現を目指して活動している団体さんです。
10歳にも満たない子どもが、兵士として銃を取らされている
「子ども兵」あるいは「少年兵」という言葉を聞いたことがありますか?
アフリカなどの紛争地帯では、兵士を集めるために子どもまでも徴発。
なかには10歳にも満たない少年まで、銃を取り戦わさせられているそうです。
ウガンダでは、1980年代後半から内戦が勃発していました。
「神の抵抗軍」という武装勢力は、10歳そこそこの子どもたちを誘拐して、暴力などによって洗脳。銃を手にとらせ、戦場へと送り出していたのです。
(同団体WEBサイトより)
誘拐された男の子は、武器や食料など重い荷物を運び、さらには銃をとらされます。
とりわけ衝撃を受けたのは、「誘拐された後に、それまで住んでいた村を襲撃する作戦に参加させられた」というエピソード。
村がなくなってしまえば、子どもは戻る場所を失い、軍隊に忠誠を誓うしかなくなってしまうからです。
- 地雷除去装置代わりに、地雷原を歩かされる
- “弾よけ”として、最前列で行進させられる
- ドラッグで恐怖心を失くし、敵に突撃させられる
このような子ども兵は、アフリカだけでなくアジアや中東・中南米など、世界中で少なくとも、25万人以上いるそうです。
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寄付金控除の対象団体です
私がテラ・ルネッサンスへ定期的な募金を始めた3つの理由
そんな子ども兵の問題を解決しようと立ち上がったのが、日本生まれのNGO認定NPO法人テラ・ルネッサンス。
私は2017年夏から「ファンクラブ会員」として、月1,000円の定期的な募金を続けています。
これを機に支援する理由を機にまとめてみました。
理由1:我が子を誘拐された親を、他人事に思えなかったから
私が「子ども兵」について知ったきっかけは、「ブラッド・ダイヤモンド」(レオナルド・ディカプリオ主演)という映画を観たこと。
- 内戦が続く西アフリカの国(シエラレオネ)で暮らす黒人男性が、武装勢力に息子を誘拐されてしまう
- 息子は麻薬漬けにされ、少年兵として戦場に駆り出され抗争に明け暮れる
- 息子を救おうとするも武装勢力に捕まり、ダイヤモンド採掘場での強制労働など苦難も
そんな彼が、元傭兵の白人(主人公のディカプリオ)と出会い、息子を取り戻すまでのストーリーを描いています。
この映画を観たのは、私の妻のお腹で第1子(今は4歳の娘)の命がすくすくと大きくなっていた頃。
生まれる国が違うだけで、子どもの運命がこうも変わってしまうのか・・
衝撃を受け、それでも息子を取り戻そうとする父の姿に、胸を熱くしたものでした。
その後ひょんなご縁もあり、この問題の解決に今も取り組まれているテラ・ルネッサンスの活動を知りました。
“ 子どもは洗脳できるから、言うことを聞かせやすい ”
(同団体WEBサイトより)
“ 村を襲えば調達できるから、いくらでも替えがきく ”
大人の都合によって、子どもたちがまるで「消耗品」のように、使い捨てにされているのです。
このような現実はあってはならないと、心が揺さぶられました。
理由2:日本人の生活とも密接に結びついている課題だから
では、子ども兵の問題がどうしていまだに起こっているのか?実は私たちの生活にも、少なからず関係していると分かりました。
たとえば、携帯電話やパソコンに利用される「タンタル」という金属(レアメタル)。
この鉱物資源をめぐってコンゴ東部での紛争が激化。
そこに子どもたちが兵士として戦場に送り込まれているそうです
創設者である鬼丸さんの講演を聞いて印象に残ったのは、「子ども兵を助けたい」とアフリカの土を踏んで、頭を殴られたような気分になったとのこと
私たち日本人も紛争の原因をつくっているのに、支援の手を差し伸べようとしている。
そんな「偽善」的な現実に思い悩んだとき、考えるようになったのが・・
「戦争を作り出している」という事実は、見方を変えれば、「問題を変えられる」という側に、私たちが立っているとも言えます。
(同団体WEBサイトより)
勇気を出して認めることで、私たちができることが見えてきました。
「紛争の当事者」とも言える私たち日本人として、できることにチャレンジしている姿に感銘を受けました。
理由3:「支援に依存しない、自立のための支援」に共感したから
3つ目に共感したのが、紛争で傷ついた元子ども兵が、 手に職をつけ自らの力で収入を得られるようになるための支援をしていること。
満足な教育を受けられず、銃とともに青春時代を過ごした子ども兵は、たとえ救出されても仕事にありつけません。
周りからも「兄弟を殺した」「家を焼かれた」と非難の目にあい、耐えかねて武装勢力に戻ってしまうケースも少なくなかったそうです。
そんな元子ども兵など3,000名以上に、以下の支援を届けたところ・・
- 識字・算数・英語などの基礎教育
- 洋裁や木工大工などの職業訓練
支援を受けた人々の平均月収は128円から7,008円と50倍以上に。
「支援に依存しない、自立のための支援」を体現した活動が、素晴らしいなと思いました。
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寄付金控除の対象団体です
活動を応援するには?月1,000円からの「ファンクラブ会員」
テラ・ルネッサンスの年間の活動費用は、2億円近く。
その半分近くが、個人や企業からの寄付(会費含む)で賄われています。
そのなかでも私が参加しているのは、定期的な寄付で支援するファンクラブ会員。
毎月1,000円からサポートする1,500名近くいます。
創設者の鬼丸さんの話を受けて感銘を受けたのは、「ひとり一人に未来をつくる力がある」というメッセージでした。
もうダメかもしれない…。17年以上にわたり活動を続けるなかで、何度もあきらめかけたことがありました。
そのたびに、元子ども兵たちが見せてくれる「自分の未来をつくるんだ」という変化の姿や、
(同団体WEBサイトより)
日本から応援してくだる方々のおかげで、乗り越えてきました。
鬼丸さんの著書も読んだのですが、学生時代にゼロから団体を立ち上げ、現地の言葉や英語も分からないなか手探りで活動をカタチにしてきたそう。
「世界平和を実現する」という壮大な目標と、今もどこかで戦争が生まれている現実。
そのギャップを埋めていくべく、政府や大企業とも渡り合っていくために、一人ひとりの力を集めて大きな動きにしていきたいと言います。
「世界平和を実現する」という壮大な目標と、今もどこかで戦争が生まれている現実。
そのギャップを埋めていくべく、政府や大企業とも渡り合っていくために、一人ひとりの力を集めて大きな動きにしていきたいと言います。
「一人の力は微力ですが、決して無力ではない。」
もっとも印象に残り、そして勇気付けられた言葉です
もしあなたが、「平和のため、自分にできることは?」「アフリカの子どもや社会を支援したい」など思われていたなら、ぜひWEBサイトを見てみてくださいね。
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