2019年12月以降、世界的に感染が拡大している「新型コロナウイルス(COVID-19)」。
連日メディアで各地の感染者数が報じられ、不安に感じている方も多いことと思います。
「コロナウイルス対策に少額でも役立ててほしい!」
そんな想いをお持ちの方へ、おすすめの募金方法をまとめました。
目次
今すぐ寄付したい!感染防止に取り組む国際NGOの緊急募金
国際NGOが行なっている、コロナウイルス関連の緊急募金を調べました。
Tポイントを1ポイントから(ピースウィンズ・ジャパン)
たとえばYahoo!ネット募金なら、普段使っているTポイントを、1ポイントから寄付することができます。
Tポイント以外に、クレジットカードでも寄付が可能です。

【寄付が2倍】新型コロナウイルス感染拡大に対する緊急支援活動 – Yahoo!ネット募金HP
2月中旬には、災害支援用に備蓄していたマスク最大16万枚(※子ども用含む)を日本全国の医療機関に提供することを決定し、2月25日より順次お届けしています。
Yahoo!ネット募金HP
(中略)「マスクの供給めどが立たず在庫も減っていたので本当に助かる」「おかげで2月からの診療縮小をまぬがれた」など多数の歓喜の声が寄せられています。
集まった寄付は認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンに送られ、新型コロナウイルスの感染に関する国内外での調査にかかる派遣費用や物資購入・運搬費用などに使われるそうです。
ピースウィンズ・ジャパンは世界33カ国で緊急人道支援を行なっており、これまでの東日本大震災や西日本豪雨が発生した際も、迅速な支援を届けた実績のある団体です。

感染拡大中の欧州などに迅速な医療を(国境なき医師団)
国境なき医師団は、2020年3月26日より緊急支援募金を開始しています。
感染が拡大しているヨーロッパ、及び医療設備が整っていない発展途上国に、医療支援を届けるそうです。


新型コロナウイルス感染症危機対応の寄付募集を開始-国境なき医師団日本HP
現在は、死亡者数で中国を上回ったイタリアで、特に流行の深刻な北部の病院を支援。
国境なき医師団日本HP
また、フランスとベルギーでは、ホームレス、移民、保護者のいない未成年者など特に脆弱な人びとの検査・ケアに協力している。
スペインでも、医療機関の患者受け入れ能力を高めるため、保健当局との連携を進めている。
寄付の方法は、クレジットカード決済、ゆうちょ銀行の口座振り込みなどがあります。
集まった寄付は、たとえば以下のような支援に使われるとのこと。
- 3,000円で、医療用防護服1着を提供できます。
- 5,000円で、医療用防護マスク42枚を提供できます。
- 10,000円で、耐溶剤手袋21双を提供できます。
国境なき医師団は、これまでにも被災地や紛争地などで、現地に必要な医療支援を迅速に届けています。
団体の活動内容については、以下の記事にまとめていますので、併せてご参考になさってください。



一斉休校で困っている子どもを助けるには?日本のNPOに寄付
子どもたちの安心と安全を守るため、支援に取り組む日本のNPOをご紹介します。
障害児家庭への訪問看護など、今必要な支援を(フローレンス)
勤め先の雇い止めや、学校の休校措置などにより、障害児のいる家庭や頼れる先のない家庭の経済的ダメージが広がっています。
コロナ情勢悪化に伴い、医療的ケア児のほとんどは特別支援学校に通えなくなっています。
フローレンスHP
障害児の学童保育とされる、放課後等デイサービスも医療的ケア児のお預かりはほとんどありません。
基礎疾患を抱え感染すると重度化のリスクが高い彼らは、頼みの綱の訪問看護でさえ断らざるを得ないケースが出てきて、ますます孤立を深めていきます。
こうした困難を抱えている親子に、訪問看護などの支援を行なっているのが、認定NPO法人フローレンスです。
同団体は2020年4月より「新型コロナこども緊急支援プロジェクト」をスタート。
寄付はたとえば以下のような活動に使われるとのこと。
- ヒアリング、ニーズ調査費と結果に伴う施策に係る費用(例:訪問看護人件費等)
- 食を通じて子どもの貧困課題に取り組む全国各団体への助成費
- ひとり親家庭へのニーズアンケート調査実施費用、物品や病児保育の無料費用
- その他、郵送費・交通費・印刷費等の実費やスタッフ人件費等
コロナウイルスによる収入減や食費の増加など、危機に直面している家庭に、適切な支援を届けられます。



「いまだ手を差し伸べられず、孤立しようとしている親子を助けたい」
そんな風に感じていただけた方は、ぜひ支援を検討されてみてはいかがでしょうか。
フローレンスの「コロナ緊急支援プロジェクト」としての活動は2021年3月末で終了し、今後はフローレンスの通常支援の中で活動を継続していきます。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
長期的な活動に取り組む支援団体に寄付する(カタリバ)
2020年3月、全国の小中高の一斉休校がスタートしました。
子どもたちが自宅から出にくくなることで、友達と遊んだり学校で勉強したりといった、本来得られるはずだった機会が脅かされています。
認定NPO法人カタリバは、普段は被災地などで困難を抱えている子どもたちに学習支援や居場所支援を届けている団体です。
今回の一斉休校を受け、双方向にやり取りしながら学ぶことができるオンラインの居場所「カタリバオンライン」をスタートしたそうです。


自分の可能性を広げる多様な人との出会いや機会を、住んでいるエリアに限らず多くの子どもたちが手にできる。
カタリバHP
大人たちにとっても、家族以外の子どもたちに自分の経験を持って関わる社会参画の機会になる。
(中略)めざましテレビや報道ステーション、フジニュースネットワークにも取り上げられ、10日(火)時点でおよそ300名の利用登録がある。
こうしたカタリバの教育支援活動を応援したい方には、月1,000円〜の「サポーター会員」がおすすめです。
長期的な視野で、日本の子どもたちの学びを支援することができます。
1年間、寄付を続ければ、以下のような取り組みが実現できるそう。
- 月1,000円:生徒2人に1ヶ月間、授業を届けられます。
- 月3,000円:生徒8人に1ヶ月間、食事を提供できます。
- 月10,000円:放課後学校で1ヶ月間、学生スタッフ約10人が子どもをサポートできます。
(出典:カタリバHP)
またカタリバは東京都の認可を受けた、認定NPO法人です。
カタリバへの寄付は税制優遇の対象となります。



「精神的にも不安を感じているであろう子どもたちを助けたい」
「どんな時でも、子どもに学びのチャンスを提供したい」
このようにお考えの方は、ぜひ寄付を検討されてみてはいかがでしょうか。
> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です
経済的に窮地に立たされてしまった事業者を支援する
「コロナで困っている事業者へ、直接寄付を届けたい!」という方へ、おすすめのサイトをご紹介します。
自粛のダメージを受けた観光業などを、ふるさと納税で支援
感染拡大防止のために、不要不急の外出は自粛を余儀無くされています。
これによって、ホテルはキャンセルが相次ぎ、飲食店は営業を停止せざるを得ない事態に陥っています。
ふるさと納税で地方自治体を応援することで、こうした産業を応援することができます。
「今すぐには行けないけど落ち着いたら訪れたい」という旅館や施設を選んで寄付をすることで、今経営が危ぶまれている事業者にお金が届きます。
ふるさとチョイスHP
また、寄付者の皆さんが後日寄付先の地域に訪れることでふるさと納税以外の経済効果も期待でき、さらに地域の助けになります。
ふるさと納税のまとめサイト「ふるさとチョイス」では、コロナウイルスによって被害を受けた事業者を応援する特集ページが組まれています。
観光業のほかにも、イベント中止によって打撃を受けた花き関連事業者など、幅広く紹介されています。
クラウドファンディングを通じて、直接応援する
大手クラウドファンディングサイトの「CAMPFIRE」では、新型コロナウイルスによって経営に大幅な支障をきたしている事業者を対象に、サポートプログラムを展開しています。


新型コロナウイルスサポートプログラム-CAMPFIRE HP
CAMPFIREでは新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、イベント中止・自粛を発表したアーティストやイベント事業者、予約キャンセルが相次ぎ来店客数が著しく減少した飲食店舗・宿泊施設など(中略)クラウドファンディングを通じたサポートプログラムを実施しています。
CAMPFIRE HP
立ち上がっているプロジェクトは、地域の畜産農家や、運営が困難になったイベント会社など、多岐に渡ります。
プロジェクトによっては、地方の海鮮など、魅力的なリターンを用意している企画も。
困っている事業者を応援しつつ、私たち支援者もそのお返しをいただけるなら、嬉しいですよね。
詳しい支援の方法については、CAMPFIRE HPをご覧になってください。
ここまでコロナウイルス対策のための緊急募金や、支援団体の取り組み、それぞれの寄付の仕方について、ご紹介させていただきました。
ぜひあなたに合う方法で、できる範囲で、始めてみてください。