ザンビアに寄付を届けるには?難民や医療などの募金先NGO3選

(出典:国連WFP協会HP

アフリカ南部に位置するザンビア共和国。
国内では都市部と農村部との格差が広がり、綺麗な水や最低限の栄養を摂取できない方がいます。

また、隣国から逃げてきた難民が地域コミュニティを形成できず、助けを求められない状況もあります。

このような背景のなかで支援活動を行い、寄付を募っている団体について紹介します。
寄付先として検討してみてください。

妊婦が安心して出産できる「宿泊待機施設」を(ロシナンテス)

ロシナンテスは、病院や医者がいない国に医療を届ける活動をしている認定NPO法人です。
ザンビアでは、村落に住む女性が安全な施設で子どもを出産するための支援を行っています。

ロシナンテスHP

ザンビアの村落には診療所が少なく、移動手段が自転車や徒歩しかない人も多く、安全にお産できる施設へ行くまで何時間もかかることがあります。

そのため陣痛が始まってから移動しても出産に間に合わないのです。
家で出産したり、診療所に向かう途中で出産したりするケースが存在します。

医療施設以外での出産はリスクが大きく、母子ともに危険な状態にさらされます。
そのように危険な状態から母子を守るため。
ロシナンテスは診療所が少なくて安全にお産することが難しい女性たちの支援を行っています。

活動内容 医療が整っていない村への巡回診療や、給水所・診療所の建設など
活動地域 スーダン・ザンビアなど
支援対象 乳幼児とその母親・地域の村人など
寄付の使途 衛生知識を学ぶ講習や、医療施設の整備にかかる費用等
運営団体 認定NPO法人ロシナンテス

それが診療所近くにマザーシェルターを建設する活動です。
マザーシェルターは、出産が近づいた妊婦さんが過ごすことのできる生活設備が整った待機所です。

陣痛が起こるよりも前、例えば出産予定日の1週間前に家からマザーシェルターにやって来て宿泊することで、確実に診療所で出産することができるようになります。

ロシナンテスHP

また、マザーシェルターの建設以外に、妊産婦をサポートしたり、アドバイスをするヘルスボランティアの育成も行っています。

母子の安全を確保するために支援活動しているロシナンテスへは、毎月の継続的な寄付を行うことが可能です。

  • 1,000円/月 村の住民96人に手洗い等の衛生知識を学ぶ講習を実施できます
  • 3,000円/月 妊産婦さん43人に安心して出産するための施設を提供できます
  • 5,000円/月 村の保健医療を担うスタッフ3人を育成できます
  • 10,000円/月 360人に清潔な水を届けることができます

支援者には年2回の会報や年に1回年次報告書、月に1回のメール配信で活動の様子や結果を知ることができます。

ロシナンテスへの寄付「チーム・ロシナンテス」に加入した3つの理由

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

紛争で母国を追われた元”難民”の再定住を支援(難民を助ける会)

難民を助ける会(以下、AAR)は国連に公認・登録された国際NGOです。
1979年にインドシナ難民を支援するために政治・思想・宗教に偏らない市民団体として設立されました。

難民を助ける会HP

ザンビアは過去に隣国のアンゴラの内戦から逃れてきた難民を受け入れました。
内戦が終結したあとは、母国に帰る難民もいましたが、一方で様々な事情が原因で帰国できない難民もいます。

ザンビア政府は、紛争終結後も祖国アンゴラに戻らずザンビアに定住することを決意した「元難民」に居住区内の土地と永住許可を与え、現地統合を促すプロジェクトを進めています。

難民を助ける会HP

しかし、政府は彼らが難民だったときに生活していた難民居住区ではなく、そこから離れた土地を与えました。
この土地は世間と隔離されており、周囲に住んでいる人が少なく頼れる人がいません。

アフリカの農村では、地域コミュニティによって食料の調達や病院へ行くときの交通手段の確保などを助け合いながら人々が暮らしています。
しかし、新たに与えられた土地には、知り合いが全くいない状態のため、周りに助けを求められる人がいないのです。

そこでAARは、政府と共同で元難民とザンビア市民がコミュニテイを創り、再定住地でよりよい生活を送れるように支援をしています。

活動内容 緊急支援、障がい者支援、地雷対策、感染症対策、啓発
活動地域 アジアやアフリカ、旧ユーゴスラビアなど、これまで60を超える国や地域で活動
支援対象 難民等、災害・紛争・貧困などで困難な状況にある人々
寄付の使途 緊急支援をはじめとする現地での難民支援事業など
運営団体 認定NPO法人難民を助ける会

具体的には、地域交流イベントや意見交換会のミーティングなど地域住民の寄り合える場所を設けることで、地域コミュニティを作り出して住民たちの生活向上を目指しています。

AARへの支援メニューは様々です。
マンスリーサポーターとしての寄付や1回の寄付では、最低金額を自分で決めて寄付することができます。

寄付の指定も可能です。
国名や支援内容について明記することで、団体側が責任を持って、指定した用途に使ってくれます。

他には、未使用切手や書き損じハガキ、古本やCD、DVDなどを利用して寄付する方法や貴金属やブランド品を売ることで買取費用のいくらかを寄付できる仕組みもあります。

飢餓で命を落とす危険のある子どもたちに食糧を(国連WFP協会)

国連WFP協会は、飢餓と貧困の撲滅を使命とするWFP国連世界食糧計画を支援する認定NPO法人です。
日本の公式支援窓口の役割があります。

国連WFP協会HP

国連WFP協会は

  • 世界の飢餓問題や食料支援活動に関する情報発信
  • 多くの人が簡単に参加できる支援の方法と機会を広く提供

しています。

活動内容 緊急食料支援、学校給食支援、母子栄養支援、自立支援など
活動地域 アフガニスタン、イエメン、シリア、南スーダンなど123の国と地域
支援対象 飢餓で苦しむ子ども、妊産婦、大人など1億6,000万人(2022年)
寄付の使途 食料・学校給食支援、栄養強化ペースト配布などの栄養支援
運営団体 認定NPO法人国連WFP協会(日本窓口)

政府と協力をしてフードバスケットプログラムや小規模農家の支援をするのがザンビアでの主な活動内容です

フードバスケットプログラムでは、難民居住区に住む最低限の栄養を摂取できていない難民に栄養価の高い食料を届けることで、彼らの栄養状況の改善を行っています。

小規模農家の支援では、

  • 気候に配慮した農作物や干ばつに強い作物の採用
  • 何をいつ植えるか情報に基づく決定を下すための雨量計の設立
  • 貯蓄と農作物の種や肥料を買うためのクレジットの促進

その他にも、自給自足農業からビジネスとして農業を行いたい女性の支援をしています。

寄付の方法として、緊急支援、学校給食支援、母子栄養支援があります。
使途ごとに最も支援を必要とする国や地域にて活用されるため、ザンビアを指定することはできません。

国連WFPへの寄付で、世界から飢餓をなくす支援を始めた3つの理由

月1,000円〜、WFPマンスリー募金を受け付けています。
ザンビアに住む方を食料面で支援をしたい方は、国連WFPからの寄付がおすすめです。

> 団体公式サイトで詳しくみる
寄付金控除の対象団体です

以上、ザンビアで支援活動を行っている3つの団体を紹介しました。

医療支援、難民の定住支援、食糧支援など団体によって行われている支援は様々です。
一概にどれが良いか決めることは難しいですが、まずは一つの団体に寄付をしてみてはいかがでしょうか。

この記事を読んだ方にオススメ

途上国の支援先を選ぶなら?
私が月1,000円の寄付を始めた理由

「十分な医療を受けられず苦しむ人々の助けになりたい」「途上国で頑張っている日本人を応援したい」そんな想いをお持ちの方にお薦めしたいのが・・

>続きを読む