私は寄付ナビの鈴木大悟と申します。
認定NPO法人Learning for All のスタッフさんにインタビューをさせていただく機会があり、「貧困家庭の子どもたちのことを皆さんに知っていただきたい。この活動のことを詳しくお伝えしたい」と思い、この記事を作りました。
Learning for All では、貧困家庭の子どもたちの学習を支援しています。
あなたの月1,000円のご寄付で、1人の子どもに12時間分の勉強を教えることができます。
その12時間が、その子どもの未来を支えます。
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「どうせ僕はバカだから、何をやってもできない・・」悲しそうに話す達也くん(仮名・9歳)
達也くんは、ひとり親家庭で暮らしている、小学4年生の男の子です。
母親の美咲さんは生活保護を受給しながら忙しく働いていますが、家計はギリギリで、達也くんの勉強を見たり、ゆっくり話をする時間はありません。
達也くんは不登校の状態が続き、学習が遅れていました。
「達也のために何かできないか・・」と思い悩んでいた美咲さんは、ある時Learning for All の取り組みを知り、藁にもすがるような気持ちで学習支援を利用し始めたそうです。
最初、達也くんは学ぶことから逃げ回っていました。「俺なんか、どうなってもいいんだよ。何にもなんねーんだよ!」と悲しそうに吐き捨て、Learning for All の学習拠点を飛び出す彼を、「達也、信じてる!大丈夫!」とスタッフ総出で必死に止めたこともあったそうです。
達也くんと美咲さんを支えたLearning for All の学習支援
Learning for All のスタッフさんは、達也くんに心を開いてもらえるよう、耳を傾け、寄り添いました。
「達也くんは必ずできるようになる」と信じ、逃げ回る彼に辛抱強く勉強を教える日が続いたそうです。
5分、10分と、少しずつ少しずつ、達也くんが集中できる時間が増えていきました。
ゆっくりゆっくり、達也くんの姿勢や言葉が変わっていきました。
ついには、自分で勉強道具をカバンに入れて持ってきて、正座で勉強をする達也くんの姿が!
「僕、たくさん勉強して、ひらがなも足し算引き算も全部できるようになる!」
「将来は警察官になりたい!」と、新しい夢もできたとのこと。
また、スタッフさんから母親の美咲さんの素敵なところに「ありがとう」と直接伝えると、苦手な学校や行政とのコミュニケーションも忍耐強く取ってくれるようになったそうです。
美咲さんから「私以上に達也のことを信じてくれてありがとう」と声を掛けてくださった時は、スタッフさんの胸に熱いものが込み上げてきたそうです。
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親の収入によって、子どもの未来が制限されてしまう現実とは?
生まれ育った家庭の経済状況は、子どもが受けられる教育に大きな影響を及ぼします。
厚生労働省の調査によると、生活保護を受給している世帯の子どもの大学進学率は、全世帯の半分以下であることが明らかになっています。
家庭の経済格差が、子どもの教育格差につながってしまうのです。
子どもが高校・大学と進学することができれば、その後の人生も好転しやすい。
Learning for All は学習支援を通じて貧困の連鎖を止め、「子どもの貧困」の本質的な解決を目指しています。
[Learning for All の学習支援の概要]
教わる人 | 生活保護世帯や、その他学習が困難な状況にある小学生〜中学生 |
教える人 | 厳しい選考と研修を受けた優秀な大学生ボランティア教師 |
学習拠点 | 学校や公民館、学童(コロナ禍は子どもの自宅で遠隔授業など) |
提供時間 | 14〜17時(週1〜2回) |
教科科目 | 算数(数学)・英語などの主要教科 |
ポイント | 教師1人に対して生徒1〜3人の、子どもに寄り添った個別指導 |
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スタッフの平地さんが、子どもたちと接する中で思うこと
今回私がインタビューさせていただいたのは、経営企画事業部の平地清乃(ひらち さやの)さんです。
早稲田大学の教育学部を卒業し、NTTコミュニケーションズにて官公庁向けのデータセンターエンジニア、国際協力機構(JICA)にてエジプト国での教育・保健・農業セクターの案件形成・管理に携わったご経験をお持ちです。
入職を決めた想い、働くうえで大切にしていることを伺いました。
Learning for All に入職しようと思ったきっかけについて教えてください。
「教育」の分野に強く興味があり、転職先を選ぶ際に「現場の意向がちゃんと反映されているところで働きたい」というのが重要でした。
団体のことを調べたり、面接で働いている人たちと話して、日々めまぐるしく起きる変化に対応するスピード感や、現場の意見もしっかり反映されているところに魅力を感じ、Learning for All を選ばせていただきました。
Learning for All の学習支援について、詳しくお聞かせください。
学習や教育環境が困難な状態にある小・中学生を対象に、学校や公民館といった学習支援拠点で週1〜2回、質の高い学習プログラムを無償で提供しています。
子ども一人ひとりの学習進度や家庭環境に合わせて、時には学習支援以外に生活習慣にまで踏み込んだ指導を行っています。
子どもたちと接するうえで、大切にしていることは何ですか?
小さなことでもたくさん「できること」を褒めると、子どもたちはその先生から「認めてもらいたい!」「褒められたい!」という気持ちから行動が変わります。
そして成功体験を積み重ねることで、ただ問題を解くだけでなく、子どもたちが自分から問題を出してくれたりと、ポジティブな変化を間近で見ることができたのは本当に嬉しかったです。
Learning for All で働く想いをお聞かせください。
「子どもがやりたいことを見つけたときに、それが実現できる環境にしたい」という想いが私の原動力になっています。
Learning for All に支援を考えている人に、メッセージをお願いします。
すべての子どもが家庭環境に左右されず、幅広い選択肢がある社会をつくりたいと思い、日々目の前の課題と向き合っています。
日本の子どもたちの未来のために、あなたのアクションが必要です。
私たちLearning for All に、温かいご支援をお願いいたします。
平地さんのお話を伺う中で、子どもたちについて話す時の平地さんの笑顔が印象的でした。
「子どもたちに教育の機会を届けたい、明るい未来を届けたい」という想いがひしひしと伝わってきました。
あなたの月1,000円の寄付が、子どもたちの学びをサポートします。
子どもたちの未来を、あなたが変えてください。
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平均30点以上アップも!担当教師制で学力向上にコミット
Learning for All の学習支援で、実際に子どもたちの学習意欲や成績はアップするのでしょうか?
大学生ボランティア教師として、子どもたちに学習支援を届けたひとりである、岡村かれんさん(国際基督教大学4年)に話を聞きました。
Learning for All の大学生ボランティアは、どのような人たちなのでしょうか?
私たち大学生ボランティア教師は、50時間以上の団体独自開発の研修を受けることを義務付けられています。
そして、教師一人ひとりに担当のメンター(学生教師経験者)がつき、継続的に指導力を向上させる仕組みがあります。
子どもたちには、どのように勉強を教えているのでしょうか?
私たちは、確実に子どもたちの学力を向上させることにコミットします。
学習支援プログラム中は同じ教師と同じ生徒の組み合わせで授業を行い、小学生には主に「算数」を、中学生には「数学」と「英語」を教えています。
実際に成績は上がっていますか?
はい!2018年度の学習支援プログラムを実施した、ある中学校における事前・事後テストの点数を見てみると、英語も数学も30点以上平均点がアップしました!
子どもたちの学習意欲には、どのような変化が見られますか?
子どもによって成果が出るまでの期間は異なりますが、着実に良い変化が表れています。
例えばあるお子さんは、お金がなくて塾に通えず、勉強も遅れ気味でした。
それでも根気強く向き合い続けた結果、「Learning for All では先生が丁寧に教えてくれるので、勉強が楽しいと感じるようになりました!数学の点数も35点上がって、今は志望高校の合格を目指しています!」と言葉をもらえた時は、本当に嬉しかったです。
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子どもたちに教育を届ける、Learning for Allとは?
Learning for All には平地さんを始め、「子どもの貧困に、 本質的解決を。」というミッションに共感したスタッフさんやボランティアさんが数多く働いています。
「落ちこぼれなんかいない。大人が見過ごしているだけだ」
子どもを誰一人として見捨てない、Learning for All のAll にはそんな想いが込められています。
団体概要
名称 | 認定NPO法人Learning for All |
本部 | 東京都新宿区新宿5丁目1-1 ローヤルマンションビル404 |
設立 | 2014年7月23日 |
役員 | 代表理事:李炯植(り・ひょんしぎ) 理事:熊平美香、大越一樹 監事:渡辺伸行 |
職員数 | 27名(2019年5月1日現在) |
事業内容 | 「学習支援事業」「居場所支援事業」「包括的支援モデルづくり」「人材育成」「普及啓発・アドボカシー」 |
支援実績 | これまでのべ6,052名の子どもを支援 ※1 |
ボランティア | これまでのべ約2,339名が協力 ※2 |
※1 2011年〜2018年3月までの「学習支援事業」「子どもの家事業」に参加した子どもの人数
※2 2017年夏期の学習支援プログラムに参加していた子どもたちのプログラム
メディア掲載歴
- NHK総合「ひるまえホット」2017.1.23放映
- 「Japan Times」
- 「Forbes Japan 30UNDER30」
- その他「読売新聞」「毎日新聞」「日本経済新聞」「AERA(朝日新聞出版)」などに掲載
財務情報
2019年度会計報告
現在、Learning for All は収入の多くを期限付きの助成金に依存しています。
助成金が断たれてしまうと、収入の大部分を失うことになり、支援を届けられる子どもの数が制限されてしまいます。
助成金で賄っている部分を、マンスリーサポーターからの寄付などといった個人寄付に移行し、安定的に事業を継続する基盤を整える必要があります。
また現在、Learning for All の「包括的支援モデル」を全国に展開するべく動いています。
地域のソーシャルワーカーや学校と連携して、困難な状況にある子どもたちを適切な支援につなぐ仕組みです。
他地域に包括的支援モデルが導入されるよう後押しし、最終的には国の制度として導入されることを目指しています。
あなたの月1,000円のご寄付によって、Learning for All の支援モデルを全国に広げることができます。
そして、日本中の「子どもの貧困」を本質的に解決することができます。
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あなたも月1,000円〜の寄付で、ご支援をお願いします
貧困の連鎖を終わらせ、子どもたちの未来を支えるために、あなたのご支援が必要です。
Learning for All では、月1,000円から活動を応援できるマンスリーサポーターという支援の方法を用意しています。
ご寄付で実現できること
月1,000円のご寄付で、 1人の子どもに12時間分の勉強を教えることができます。 |
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月3,000円のご寄付で、 1人の子どもに36時間分の勉強を教えることができます。 |
※1年間ご支援を続けた場合の例
2,000名以上がマンスリーサポーターとして活動を支援
Learning for All の活動は、2,000名以上ものマンスリーサポーターの方々によって支えられています。
あなたもLearning for All の仲間になって、子どもたちを一緒に救いませんか?
「子どもの貧困」が身近に感じられるようになりました
実はこの記事を書いている私鈴木大悟も、個人的にマンスリーサポーターとして、Learning for All の活動を支援しています。
団体の居場所支援を受けた小学3年生の女の子のお母様から、嬉しいメッセージをいただいたのでご紹介させてください。
先日、珍しく娘から「ママ、私を産んでくれてありがとう」と言われました。
驚きと戸惑いを隠せず…。
照れてしまいましたが、とても嬉しかったのと、成長を感じました。もちろん学校や学童で吸収することも多いですが、少数かつ、お兄さんお姉さん、先生たちと過ごす時間は、娘にとって貴重な時間です。
最近、Learning for All での学習からの帰宅途中や帰宅後に、娘が「大人になるためにはどんなことが必要なんだろう」「ルールって難しいんだな」と話すようになりました。
〇〇(居場所支援の拠点名)の時間で良い刺激を受けているんだなぁ、と感じさせられました。
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追記:あなたのご寄付で、子どもたちの未来を変えてください
最後にスタッフの栗本恵理(くりもと えり)さんから、この記事を読まれている方へメッセージが届いています。
私たちは、これまで多くの子どもたちに支援を届けながら、「子どもの貧困」の本質的な解決を目指し活動してきました。
困難をかかえる子どもたちに無償で質の高い教育・支援を届けるため、ボランティアスタッフへの研修費、指導にかかる交通費、教材費、会場費、活動をサポートする団体の運営費など多くの費用がかかっています。
これまで、私たちは助成金を大きな財源に活動してきましたが、今後も活動を継続するために多くの方からのご支援を必要としています。
この記事をご覧いただいている皆さまは、少なからず子どもの貧困や教育等に関心をお持ちなのではと思います。
ここまでお読みいただいて、少しでも「なんとかしなきゃ」という想いを持たれたら、どうか私たちに力を貸していただけないでしょうか。
子どもたちは、可能性の塊であり、日本の未来を築く宝です。
子どもたちを多くの大人で支える、皆さまと一緒に、日本をそんなあたたかい社会にしていきたいと思っています。
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